デジタル技術の発展や働き方改革の推進に伴い、近年「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が注目を集めています。
DXとは、デジタル技術を活用してビジネスや組織の仕組みを再構築していく取り組みのことです。
とくに近年では、国際的な市場競争の激化や国内の深刻な人手不足の状況から、業務効率化の観点で導入を検討する企業が増えてきています。
しかし、DXツールを導入したいと思っても「具体的に何から始めれば良いのかわからない」と悩む企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、おすすめDXツールをご紹介いたします。また、選び方の注意点も解説いたしますので、DXに取り組まれている担当者の方はぜひ参考にしてみてください。
※なお、本記事の情報は執筆時点のものです。最新の情報は各社公式サイトからご覧ください。
▼DXの推進による業務効率化への影響は下記記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてください
おすすめのDXツール20選
ここでは、DXに役立つツールを種類別にご紹介します。
- 時間管理ツール
- タスク管理ツール
- ビジネスチャット
- Web会議システム
- ファイル共有ツール
- RPA
- EPR
- 名刺管理ツール
- MA
- SFA/CRM
時間管理ツール
DXツールの導入は目的が重要です。導入すること自体が目的になると、かえってランニングコスト(利用料金と運用工数)がかかり、本末転倒な結果になります。
まずは、組織の課題は何かを特定する必要があるでしょう。
しかし、近年普及が進んでいるテレワークの環境下では「誰が・いつ・何をしているのか」わからず、何が業務上の課題なのか見えづらい状況にあるのではないでしょうか。
そこで、DXの第一歩としておすすめなのが「時間管理ツール」の導入です。時間管理ツールで各メンバーの業務を見える化し、組織全体で「何の業務に時間がかかっているのか」を特定することから始めましょう。
TimeCrowd
引用:TimeCrowd
TimeCrowdは「誰が・いつ・何の業務をしていたのか」を確認できるツールです。
メンバーやチームごと、もしくは組織全体で「何の業務に」「どれくらい時間(人件費)をかけているのか」を把握することができます。
▼レポート画面
タスクの開始時と終了時にワンクリックで打刻をするだけのシンプルな操作性なので、運用時にかかる従業員の負担を最小限に抑えつつ業務を可視化できます。
従業員ごとの時間単価を事前に設定しておけば、タスクごとに人件費を算出できるので、プロジェクトごとの損益管理に役立てることも可能です。
キリンホールディングス様のような大手企業様を中心に3,500社以上の企業で導入いただいております。
最初の2週間は無料でご利用いただけますので、操作性の気になる方はぜひお気軽にお試しください。詳細な機能や料金プランについては下記資料よりご確認いただけます。
時間管理ツール「TimeCrowd」の資料をダウンロードToggl Track
引用:Toggl Track
Toggl Trackは、世界120ヵ国500万人で利用されている時間管理ツールです。
タスク名を入力して再生ボタンを押すだけで作業時間の計測ができるので、初めて利用する方も迷うことなく利用できます。
また、あらかじめ時間の見積もりや人件費を入力することで予実対比が可能です。操作画面は英語表記なので、グローバル企業様におすすめのツールです。
■料金プラン(年間契約の場合)
- Free…無料
- Starter…1ユーザーあたり月額$9
- Premium…1ユーザーあたり月額$18
- Enterprise…お問い合わせ
▼おすすめの時間管理ツールは下記記事でもご紹介していますので、あわせて参考にしてください
プロジェクト管理(タスク管理)ツール
プロジェクトを効率よく、そして素早く進めるためにはタスク管理が欠かせません。
「プロジェクトの進捗状況がわからない」「タスクを誰が・いつまでに行うのかわからない」などの課題を抱える企業様には、プロジェクト管理(タスク管理)ツールの導入がおすすめです。
Backlog
引用:Backlog
Backlogは、チームのコラボレーション機能が充実しているプロジェクト管理ツールです。
タスクの作成や担当者の割り当て、コメントなどをチームメンバーに通知することで、こまめな進捗共有が可能になります。
マイルストーン機能を使えば、長期のプロジェクトを小さく区切って管理できるので、年単位の大掛かりなプロジェクトを進行する場合にもおすすめです。
■料金プラン(毎月契約の場合)
- スタータープラン…30人まで月額2,970円
- スタンダードプラン…人数無制限で月額17,600円
- プレミアムプラン…人数無制限で月額29,700円
- プラチナプラン…人数無制限で月額82,500円
▼おすすめのプロジェクト管理ツールは下記記事でもご紹介していますので、あわせて参考にしてください
Trello
