プロジェクト管理に有効な手段の1つがガントチャートです。
ガントチャートを用いることで、プロジェクトの全体像や進捗状況を簡単に見える化することができます。
ガントチャートはエクセルでも作成できますが「見やすさ」や「共有のしやすさ」を考慮すると、ツールを導入して作成した方がよいでしょう。
本記事では、おすすめのガントチャートツールをご紹介するとともに、ツール導入時のポイントについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ガントチャートの基礎知識
まずはガントチャートの意味とメリットを解説します。
ガントチャートとは
ガントチャートとは、工程管理に使われる表のことです。
縦軸にはプロジェクトの達成に必要なタスクを入力し、横軸に日付を入力することで、タスクごとにスケジュールを敷いて進捗状況を可視化することができます。
▼下記記事では、ガントチャートについて具体例とあわせて解説しておりますので、ぜひ参考にしてください
ガントチャートのメリット
ガントチャートのメリットは、主に下記3つが挙げられます。
- プロジェクトの計画立案促進
- プロジェクトの全体像把握
- プロジェクトの進行促進
プロジェクトの計画立案促進
工数や役割分担をガントチャートで整理することで、プロジェクト管理を円滑に行うことができるでしょう。
事前に工数の見積もりを行うことで、無理のないスケジュールに沿って、目の前の業務に取り組むことができます。
プロジェクトの全体像把握
ガントチャートでは、日・週・月など、指定の期間ごとにプロジェクトの進捗状況を把握することができます。
グラフを見ればひと目で進捗がわかるため、プロジェクトの全体像を確認することができるでしょう。
また、複数のプロジェクトを一覧表示することも可能なので、まとめて進捗状況を確認できる上に、業務が集中する期間や締め切り日なども明らかにできるでしょう。
プロジェクトの進行促進
ガントチャート上でタスクの優先度や締め切り日などを変更すると、速やかにメンバーに変更点を共有できます。
また、タスクの進捗に遅れが生じた場合はボトルネックとなる業務をすぐに特定できるため、プロジェクトの進行促進にも活用できるでしょう。
ガントチャートツールの種類
ガントチャートを導入する際に「タスクの期限通知」や「共同編集」などの機能から、ツールの導入を検討される方も多いでしょう。
ガントチャートのツールには、大きく分けて下記3つあります。
- オンライン・クラウド型
・インターネットを通じて、ツールを使用する
・ブラウザ経由で、簡単に情報共有できる
・テレワークや在宅勤務にもおすすめできる - ソフトウェア型
・PCにインストールして活用する
・機能が豊富なツールが多いものの、操作性やオフラインでの使用可否などに注意する必要がある - アプリケーション型
・モバイル端末上で、アプリケーションとして活用できる
・共有や管理もインターネット上で行える
・PCからでもアクセスできるアプリケーションであれば、端末を気にせずに使える
▼ガントチャートはエクセルで作成することも可能です。具体的な作成方法は下記記事をご参照ください
【比較】おすすめのガントチャートツール10選
おすすめのガントチャートツールをご紹介いたします。
Backlog
出典:Backlog
Backlog(株式会社ヌーラボ)は、ガントチャートも使える国産プロジェクト管理ツールです。
開発・マーケティング・総務など、会社の規模や職種を問わず、様々なシーンで活用できます。また、動画チュートリアルやヘルプセンターなども充実しており、導入時の混乱も少なく済むでしょう。
ただし、スタータープランではガントチャートを使えないので、利用を検討している方はスタンダードプラン以上をご検討ください。
■料金プラン
- スタータープラン:2,970円/月
- スタンダードプラン:17,600円/月
- プレミアムプラン:29,700円/月
- プラチナプラン:82,500円/月
※いずれのプランでも、30日間の無料トライアルあり
Redmine
出典:Readmine
Readmineは、オープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。
ガントチャートなどの機能を活用して、タスク・プロジェクト管理を強力にサポートしてくれます。
また、メールマガジンやオンライン説明会を活用すれば、ツールを使いこなすためのお役立ち情報を入手できるでしょう。
■料金プラン
- 無料
Jooto
出典:Jooto
Jooto(株式会社PR TIMES)は、カンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツールです。4人までは無料で全機能を利用できるため、ガントチャートも利用することができます。
ドラック&ドロップで簡単に操作ができるほか、現在では1,800社以上で導入されている信頼感も魅力的です。また、充実したセミナーや個別相談などで、最適な活用方法を見つけられるでしょう。
■料金プラン
- 無料プラン:無料(4ユーザーまで)
- スタンダードプラン:ユーザー1人あたり417円/月
- エンタープライズプラン:ユーザー1人あたり980円/月
- コンサルティングプラン:お問い合わせ
Brabio!
出典:Brabio!
