タイムパフォーマンス(タイパ)とは?ビジネスでの重要性や改善方法を解説

タイムパフォーマンスとは、投資した時間に対する効果を示す言葉で、最近では「タイパ」と略して使われることもあります。

「タイパ」は、三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2022」で大賞にも選ばれ、近年ではますます注目を集めている言葉です。

タイムパフォーマンスを意識して改善することで、仕事の生産性を上げて、プライベートを充実させることができます。

本記事ではタイムパフォーマンスの意味から、ビジネスにおける使われ方、低下する原因や改善方法などを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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タイムパフォーマンスとは

タイムパフォーマンスとは、投資した時間(time)に対する成果(performance)を示す言葉です。

コストパフォーマンスと似たような言葉ですが、意味合いは少し異なります。コストパフォーマンスが「費用対効果」を意味する言葉であるのに対して、タイムパフォーマンスは「時間対効果」を意味する言葉です。

例えば1,000円のものを購入したときに価格以上の価値を感じた場合は「コストパフォーマンスが良い」ということになります。一方で、3時間の映画を見たときに、かけた時間ほどの価値を感じられなかった場合は「タイムパフォーマンスが悪い」ということになるのです。

▼「時間対効果」については下記記事でもご紹介していますので、あわせてご確認ください

Z世代を中心に重要視されるようになった

タイムパフォーマンスという考え方は、特にZ世代(一般的に1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代のこと)を中心に、重要視されるようになったと言われています。

Z世代はSNSや動画配信サイトなどに代表される、インターネット上にある大量のコンテンツに触れるなかで「最短時間で最大の成果を得る」ことを重視するようになりました。

限られた時間の中で、効率よく情報を得たい気持ちから、タイムパフォーマンス(タイパ)を意識した生活をするようになったのでしょう。

ビジネスにおけるタイムパフォーマンス

ビジネスにおけるタイムパフォーマンスも同様に、投資した時間に対して得られる成果のことを意味します。

例えば、短時間の商談で大型案件を受注できれば「タイムパフォーマンスが良い商談だった」ということになります。また、短時間の取り組みで、自社サイトに大量のアクセスを獲得できた場合は「タイムパフォーマンスの良い施策だった」ということになるでしょう。

ちなみに元々タイムパフォーマンスという言葉は、コンピューター機器やソフトウェア、システムなどの処理速度を示す言葉として使われていましたが、次第に上記のような意味でも使われるようになったようです。

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タイムパフォーマンスが低下する原因

近年では、激しい市場環境の変化や人手不足の影響から、ビジネスの分野ではタイムパフォーマンス(タイパ)が重視されるようになりました。

しかし、公益財団法人・日本生産性本部が2021年に行った調査によると、日本国内の時間当たり労働生産性は49.5ドル(OECD加盟38カ国中23位)であり、他の先進国と比べると日本はタイムパフォーマンスが低いと考えられます。これは1970年以降で最も低い順位であり、国内の人口減少や高齢化などの状況を加味すると、このままでは今後より一層低下していくと予測できるでしょう。

また、弊社(タイムクラウド株式会社)が2023年に行った調査によると『約8割のビジネスパーソンが仕事中の「タイパ悪」を実感』しているようです。最もタイパが悪いと感じているのは「会議」で、仕事をしていて「タイムパフォーマンスが悪い」と感じる瞬間が「ある」と答えた方のうち、約47.7%が「会議のタイパが悪い」と感じられています。

なぜ日本国内のタイムパフォーマンスはこれほどまでに低いのでしょうか。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 完璧を求め過ぎている
  • メンバーのスキルや能力を生かせていない
  • 無駄な業務が多い

完璧を求め過ぎている

仕事に完璧を求め過ぎていると、タイムパフォーマンスが低下してしまいます。

時間をかければ成果物のクオリティを上げられますが、仕事によってはクオリティよりもスピードが求められるケースも珍しくありません。細かい点にこだわり過ぎてしまうと、仕事にかける時間ばかりが膨張してしまい、中長期的な成果につながらない場合もあります。

完璧を目指すのは良いことですが、仕事によって求められるものは異なるはずです。求められているものを把握した上で、最短時間で仕上げられるように取り組めば、タイムパフォーマンスを最大化できるでしょう。

