スマートフォンやタブレットから利用できる工数管理アプリをお探しの方へ、本記事ではおすすめの工数管理アプリをご紹介いたします。
アプリの選び方やメリット・デメリットも解説しますので、導入時の参考にしてください。
▼工数管理の概要、重要な理由や導入手順については下記記事を参考にしてください
工数管理アプリの選び方
まずは工数管理アプリの選び方についてご紹介いたします。
予算内に収まるか
工数管理アプリの費用はさまざまです。1ユーザーあたりに費用が発生するアプリもあれば、100人プランなどの一定人数あたりに費用が発生するアプリもあります。
組織規模が小さい場合、前者の料金体系のほうがお得だと言えるでしょう。
また、アプリによっては初期費用が必要な場合もあります。できるだけ導入コストを抑えたい、もしくはすぐに解約をする可能性がある場合は、初期費用のないアプリを選びましょう。詳細な料金は、各社HPからお問い合わせを行いご確認ください。
必要な機能が備わっているか
工数管理アプリを選ぶ際には、そもそもどのような機能が必要なのか洗い出してから選定しましょう。
基本的機能である「プロジェクトの進捗確認」以外にも、たとえば下記のような機能があると便利です。
- 勤怠打刻
- チャット
- ファイル共有
- 外部ツール(Googleカレンダー、Slackなど)との連携
一方で、必要以上の機能があると価格が高くなり、操作が複雑になる恐れもあります。操作が複雑になれば、工数管理をすること自体に時間がかかってしまうでしょう。
工数管理の機能だけで十分な場合はシンプルなアプリをお選びください。
無料トライアル期間があるか
現場メンバーが使いづらいと感じるアプリでは、工数管理が形骸化してしまいます。本格的に導入をする前に、トライアル期間のあるアプリを選んで操作性を確認してください。
とくに「工数入力は簡単か」「管理レポートは見やすいか」の2点は確認が必須です。作業担当者・管理者の双方に負担のかからないアプリを選びましょう。
▼工数管理ツールの選び方については下記記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください
おすすめの工数管理アプリ
おすすめの工数管理アプリをご紹介いたします。
TimeCrowd
TimeCrowd(タイムクラウド株式会社)は、プロジェクトごとの人件費計算が可能な時間管理アプリです。チームやユーザーごとに単価を設定することで、該当月やプロジェクトごとの金額をレポートから確認することができます。
工数入力は、タスク開始時と終了時に業務内容を選択してワンクリックで打刻をするだけで完了です。「タスクの時間を記録して見える化する」ことに特化したツールなので、操作が簡単で従業員に負担をかけません。記録されたデータは自動でグラフ化されるため管理者の負担も少なく済むでしょう。
▼TimeCrowdのレポート画面
また、チームメンバーの活動状況をリアルタイムで確認することも可能です。テレワークの環境で働いていても「いつ・誰が・何をしているのか」わかるため、ちょっとした相談やタスクの依頼などのコミュニケーションを円滑化することも可能です。
- 無料トライアル:あり(14日間)
Asana
出典:Asana
Asana(Asana Japan株式会社)は世界中190カ国で利用されている工数管理アプリです。
リストビュー機能で、仕事の担当者や期日をひと目で確認できます。タスクの完了報告もワンクリックで可能なシンプルで高い操作性が特徴です。タスクごとにメンバーと連絡を取ることも可能で、「いいね」機能を活用すればメンバーの心理的安全性を確保できプロジェクトの前進にも寄与するでしょう。
また、タスク完了をトリガーにしてワークフローを自動化することもできます。ルーチン作業を自動化することで、工数管理のみならず業務効率化も実現できるでしょう。
- 無料トライアル:あり(Basicプランは無期限無料、他プランは30日間無料)
Backlog
出典:Backlog
Backlog(株式会社ヌーラボ)は、プロジェクト管理に関する包括的な機能を備えたアプリです。
