本記事ではクラウド型の工数管理ツールをご紹介いたします。
オンプレミス型との違いや、ツールを選ぶ際に確認するべきポイントも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
工数管理ツールはクラウド型がおすすめ
工数管理ツールにはオンプレミス型とクラウド型の2種類があります。
オンプレミス型
オンプレミス型とは端末に直接インストールをして利用するツールのことです。
ツールにアクセスできる端末が限られてしまう一方で、その分だけ情報漏えいのリスクを抑えることができます。しかし導入には技術的知識が必要となり、費用面から見てもコストが高くなるため注意が必要です。
クラウド型
クラウド型とは、インターネットに接続をして利用するツールのことです。
ブラウザやアプリから利用できるため、インターネット環境さえあればどの端末からでもアクセスが可能です。どこからでもアクセスができるため場所を問わずに利用できるでしょう。また、サービス契約をすればすぐに導入ができます。初期費用は安い傾向にあり、小難しい設定も不要なため導入するハードルは比較的低く感じられるでしょう。
基本的には、利用人数に応じた従量課金制のツールが一般的です。ランニングコストを安く抑えられるため、近年ではオンプレミス型よりも主流となっています。
クラウド型の工数管理ツールの選び方
クラウド型の工数管理ツールを選ぶ際には、下記3点を確認しましょう。
予算に見合っているか
ツールの導入費用が予算内に収まるか確認してください。
導入にあたっては初期費用と月額費用を支払うケースが一般的です。また、法人向けプランの料金は各社HPには記載されておらず、お問い合わせでしか確認できない場合もあります。条件に適したツールがあれば、複数社にお問い合わせをして相見積をもらうと良いでしょう。
必要な機能は備わっているか
工数管理ツールを導入して何を実現したいのか、事前に目的を明確にしておきましょう。
たとえば「勤怠システムと合わせて従業員の働き方を管理したい」「プロジェクト管理全般をひとつのツールで行いたい」など、実現したいことを明確にすればツールも選定しやすくなります。
また、工数管理だけを実現したい場合は工数管理に特化したツールを選びましょう。搭載機能が増えれば増えるほど、操作は複雑となり作業担当者に負担がかかってしまいます。最悪の場合は工数管理自体が形骸化してしまう恐れもあるため、目的に応じたツールをお選びください。
▼工数管理ツールの選び方は下記記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください
無料トライアル期間はあるか
公式HPや資料などの情報だけで導入を決めるのは危険です。闇雲に導入をすると「思っていたのとは違う」と感じてしまうこともあるでしょう。そのため、無料トライアルで操作性を確認したうえで導入を決めてください。
とくに「工数入力に負担はかからないか」「管理画面は見やすいか」の2点は確認が必須です。作業担当者・管理者の双方にとって負担のかからないツールであるか、実際に利用する従業員に確認を依頼してみることをおすすめします。
無料トライアルの期間は7日間・14日間・30日間など、ツールによって異なります。なかには少人数であれば完全無料で利用できる場合もあるため、各社HPを確認したうえでお申し込みください。
▼無料で利用できる工数管理ツールは下記記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください
【おすすめ】クラウド型の工数管理ツール
クラウド型の工数管理ツールをご紹介いたします。
TimeCrowd
出典:TimeCrowd
TimeCrowd(タイムクラウド株式会社)は、プロジェクトごとの人件費計算ができる工数管理ツールです。
あらかじめチームやユーザーごとに時間単価を設定しておくことで、特定の期間やプロジェクトごとの人件費をレポートから確認することができます。
▼TimeCrowdのレポート画面
また、タスクの開始時と終了時に打刻をすることで「誰が」「どのタスクに」「何時間かけたのか」を確認することも可能です。従業員の時間意識を高められるので組織の生産性向上にも役立つでしょう。
最初の14日間は無料トライアルが可能なため、まずは気軽にお問い合わせください。
工数管理ツール「TimeCrowd」の資料をダウンロードBacklog
出典:Backlog
Backlog(株式会社ヌーラボ)は、プロジェクト管理全般の機能が集約された工数管理ツールです。
- タスクごとに担当者や期日を設定
- 作業進捗を見える化
- テキストや絵文字を使ったチャット機能
- プロジェクトの課題を共有
- SVNやGitを使ったソースコード管理
「カンバンボード」「ガントチャート」「バーンダウンチャート」など、目的に応じた様々な手法で工数管理を実現できます。
また、社外メンバーを招待して共同で利用することもできるので、システム開発やWeb制作など、社外パートナーとプロジェクトを進める際に役立つでしょう。
Asana
出典:Asana
Asana(Asana Japan株式会社)は世界中190カ国で利用されている工数管理ツールで、リストビュー形式でタスクの担当者と期日をひと目で確認できる点が特徴です。
また、カスタムルールを設定することで条件に基づいて期日や担当者を割り当てるなど、ルーチン作業を自動化することができます。無駄な作業を削減することで、本質的な業務に時間を割き、業務効率化を進めることができるでしょう。
Wrike
出典:Wrike
Wrike(Wrike Japan株式会社)は世界中20,000社以上の企業で活用されている工数管理ツールです。
タスク管理・スケジュール調整・チャット機能など、プロジェクト管理に必要な機能が一元的に備えられています。Teams・Slack・G Suite・Salesforce・GitHubなど400種類以上の外部ツールとの連携も可能なため、プロジェクト管理の効率を高めることができるでしょう。
また、追加料金を支払えばアドオン機能として「Wrike Lock」をご利用いただけます。専用の暗号キーを管理して、データアクセスと監査機能を搭載してセキュリティを強化させることが可能です。
Crowdlog
Crowdlog(株式会社クラウドワークス)は工数管理に特化したツールです。
工数入力はドラッグ&ドロップで直感的に操作ができるので、作業担当者に負担がかかりません。GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとの連携で、入力作業を半自動化することも可能です。スマートフォンからも入力できるため、外出の機会が多い業種業態にも適しています。また、タスクの進捗状況やプロジェクトの工数は自動で可視化されるため、管理の手間も最小限に抑えられるでしょう。
▼スマートフォンで利用できる工数管理ツールは下記記事でもご紹介していますので、参考にしてください
Brabio!