引用:Trello
Trelloは、世界中で200万人以上のユーザーがいるタスク管理ツールです。
ドラッグアンドドロップでタスクカードを操作できるので、直感的に操作ができます。また、Butlerという機能を活用すればルーチンワークを自動化することが可能です。
SlackやGoogle Driveなどの200以上の外部ツールと連携できるので、普段使用しているツールとの互換性が良い点も特徴です。
■料金プラン(年間契約の場合)
- Free…無料
- Standard…1ユーザーあたり月額$5
- Premium…1ユーザーあたり月額$10
- Enterprise…$17.5
ビジネスチャット
組織内でのコミュニケーションを円滑に進めるには、ビジネスチャットを活用しましょう。
メールでは形式的になりがちな連絡も、ビジネスチャットであれば気軽に投稿ができるようになります。とくに「テレワークで従業員の報告・連絡・相談が少なくなった」という悩みを抱える企業におすすめです。
Chatwork
引用:Chatwork
Chatworkは、中小企業におすすめの国産ビジネスチャットツールです。
シンプルな機能性で誰でも使いやすく、国内30万社以上の企業に利用されています。
チャット機能だけでなく、タスク管理やビデオ通話の機能も搭載されているため、これひとつで社内のコミュニケーションを完結させることが可能です。
■料金プラン(年間契約の場合)
- フリー…無料
- ビジネス…1ユーザーあたり月額700円
- エンタープライズ…1ユーザーあたり月額1,200円
Slack
引用:Slack
Slackは、世界的に利用されているビジネスチャットです。
Google カレンダーやTrello、Asanaなどの外部ツールとの連携が可能で、Slack上でさまざまなツールの通知を受け取ったり、返信をしたりできます。
また、特定の発言に対して返信できるスレッド機能が特徴です。大勢が発言するチャット内でも、やり取りが煩雑になる心配がありません。スタンプやハドルミーティング(音声会議)などを活用すれば、組織内のコミュニケーションを盛り上げることができるでしょう。
■料金プラン(年間契約の場合)
- フリー…無料
- プロ…1ユーザーあたり月額925円
- ビジネスプラス…1ユーザーあたり月額1,600円
- Enterprise Grid…お問い合わせ
Web会議システム
新しい働き方のひとつとしてテレワークが普及しつつあります。今までは対面で実施していた「会議」や「商談」をオンラインで開催する機会も増えてきたと感じる方も多いのではないでしょうか。
オンライン会議には、Web会議システムの導入がおすすめです。インターネット環境と端末さえあれば、いつでも・どこでも会議を始められます。
Zoom
引用:Zoom
Zoomは、ビデオ通話・画面共有・チャットなどでオンライン会議を実現できるツールです。100名までの会議は40分まで無料で利用できます。
また、録画機能がある点が特徴です。議事録作成のためにもう一度聞き直したり、参加できなかったメンバーに情報を共有するのに役立ちます。
■料金プラン(年間契約の場合)
- 基本…無料
- プロ…1ライセンスあたり年間21,250円
- ビジネス…1ライセンスあたり年間29,990円
- ビジネスプラス…1ライセンスあたり年間34,380円
- 企業…お問い合わせ
MicrosoftTeams
MicrosoftTeamsは、世界中で2.7億人以上のユーザーが利用しているWeb会議システムです。
会議中にリアルタイムで共同作業ができるため、話しながら資料作成を進められる点が特徴です。
また、相手がTeamsを導入していなくてもバーチャル会議を開始することができます。取引先との商談に活用するのに適しているでしょう。
■料金プラン(年間契約の場合)
- MicrosoftTeams…無料
- MicrosoftTeams Essentials…1ユーザーあたり月額500円
- Microsoft365 Business Basic…1ユーザーあたり月額750円
- Microsoft365 Business Standard…1ユーザーあたり月額1,560円
ファイル共有ツール
「重要書類を紙で管理していると紛失してしまう」「わざわざメールでローカルファイルを共有するのが面倒だ」という悩みを抱えている企業様もいるのではないでしょうか。
DXを進めるにあたり、ペーパーレス化は避けては通れないものです。紙の書類があると「出社する必要があり新しい働き方を導入できない」「書類の作成・提出に時間がかかる」などの問題があります。
そこでおすすめなのが「ファイル共有ツール」の導入です。リアルタイムでファイルの作成・更新ができれば、仕事を進めるスピードも必然と早くなるでしょう。また、用紙代やインク代のコストカットにもつながります。
Google Drive
引用:Google Drive
Google Driveは、Google社が提供しているファイル共有ツールです。
ファイルへのアクセスはすべて暗号化されており、共有されたファイルはスキャンされ、ウイルスが検出された場合は削除される仕組みとなっています。
