プロジェクト管理に関わるおすすめの資格一覧|難易度や取得要件も解説

プロジェクトマネージャーが、情報収集や進捗管理ができるとプロジェクトを進めるメンバーは仕事がしやすくなります。そこで重要になるのがプロジェクト管理に関する知識やスキルの習得です。

本記事ではプロジェクトマネージャーに必要な「おすすめの資格」について、資格の特徴と難易度を中心にご紹介します。

▼プロジェクト管理の概要については下記記事でも解説していますので、これから勉強に取り組む方は合わせて確認してみてください

プロジェクト管理業務に関するおすすめ資格4選

プロジェクト管理のスキルが身につく資格は4つあります。

  • PMP
  • プロジェクトマネージャ試験(PM)
  • P2M試験
  • PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)

それぞれの資格試験の特徴と難易度について解説いたします。

PMP

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)資格とは、プロジェクトマネジメントの国際的な資格です。

世界的に認知度が高い資格で、プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として多くの業界から注目されています。なかでもIT・建設業界などのプロジェクト管理を日常的に必要としている業界からの認知度が高い資格です。

 

資格の特徴

受験資格に学歴と実務経験による制限が設けられていることから、プロジェクトマネジメント経験が豊富な人を対象にしているのが特徴です。

また、取得をしても3年ごとに更新しなければなりません。更新手続きは研修を受講することでクリアできます。

 

試験の概要・難易度

PMP資格の受験には、学歴と実務経験により受験資格が与えられます。

学歴による要件は、次の通りです。

  •  大学卒業またはそれに相当する資格保有者。直近8年間に3年以上かつ4,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験があること。
  •  高校卒業またはそれに相当する資格保有者。直近8年間に5年以上かつ7,500時間以上のプロジェクトマネジメント経験があること。

実務による受験資格は「35時間以上の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講」です。

合格率はおよそ80%ほどと一見高く見られますが、受験資格の要件が厳しいことから取得は決して容易ではないでしょう。

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャー試験は、高度IT人材として確立した専門分野に取り組めることをはじめ、責任を持ってプロジェクトマネジメント業務ができる証となります。

 

資格の特徴

プロジェクトマネージャー試験は、日本国内で知名度のある資格です。国家資格である「情報処理技術者試験」のなかでもプロジェクトマネジメントに特化した資格試験と言われています。

プロジェクトマネジメントに必要な予算管理・納期管理・品質管理の知識を身につけられるでしょう。

 

試験の概要・難易度

独立行政法人情報処理推進機構が実施している国家資格「情報処理技術者試験」の一区分で、最難関といわれるレベルに設定されています。

平均合格率14〜15%という難関資格であるため、中堅クラスのエンジニアやプロジェクトマネージャー向きの試験です。

P2M試験

P2Mは特定非営利活動法人「日本プロジェクトマネジメント協会」が、プロジェクト管理に関するスキル評価を行う資格です。

プロジェクト管理を組織戦略の観点から取り組む知識・スキルを身につけられます。また、大型化するプロジェクトを全体と部分の双方から考えられる人材に一歩近づくことができるでしょう。

 

h4:資格の特徴

P2M試験は以下の試験から構成されています。

  • PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)資格試験
  • PMSプログラム試験
  • PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)資格試験
  • PMR(プロジェクトマネジャー・レジスタード)資格試験
  • PMA(プログラムマネジメント・アーキテクト)資格試験

多くの場合はPMCから順に受験し、PMR試験は一次試験と二次試験に分かれているのが特徴です。

 

h4:試験の概要・難易度等

試験の受験資格は下記の通りです。

  • PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネーター)資格試験
    →PMC講習会修了者
  • PMSプログラム試験
    →PMC資格登録者(受験要領に定めるPM関連資格保有者)
  • PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)資格試験
    →なし
  • PMR(プロジェクトマネジャー・レジスタード)資格試験
    →PMS資格登録者(3年以上のプログラム・プロジェクト実務経験)
  • PMA(プログラムマネジメント・アーキテクト)資格試験
    →PMR資格登録者

難易度は各試験により異なりますが、試験後半になればなるほど難しくなります。

比較的難易度が低いPMCでも合格率は約69%と言われているので、きちんとした対策が必要になるでしょう。

PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)

PMO(Project Management Office)とは、組織内のプロジェクトを横断的に支援する部門やシステムのことを指します。PMOスペシャリスト認定資格はPMOの現場で必要とされる知識やスキルを評価する、一般社団法人日本PMO協会が定める認定資格です。

 

h4:資格の特徴

受験資格は「指定のNPMO認定教材での学習をしている」もしくは「プロジェクトマネジメント関連資格を有している」方が対象となります。

会場へ出向くのではなく、オンラインで受験できるのでパソコンさえあれば受験ができます。また、eラーニングで勉強ができるためスキマ時間を利用して資格の対策をしたい人にもおすすめです。

 

h4:試験の概要・難易度等

PMO協会が提供する「オンライン映像型eラーニング教材」を中心に対策をして、約80%以上の正答率があれば合格を狙えると言われています。

出題内容はPMOの基礎知識・技術面からの出題がメインとなります。

 

プロジェクトマネジメント関連の資格取得で得られるメリット

資格取得によって得られるメリットがどのように役立つのか、について解説します。

体系的に学習できる

資格試験では、現場で活用できる知識を身につけられます。

業務の中では、経験を積んで実践から自然に学んでいる人もいます。しかし資格を取得すれば「客観的に見てその人がどの程度プロジェクト管理ができるのか」という判断に繋がるはずです。

現場経験が浅い人こそ、資格を身につけることで武器となるアピール材料になるでしょう。

 

資格手当・年収アップを期待できる

「資格給」や「資格手当」などが支給される企業もあるでしょう。とくにIT業界では、プロジェクト管理に関する資格が評価される場合もあると思います。

転職時の給与交渉で年収アップに繋げられる可能性もあるため、収入面でもポジティブに働く可能性が考えられます。

 

h2:まとめ

プロジェクト管理に関する資格を取得することで、実務で役に立つ知識を得ることができます。年収アップに繋がる可能性もあるため、ご自身の目的に応じた資格取得にぜひ挑戦してみてください。

 

▼プロジェクト管理におすすめの本を下記記事でご紹介していますので、こちらも合わせて参考にしてください

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