【一覧】プロジェクト管理の代表的な手法12種類を紹介|PMBOKの基礎知識も解説

本記事では、プロジェクト管理に役立つ手法について解説いたします。

  • WBS
  • ガントチャート
  • PERT
  • ウォーターフォール
  • アジャイル
  • XP(エクストリームプログラミング)
  • CPM
  • CCPM(クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント)
  • リーン
  • シックスシグマ
  • QFD
  • PPM

製造業・システム開発・建設現場など、業種業界を問わずに活用できる手法をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。

 

▼プロジェクト管理とは何か、その基礎知識や重要性については下記記事も参考にしてください

プロジェクト管理に役立つ手法12選

プロジェクト管理に役立つ手法をご紹介いたします。

WBS

WBSとは、プロジェクト計画時に作成する作業分解構図のことです。プロジェクトで必要となるタスクをカテゴリーごとに洗い出し、ツリー構造状にして整理したものを指します。

プロジェクトで必要となるタスクを網羅的に把握することができるため、タスクの抜け漏れが発生しにくくなる点が特徴です。

WBSは下記4つのステップで作成します。

  1. タスクを洗い出す
  2. タスクの優先順位を決める
  3. タスクを構造化してまとめる
  4. 担当者とスケジュールを記載する

▼WBSについては下記記事で作成方法を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください

ガントチャート

ガントチャートとは、プロジェクトで必要となる各タスクの進捗状況を棒グラフでまとめたものです。一般的には、WBSで作成したタスクリストをもとに横軸にスケジュールを挿入して作成します。

プロジェクト全体の進捗状況を視覚的に確認できるため、管理に負担がかからない点が特徴です。

作成方法は下記3つのステップで進めます。

  1. タスクを洗い出して整理する
  2. 各タスクの担当者・スケジュールを決める
  3. スケジュールを棒グラフで可視化する

Microsoft公式から無料で配信されているテンプレートを活用すれば、エクセルやスプレッドシートで簡単に作成することも可能です。

▼そのほかプロジェクト管理ツールでも導入ができるので、下記記事を参考にして導入を検討してみてください。

PERT

PERTとは、プロジェクト内の工程や日数を可視化したネットワーク図のことです。

各タスク同士を結びつける「矢印」で、次の工程にかかるまでの時間を算出し、工程数と作業時間を把握することができます。

一般的にはガントチャートと間違われるケースが多くあるでしょう。しかし、ガントチャートでは棒グラフで各タスクの進捗状況を把握することが目的なのに対して、PERTでは矢印で各タスクの所要時間や関係性を把握することが目的であるという違いがあります。

ウォーターフォール

ウォーターフォールとは、プロジェクト管理の各工程を明確に定めたうえでひとつずつ順番に進めていく管理手法のことを指します。主にシステム開発の現場で活用される手法で、前の工程が終わらなければ、次の工程には進めないという点が特徴です。

スピードには欠けますが、一つひとつ段階的に取り組むという点では、正確性や安全性が求められるプロジェクトに向いていると考えられます。また、関係者が多い大規模プロジェクトの管理にも向いているでしょう。

アジャイル

アジャイルとは、短期間で設計→実行までを繰り返す管理手法のことです。主にシステム開発の現場で活用される手法で、プロジェクトを進めていくなかで発生するトラブルや仕様変更に柔軟に対応していく点が大きな特徴だといえます。

正確性や計画性には欠けますが、素早くプロジェクトを進めることで、納期までの余裕が生まれて大きなトラブルにも冷静に対応することができるでしょう。とにかくスピードを優先したい新規事業の開発などに適していると考えられます。

XP(エクストリームプログラミング)

XP(エクストリームプログラミング)とは、短期間で設計から実装、テストまでを行う「アジャイル開発」の1種です。主にソフトウェア開発の現場で用いられる手法で、手戻りが少なく、プロジェクト途中でPDCAを回しながらスピードを優先させることができます。

XPでは下記5つのポイントが重視されています。

  • コミュニケーション
  • シンプル
  • フィードバック
  • 勇気
  • 尊重

事前に仕様や進め方が固まっているプロジェクトには向いておらず、どちらかと言えば「まずはやってみる」「仕様やトラブルは都度検討」というプロジェクトに向いているでしょう。

CPM(クリティカルパス法)

CPM(クリティカルパス法)とは、プロジェクトの完了までに必要となるタスクを把握する方法のこと。プロジェクトの一連の流れを時系列で並べて、クリティカルパス(最も時間を要する最重要タスク)を特定することができます。