情報漏えい対策が強固のため、セキュリティが厳しい企業のなかでも検討されるツールです。
■料金プラン(毎月契約の場合)
- 個人向け…無料
- Business Standard…1ユーザーあたり月額1,360円
DocBase
引用:DocBase
DocBaseは、議事録や社内マニュアルなどを「メモ」としてひとまとめにできるツールです。Googleドキュメントなどの外部サービスと連携し、情報を埋め込むこともできます。
メモは複数人で同時に編集できるため、リアルタイムで更新することが可能です。また、変更履歴が残るので、誰がどこを修正したのかも把握できます。
■料金プラン(毎月契約の場合)
- スターター…3ユーザーまで月額990円
- ベーシック…10ユーザーまで月額4,950円
- レギュラー…30ユーザーまで月額9,900円
- ビジネス100…100ユーザーまで月額21,450円 など
RPA
「単純作業に時間をかけている」「アルバイトやパートの人件費がかかり過ぎている」という悩みを抱える企業には、RPAツールの導入がおすすめです。
決まった時間に、決まった作業内容を繰り返す「ルーチンワーク」は、RPAを導入することで自動化することができます。
WinActor
引用:WinActor
WinActorは、Windows端末から操作できるあらゆるソフトを自動化できるツールです。
WinActorを導入したPCで取り組んだ業務は、自動でシナリオが作成され、自動化することができます。
■料金プラン(年間契約の場合)
- トライアルライセンス(30日間)…無料
- フル機能ライセンス…998,800円/年
- 実行版ライセンス…272,800円/年
- 有償トライアルサービス…209,000円/年
RoboTANGO
引用:RoboTANGO
RoboTANGOは、導入前後のサポートが手厚いRPAツールです。サポート専用ページやTANGOレッスンなどが用意されており、サポート動画を見ながらシナリオ作成ができます。
1ライセンス月額5万円と比較的安価で、最低利用期間は1ヶ月と縛りが少ないのも特徴です。初めてRPAツールを導入する企業におすすめです。
■料金プラン(毎月契約の場合)
- 無料トライアル:無料(3週間)
- 基本プラン…初期費用100,000円+月額50,000円/ライセンス
- リモレクライトプラン…初期費用150,000円+月額80,000円/ライセンス
▼業務効率化に役立つRPAツールは下記記事でもご紹介していますので、あわせて参考にしてください
ERP
経営上必要な数値指標がバラバラに管理されていると、数値を集めるだけでも苦労してしまいます。
統一したERPを導入することにより、情報を一元管理し、効率的にデータを確認できるようになります。
ZAC
引用:ZAC
ZACは、システム開発や広告代理店、士業などのプロジェクト単位で業務を進める企業に適したERPです。自社に合わせた機能を導入できるため、無駄なくツールを利用できるメリットがあります。
バックオフィスの効率化を図りながら、プロジェクト収支の可視化や未来の売上利益を正確に行いたい企業におすすめです。
■料金プラン
- お問い合わせ
マネーフォワードクラウドERP
マネーフォワードクラウドERPは、バックオフィス全体を連携し、手作業で時間のかかる業務を自動化できるツールです。
サービスを組み替えて利用できるため、その時々に適したシステムを構築できます。導入までは最短1ヶ月とスピーディーで、スモールスタートも可能です。
■料金プラン
- お問い合わせ
名刺管理ツール
「顧客情報がバラバラで管理に時間と手間がかかる」という課題を抱えている企業は、名刺管理ツールの導入がおすすめです。
営業社員が交換した名刺をデータ化し、社内で一元管理ができます。
Wantedly people
Wantedly peopleは、受け取った名刺を撮影するだけで顧客情報をデータ化できるツールです。
名刺データから相手に関連する情報をその場で検索できます。Excelに書き出して保存することも可能なので、社内で共有し、顧客情報として活用することもできるでしょう。
■料金プラン
- お問い合わせ
Sansan
引用:Sansan
Sansanは、営業を強くするデータベースとして開発された営業DXツールです。手入力とAIによって名刺データを99.9%の精度で電子化できます。
メールの署名や差出人情報からも情報を抽出できるため、企業の資産として人脈を共有できます。組織全体の営業力を高めていきたい企業におすすめです。
■料金プラン
- お問い合わせ
MA(マーケティング・オートメーション)
MAツールは、データに基づいてマーケティング活動を支援するツールです。
BtoBビジネスにおいて、リードの獲得・育成・商談機会の創出までを効率化できます。
SATORI
引用:SATORI
SATORIは、導入実績1,000社以上のMAツールです。匿名の見込み客にもアプローチできるため、商談機会を増やすことにつながります。