メンバーのスキルや能力を生かせていない

チームメンバーのスキルや能力を生かせていないと、タイムパフォーマンスが低下してしまいます。

一緒に仕事に取り組むメンバーに適材適所で活躍してもらえれば、短時間で最大の成果を得られるでしょう。しかし仕事の割り振りが適切でないと、全体のパフォーマンスが下がってしまいます。

人によって得意な業務と苦手な業務があるため、まずはメンバーの特性を理解することが重要です。メンバーの得手不得手を把握した上で、適切な種類のタスクを適切な分だけ、適切なメンバーに割り振れば、タイムパフォーマンスを最大化できるでしょう。

無駄な業務が多い

無駄な業務が多いと、タイムパフォーマンスが低下してしまいます。

日々の仕事の中に無駄な業務があると、それだけ無駄な作業時間が発生するため、時間対効果は悪くなるでしょう。まずは自分だけでも、普段の業務の中に無駄な業務が無いか、定期的に振り返り、カットしていきましょう。

そして次に上司や部下、メンバーと話し合う機会を設けて、無駄な作業はカットしていくようにするのがおすすめです。

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タイムパフォーマンスを改善する方法

タイムパフォーマンスを改善するには、下記のような取り組みが必要です。

  • タイム(時間)を圧縮する
  • パフォーマンス(成果)を上げる
  • 上記両方を達成する

具体的には、以下のような方法に取り組むとよいでしょう。

  • 時間を可視化する
  • 不必要な業務を削減する
  • タスクマネジメントを取り入れる

それぞれ詳しく解説します。

時間を可視化する

タイムパフォーマンスを改善するには、時間を可視化するのがおすすめです。

時間管理ツールを導入すれば、作業に費やした時間を可視化できるため、タイムパフォーマンスの改善に役立てることができます。どの業務が成果につながっているのか、一方でどの業務が無駄になっているのかを把握すれば生産性を高めることができるでしょう。

時間管理ツールTimeCrowdを導入すれば「何の業務にどれくらい時間をかけたのか」を確認できるので、時間管理のPDCAを回すことが可能です。

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チームや会社単位で導入すれば「誰が」「いつ」「何をしていたのか」が分かるので、複数人でのタイムパフォーマンスの最適化にも役立てられます。

TimeCrowdはウェブ版の他、Chrome拡張機能やiPhoneアプリ・Androidアプリにも対応可能。タスク名を入力してスタートボタンを押すだけなので、従業員にも負担がかからず、ツールが形骸化する心配もないでしょう。

導入数は3,500社以上、国内では4万人以上に利用されています。

2週間の無料トライアルも用意しているため、詳細が気になる方は下記資料よりご確認ください。

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▼その他にもおすすめの時間管理ツール・アプリは下記記事でもご紹介していますので、あわせて参考にしてください

不必要な業務を削減する

タイムパフォーマンスを改善するには、不必要な業務を削減するのがおすすめです。不要な業務を削減すれば、そこにかけていた時間がまるまる浮くことになります。

まずは、TimeCrowdのような時間管理ツールを用いて業務全体を洗い出し、無駄な業務を特定できたら積極的に削減しましょう。

また、業務のなかで自動化できるものがないかを検討してみてください。とくにデータ入力などの細かい作業は意外と時間をかけてしまっているのではないでしょうか。RPAツールなどを導入して日々のルーチン作業を自動化することで、タイムパフォーマンスを大きく改善できますので、一度検討してみましょう。

タスクマネジメントを取り入れる

タイムパフォーマンスを改善する方法の1つとして、タスクマネジメントの導入が挙げられます。

タスクマネジメントとは、タスクの進捗状況を管理する手法のことです。仕事を小さな単位に分解して、優先度と期限を設定することで抜け漏れを防ぎ、業務の効率化を図ることができます。

タスクマネジメントを取り入れることで、業務の全体像を把握できるようになります。全体像からそれぞれのタスクに必要な時間や人員数を把握できるため、適切な割り当てが可能になり、タイムパフォーマンスを改善できるのです。

▼タスクマネジメントについては下記記事でも詳しく解説しているので、あわせてご参照ください

タイムパフォーマンスを意識して仕事に取り組もう

本記事ではタイムパフォーマンスについて解説しました。タイムパフォーマンスを意識して仕事に取り組むことで、仕事の成果を最大化させることが可能です。

また、1人だけで取り組むよりもチームで、チームよりも会社全体で取り組む方が効果は高まります。みなさんもぜひ時間管理ツールなどを駆使して、タイムパフォーマンスの向上に取り組んでみてください。

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