Brabio!(ブラビオ株式会社)は、サクサク使える初心者向けガントチャートツールです。
FacebookやGoogleのアカウントでもログイン可能な上に、5人までは無料で利用できるため、気軽に使い始められるでしょう。
また、自社内だけでシステム運用を行っているため、セキュリティ対策を徹底している点も特徴です。
■料金プラン
- 無料プラン:0円/月(5ユーザーまで)
- エントリープラン:3,300円/月〜(10ユーザーの場合)
- ミッドレンジプラン:33,300円/月〜(100ユーザーの場合)
- エンタープライズプラン:お問い合わせ
Wrike
出典:Wrike
Wrike(Wrike, Inc.)は、あらゆる業務にフィットする究極の作業管理ソフトウェアです。
ガントチャート機能を活用することで、プロジェクトの全体像を一目で把握することができます。また、複数部門が関わるタスクにおいても、大いに効果を発揮するでしょう。
■料金プラン
- Free:0円
- Team:1ユーザーあたり9.80ドル/月
- Business:1ユーザーあたり24.80ドル/月
- Enterpriseコース:お問い合わせ
※いずれも有料コースでも、14日間の無料トライアルあり
みんなでガント.com
出典:みんなでガント.com
みんなでガント.com(株式会社サムテック)は、会員登録せずともガントチャートをチームで作成・共有できるツールです。
簡単な操作でガントチャートを作成できる上に、Excelにガントチャートを出力することも可能です。
また、英語対応もしているので、海外のメンバーとやり取りする場合でも使えるでしょう。
■料金プラン
- トライアルコース:1,800円/3ヶ月
- エントリーコース:4,800円/6ヶ月(¥8,600/12ヶ月)
- ビジネスSコース:9,600円/6ヶ月(¥17,600/12ヶ月)
- ビジネスMコース:19,200円/6ヶ月(¥36,000/12ヶ月)
- ビジネスLコース:38,400円/6ヶ月(¥72,000/12ヶ月)
サイボウズOffice
出典:サイボウズOffice
サイボウズOffice(サイボウズ株式会社)は、ガントチャートなど組織の進捗管理に役立つ機能を数多く有しており、中小企業から多くの支持を集めるグループウェアです。
ホームページに様々な業界における導入事例が紹介されている上に、利用方法セミナーも頻繁に行われています。
そのため、社員のPCスキルに懸念のある企業様でも安心して導入できるでしょう。
■料金プラン
- スタンダートコース:ユーザ1人あたり500円/月
- プレミアムコース:ユーザ1人あたり800円/月
Asana
出典:Asana
Asana(Asana, Inc.)は、世界190カ国・100万人以上で使われているプロジェクト管理ツールです。
Asanaの創業者は、Facebook社の共同創業者であるダスティン・モスコビッツ氏です。Facebook社の業務管理で培ったノウハウを活かしたツールで、世界各国の個人・企業で使われています。
「タイムライン」機能では、ガントチャートを利用することもできます。また、200種類以上の他ツールと連携もできます。
■料金プラン
- Basicコース:無料
- Premiumコース:1ユーザーあたり1,200円/月
- Advancedコース:1ユーザーあたり2,700円/月
Instagantt
出典:Instagantt
Instagantt(5RABBITS LLC)は、シンプルなUXUIで、直感的な操作によりガントチャートを作成・共有できるツールです。
Asanaと容易に連携ができるほか、Asana上のタスクをガントチャートに反映させることも可能です。ただし、日本語に対応していない点には注意しましょう。
■料金プラン
- Individual Plan:14ドル/月
- Team Plan:30ドル/月
ガントチャートツール導入時のポイント
ガントチャートツールは多数存在しており、チームにとって最適なツールを導入する必要があるでしょう。
ここでは、ガントチャートツール導入時のポイントを3つ解説します。
予算内に収まるツールの選定
まずは、ガントチャートツールにかけられる予算を明確にして、その予算内に収まるツールを選定しましょう。
無料ツールであれば予算の心配はありませんが、機能や利用人数に制限を受ける可能性がある点には注意が必要です。
また、有料ツールの場合は利用人数によって料金プランが変わることもあります。利用シーンを想定して、利用人数や必要な機能を明らかにすると、正確に利用料金を算出できるでしょう。
▼「まずは無料でガントチャートを導入したい」という方は下記記事もご参照ください
導入目的の明確化
ガントチャートツールの導入目的は、事前に明確化しておきましょう。
社内で重視するべき機能が明確になり、ツールの選定も行いやすくなるはずです。
たとえば、社外でもタスク確認を行いたい場合は、モバイル対応しているツールがよいでしょう。また、業務の優先順位付けに課題を感じている場合は、カレンダー機能を有するツールがおすすめです。
最初はテスト導入
無料トライアルを使えるガントチャートツールであれば、最初はテスト導入してみましょう。テスト導入の際にチェックするべきポイントは主に4つです。
- 操作性が優れているか
- 実務において過不足ない機能があるか
- セキュリティ対策は万全か
- サポート体制は充実しているか
実際にツールを利用することになる現場メンバーも混じえて、操作性を確認しましょう。
ガントチャートツールを活用してプロジェクトを円滑に行う
ツールを活用して、見やすいガントチャートをチーム内で共有できれば、プロジェクトの全体像や進捗状況を一目で把握することができます。
ガントチャートには様々な種類がありますが、予算や導入目的などを考慮して自社に合ったツールを選択しましょう。
また、ガントチャートと同時に「TimeCrowd」を導入することで、プロジェクトごとの収支管理を行うことができます。
タスクの開始時と終了時にワンクリックで打刻をするだけで「どの業務やプロジェクトに・どれくらい時間(人件費)をかけていたのか」を確認できます。
プロジェクトごとにかかった時間をもとに、人件費を算出して「赤字のプロジェクトはないか」を確認できます。
▼TimeCrowdのレポート画面
時間計測はタスク開始時にワンクリックで打刻をするだけなので、ツールが形骸化する心配はありません。Google カレンダーやOutlook カレンダーと連携することで、工数入力は自動化することもできます。
最初の2週間は無料でお試しいただくことも可能です。
少しでもご興味のある方は下記のサービス資料から、詳細な機能や料金プランをご確認ください。
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