ガントチャートやカンバンボードなどを用いた進捗確認、マニュアルや議事録を記載するWiki、テキストや絵文字を使ったチャット、SVNやGitを使ったソースコード管理など、幅広い機能が特徴です。
また、社外メンバーをプロジェクト管理に招待することもできます。社外に共有したい情報、社内に留めておきたい情報を区別できるためセキュリティ上のリスクも心配ありません。
とくに商品開発やプロダクト開発など、社外パートナーとプロジェクトを進める場合におすすめのアプリです。
- 無料トライアル:あり(30日間無料)
RedminePM
出典:RedminePM
RedminePM(株式会社プロジェクト・モード )はオープンソースの工数管理ツール「Redmine」のアプリです。
Web版Redmineの基本操作であるチケット発行・更新・削除を、スマートフォン上からでも簡単に行えます。また、ファイルの添付や外部アプリケーション(Dropbox・Evernote・Mail)との連携も可能です。
- 無料トライアル:あり(無期限無料)
サイボウズOffice
出典:サイボウズOffice
サイボウズOffice(サイボウズ株式会社)のカスタムアプリである「工数管理」では、作業時間を記録・管理することができます。
作業担当者や開始時間の自動入力が可能なため、工数入力の時間を削減できる点が特徴です。自動でデータを入力することで、正確な工数管理を実現できるでしょう。
また、利用者ごとに表示画面を変更することも可能です。たとえば工数入力をするメンバーや、工数確認をするマネジャーなど。利用目的に応じて使いやすい画面表示にすることで、管理上の手間を減らすことができます。
その他にも「顧問先別工数管理(顧問先ごとに工数を分析する)」や「スケジュール工数分析(スケジュールデータをもとに業務内容別の工数を分析する)」など、さまざまなカスタムアプリがあります。本格的に工数管理を運用したい企業様におすすめのツールです。
- 無料トライアル:あり(30日間無料)
工数管理をアプリで行うメリット
アプリで工数管理を行うと下記のようなメリットがあります。
いつでもどこでも確認できる
営業先や出張先からでも、スマートフォンがあれば「いつでも」「どこでも」プロジェクトの状況を確認できます。素早い確認から、迅速な意思決定を実現できるでしょう。とくに営業職などの外出の機会が多い職種では重宝されるはずです。
プッシュ通知で作業漏れを防げる
アプリのプッシュ通知機能から、スマートフォン上に「期日のリマインド」「進捗状況の更新情報」などが届きます。通知が届くことで、作業漏れ・確認漏れを防ぐことができるでしょう。アプリを開かなくても内容を確認できるため、確認の手間も省けるはずです。
工数管理をアプリで行うデメリット
一方で、アプリで工数管理を行うことによるデメリットも存在します。
社用携帯を用意する必要がある
私用携帯にアプリをインストールすると情報漏洩のリスクが高まります。また、仕事とプライベートの切り替えが難しくなり、従業員のワークライフバランスを崩してしまう可能性もあるでしょう。アプリを導入する際は、必ず社用携帯にインストールすることをおすすめします。
画面が小さいと確認しづらい
とくにガントチャートで工数を管理する場合、スマートフォンでは確認しづらい可能性があります。また、工数入力もボタン1つであれば問題ありませんが、長文のログを残す運用の場合は時間がかかってしまうでしょう。
この点はアプリ(スマートフォン)では解消が難しい問題なので、導入したい場合はブラウザ(パソコン)との連携が可能なツールを導入しましょう。
▼おすすめの工数管理ツールは下記記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください
アプリで簡単に工数管理を実現できます
工数管理アプリでは、スマートフォン上から簡単に工数入力ができます。プロジェクトの進捗状況を外出先からいつでも確認することも可能です。
社用携帯の用意や画面の小ささなどのデメリットはありますが、それ以上にプロジェクトを前進できるメリットが勝るのではないでしょうか。
本記事でご紹介したように「予算」「機能」「無料トライアル有無」を確認したうえで、自社のニーズに適したアプリをお選びください。