あるきながラジオ#04 イソップのぶどう、適材適所

TimeCrowd代表があるきながら語るポッドキャストのweb版です。
音声はこちらで聴くことができます。


2019.3.6

このあるきながラジオ、先日初めてから一日一回投稿できていて、今日で4日連続続けています。

普段はパソコンの前に座っていて、チャットで文字でコミュニケーションとることが多いんですが、具体的な業務内容以外で、自分の考えを口で話す機会も少ないですし…。ましてはその話をもう一回再生して聞いてみることもなくて。実際やってみると、テキストで書いているより、心に残るというか響きますね。

テキストの方が広まりやすくて、たくさんの人の目には触れやすいんですが、音声の方はわざわざ聞かないといけないので、なかなか数は増えなくても、聞いた人にはテキストを見るよりも伝わってくれると思うので続けたいなと思います。

 

「イソップのぶどう」という言葉をご存知でしょうか。

イソップ物語で、きつねが木の上の高いところにあるおいしそうなぶどうをみつけて、「あのぶどうすごくおいしそうだ、食べたいな」と思ってとろうとするんですね。でもなかなか届かなくて、諦める。

でも諦めるって悔しいじゃないですか。食べる気満々だったぶどうを食べられないとなった時、心の平安を保つために、「そのぶどうは実はすっぱかったんだ。おいしくなかったんだ。」と想像することで心が休まる。

心理学の世界でそういう単語があるみたいなんですが、これって結構人付き合いでもあるなと思っていまして…。

たとえば、「うちの会社最高!」みたいな感じで言ってる人が、何かのきっかけで辞めるとなった時に、「あの会社ほんとあかんわ」みたいに言うとか。

要は、自分がいる時は、関係を良くするために目の前にあるものを良いものとして捉えようしても、どうしようもないとなった時は、ダメなふうに捉えないと、自分の心の収集がつかないというか…こういうことは結構いろいんなところにあるなと思っていて。

 

なぜこういう話をするかっていうと、僕も人間なので、こういうことが発生してしまうと思うんですよね。いろんな人と関わる中で、「この人一緒に仕事してうまくいくんじゃないか」と期待したにも関わらずうまくいかなかった時、「あの人ほんとダメ」と思ってしまうわけですよ。うまくいかない理由って、相互の理由、お互い様なんですけど。

でも、世の中ダメな人はいなくて、たまたま自分と合わなかったとか、今の自分と合わなかったというだけで、絶対その人が生きる場所はあるわけで。

いつも頭では思ってるのですが、言霊にして残したいなと思いました。

 

うちだとエンジニアが多いんですが、とあるプロジェクトで、本当はスキルがあるのにチームメンバーとギクシャクしてうまくいかないメンバーがいて、周りから「ほんとあの人ないわ」というふうになっていたんですね。

でも同じ人を別のプロジェクトにアサインしたら「あの人神!あの人コミュニケーションもすごいしいいですよ」と。同じメンバーなのに、関わる人によってすごく評価が変わるんですね。

僕は会社をやって、社員の他にも業務委託でいろんな人と関わりながらやっているのですが、みんなが絶対適材適所をもっているわけなので、みんなが生きる状態をいっぱい生み出していきたいなと思います。

 

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