データベースの設計や導入作業は必要なく、サイトに計測タグを埋め込むだけで利用可能です。シンプルなUIなので、MA運用経験の少ない企業でも安心して利用できます。
■料金プラン(年間契約の場合)
- 初期費用…300,000円
- 月額費用…148,000円
ferret One MA
ferret One MAは、BtoBマーケティングに特化したMAツールです。
BtoB施策に必要な機能だけを搭載しており、シナリオ作成はテンプレートから設定できます。「せっかく導入したのに使いこなせない」という状況になりづらい特徴があります。
また、CMSと一体型なので、コンテンツを作って届けるまでの流れを一貫して行えるのも魅力のひとつです。
■料金プラン
- 初期費用…100,000円
- 月額費用…100,000円~(プランに応じて変動)
SFA/CRM(セールス・フォース・オートメーション/カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)
SFA、CRMいずれも営業活動を効率化するツールです。
SFAは顧客情報の管理から受注までを、CRMは受注後の顧客管理やアップセルまでの業務を担います。
①salesforce Customer 360
salesforce Customer 360は、世界中15万社以上で利用されているツールです。リードの獲得から顧客満足度の向上までをひとつのプラットフォームで完結できます。
AIが商談を進めるための最適なタイミングとアクションを自動で通知し、成約率の向上を期待できます。
■料金プラン
- お問い合わせ
②kintone
引用:kintone
kintoneは、顧客や案件などの情報を一元管理できるツールです。過去の商談経緯や進捗状況を確認できるので、業務の属人化を防ぐことができます。
また、外部サービスや基幹システムと連携をして、kintone自体の機能を拡張することも可能です。
■料金プラン
- ライトコース…1ユーザーあたり月額780円
- スタンダードコース…1ユーザーあたり月額1,500円
失敗しないDXツールの選び方5つ
DXツールは多くの種類があり、どれを選んだら良いのか悩んでしまう場合が多いでしょう。
ここでは、失敗しないDXツールの選び方を5つご紹介します。
- 自社の課題を解決できるツールを選ぶ
- 無料トライアルがあるツールを選ぶ
- 従業員が簡単に操作できるツールを選ぶ
- 導入時や導入後のサポートが手厚いツールを選ぶ
- 他のツールと連携できるものを選ぶ
自社の課題を解決できるツールを選ぶ
DXツールを導入するときは、自社の課題を解決できるものを選びましょう。
自社に合わないツールを導入してもDXは進まず、かえって煩雑になってしまいます。
まずは自社の課題をはっきりさせ、解決するために必要な機能を搭載したツールを検討するようにしましょう。
無料トライアルがあるツールを選ぶ
DXツールの導入時には、無料トライアル期間を設けているツールを選びましょう。
せっかくコストをかけても、操作感や機能面が合わないと社内に定着しない場合があります。
無料トライアルを利用し、自社で活用できるかを試してから本格導入するのがおすすめです。
従業員が簡単に操作できるツールを選ぶ
DXツールを選ぶとき、従業員が操作できるかどうかは重要なポイントになります。
複雑な操作やわかりにくいUIだと定着せず、従来の業務システムに戻ってしまう場合もあるでしょう。
誰でも利用できるくらい簡単な操作感のものを選ぶと、定着しない事態は避けられるはずです。
先述したように無料トライアルで利用をして、まずは1部署にお試しで導入するのがおすすめです。
導入時や導入後のサポートが手厚いツールを選ぶ
導入前後のサポートの手厚さも、DXツール選びでは重要です。
初期導入時や運用開始後にトラブルが発生することは少なくありません。何かあった場合にサポートを受けられるツールを選んでおくと、万が一のときにも安心できます。
具体的なサポート内容はツールによって異なるため、あらかじめサポートの範囲を確認しておきましょう。
他のツールと連携できるものを選ぶ
導入するDXツールは、すでに社内で使用しているツールと連携できるものを選ぶのがおすすめです。
ツールを連携することで無駄な作業が減り、さらに業務効率化を見込めます。
導入前に、普段利用しているツールとの互換性を確かめておきましょう。
DXは「TimeCrowd」を使った時間管理から始めよう
DXを進めるためには、ツールを導入する目的が重要です。
まずは「誰が・いつ・何をしているのか」を可視化し、ボトルネックとなる業務を見つけて、その課題にあったDXツールを導入しましょう。
業務の可視化には、作業時間の計測や振り返りができる時間管理ツールが役立ちます。
TimeCrowdは「誰が・いつ・何をしたのか」を可視化でき、レポート機能でチームごとの状況把握も可能です。
タスクの開始時と終了時にワンクリックで打刻をするだけのシンプルな操作性のため、運用が形骸化する心配もありません。
2週間の無料トライアルを行っておりますので、ぜひ一度お試しください。
時間管理ツール「TimeCrowd」の資料をダウンロード