  • タスクを洗い出す
  • タスクの依存関係を整理する
  • フローチャートを作成する
  • 各タスクの所要時間を見積もり、クリティカルパスを特定する

プロジェクトの開始前にクリティカルパスを把握しておけば、適材適所な人材配置ができるほか、遅延やトラブルが発生した際に柔軟に対応することができるでしょう。

CCPM(クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント)

CCPM(クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント)とは、スケジュールに余裕を持たせて、プロジェクトを管理する手法のことです。

各タスクのスケジュールにバッファ(余裕)を持たせることで、仮に途中で遅延が発生した場合でも、人員やスケジュールのアロケーションが可能となり、プロジェクトの納期遅れを防ぐことができます。

プロジェクトの開始前に行うWBS作成において「目標スケジュール(最速期日)」と「限界スケジュール(納期ぎりぎりの期日)」を定めることで、バッファを算出することが可能です。

人間の心理である「パーキンソンの法則(期日ギリギリまで行ってしまう習性)」を見据えたうえで、余裕を持ったスケジュールを見積もれば、適切にプロジェクト管理を行うことができるでしょう。

リーン

リーンプロジェクト管理とは「改善(KAIZEN)」や「見える化」などの考え方を取り込み、プロジェクトにおけるムリ・ムダ・ムラを徹底的に省いた管理手法のことです。

もともとはトヨタ自動車の生産方式TPS(Toyota Production System)を参考にして開発された手法だと言われています。

主には製造業において、効率的な生産活動をするために必要最小限の経営資源で最大限の顧客価値を提供することが目的です。

シックスシグマ

シックスシグマとは、製品やサービスの品質を担保するために取り入れられる手法(考え方)のひとつです。主にはビジネスプロセスの継続的な改善、製品欠陥の排除などの取り組みが挙げられます。

シックスシグマでは「DMAIC」と呼ばれる品質管理のフレームワークを活用して、改善のステップをたどります。

▼DMAIC

  • Define(定義)
    →プロジェクト内で取り組むべき課題を定める
  • Measure(測定)
    →現行プロセスの評価や、発生している問題の大きさを測る
  • Analyze(分析)
    →問題を分析して原因を特定する
  • Improve(改善)
    →改善案を検討する
  • Control(定着)
    →定期的な改善を実行・仕組み化する

QFD(品質機能展開)

QFD(品質機能展開)とは、顧客ニーズをもとにプロジェクトに関する情報や業務を見える化する管理手法のことです。

主に下記4つのステップで進めることになります。

  1. 顧客ニーズを整理する
  2. 顧客ニーズの実現に必要となる技術要件を洗い出す
  3. 顧客ニーズと技術要件をまとめた品質表を作成する
  4. 品質要件のうち重点をおくものを特定する

あくまでも「顧客ニーズ」をもとにしている点が特徴で、とくに新製品を開発する際に必要となる機能や技術を早期に明確化することで、開発のリードタイムを短縮して、顧客満足度の高い製品を市場に送り出すことができます。

PPM(プロジェクトポートフォリオ管理)

PPM(プロジェクトポートフォリオ管理)とは、組織内にある複数のプロジェクトを一元管理する方法のことです。

一般的にはプロジェクト管理が、ひとつのプロジェクトに関して「誰が・何を・いつまでに行うのか」を管理するのに対して、PPMは会社全体でより高い視座で「どのプロジェクトが・どのような状態なのか」を管理することを指します。

どのプロジェクトに予算や人員を投下するべきなのかを、経営的な視点から把握する必要があるため、会社全体の売上や利益に直結する管理業務だといえるでしょう。

プロジェクト管理に関わるなら「PMBOK」も参考に

PMBOKとは、プロジェクトマネジメントのノウハウや手法をまとめたものです。1987年にアメリカのPMIから発表され、現在(2021年)では第7版まで更新されています。

PMBOKでは、QCD(品質・費用・納期)の向上を目的として、プロジェクト管理を「5つのプロセス」と「10個の知識エリア」で分類されています。

■5つのプロセス

  • 立ち上げ
  • 計画
  • 実行
  • 監視
  • 終結

■10個の知識エリア

  • 統合
  • スコープ
  • スケジュール
  • コスト
  • 品質
  • 資源
  • コミュニケーション
  • リスク
  • 調達
  • ステークホルダー

ただしPMBOKでは、プロジェクト管理における具体的な実践方法が紹介されているわけではなく、あくまで考え方や心構えが紹介されています。これからプロジェクト管理を本格的に取り組む前に、参考程度として確認するのが良いでしょう。

また、PMBOKを発行しているPMIから「PMP」という認定試験が実施されています。PMBOKガイドに基づいて出題されるため、プロジェクト管理における基礎知識を学習したい人・証明したい人はぜひ受験を検討してみてください。

▼そのほかプロジェクト管理に役立つ資格については下記記事もご参照ください

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