出典:Brabio!
Brabio!(ブラビオ株式会社)は、ガントチャートを誰でも簡単に作れる初心者向けの工数管理ツールです。マウスで線を引けば工数表を一瞬で作成することができます。また、クリックをするだけで進捗状況を簡単に報告することができます。
つぶやき機能を搭載しているため、ふと思いついたジャストアイディアを記録することも可能です。「◯◯をもっと◯◯すれば効率的になるかも」など、気軽に書き込みをすれば、部署や役職を超えた業務提案が行いやすくなるでしょう。
Brabio!はメールアドレスを入力するだけで最短1分で利用を開始できます。最大5人までは無料で利用できるため、まずは気軽にお試しください。
Pace
出典:Pace
Pace(株式会社リーピー)はWeb制作会社やシステム開発会社におすすめの工数管理ツールです。
従業員ごとに時間単価を登録しておけば、毎日提出をする日報データをもとに案件ごとの利益を自動で可視化することができます。また、単価・販売数・原価・固定費などの変数を調整して利益シュミレーションを算出することも可能です。
日報の提出には「過去日報の再利用」「日報のメール提出」「下書き保存」などの機能も備えられています。作業担当者の負担を最小限に抑えられるため、導入のハードルも比較的低いと言えるでしょう。
Jooto
出典:Jooto
Jooto(株式会社PR TIMES)は、ふせんを貼ったり剥がしたりする感覚で使える工数管理ツールです。
基本的にはドラッグ&ドロップだけで直感的に操作できるので、誰でも簡単に利用することができます。また、スマートフォンアプリでもタスク管理が可能です。プッシュ通知で従業員のタスク更新をリアルタイムで確認できるため、プロジェクトの意思決定も素早く行えるでしょう。
無料プランでは、4人までは基本機能すべてを無料で利用できるため、まずは少人数のチームでお試しください。
チムスピ工数
出典:TeamSpirit
チムスピ工数(株式会社チームスピリット)は、累計契約数1,800社以上の工数管理ツールです。PC・モバイルから直感的な操作で入力ができるため、毎日の工数入力を簡単にすることができます。
勤怠データと連携することで、勤務実績と一致した正確な工数データを取得可能。「誰が・どんな働き方をしているのか」を分析して、生産性向上に役立てることができます。
ジョブカン勤怠管理
出典:ジョブカン勤怠管理
クラウド勤怠管理システムとして国内でも有名なジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS)ですが、工数管理の機能も備えています。
使い方はとてもシンプルです。
- 管理ページからプロジェクトやタスクを登録
- 従業員が工数を入力
- 入力された工数をグラフで集計・可視化
従業員が入力した工数は勤務時間との照合も可能なため、虚偽の報告がないか確認することもできます。
また、入力ルールを設定しておけば工数入力の手間を削減できるので、従業員の負担を最小限に抑えて導入ができるでしょう。
登録は1分で完了します。最初の30日間は無料でお試しいただけるため、ぜひ導入をご検討ください。
▼勤怠管理システムを搭載した工数管理ツールは下記記事もご参照ください
クラウド型の工数管理ツールを導入して業務改善に役立てましょう
工数管理ツールを導入すれば「コストを正確に把握できる」「進捗状況を全体に共有できる」「プロジェクトの成功確率を高められる」などのメリットがあります。
とくにクラウド型のツールであればオンプレミス型よりも初期費用を安く抑えられます。技術的な知識がなくても導入ができるため、本記事でご紹介したツールを中心に導入を検討してみてください。