自社だけで業務効率化を実現できないケースは少なくありません。その場合、業務効率化コンサルに依頼して、自社の業務効率化をサポートしてもらうことも有効です。ただ、業務効率化コンサルができることや、業務効率化コンサルタントを選ぶポイントがよくわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、業務効率化コンサルを受ける際の注意点と流れ、コンサルタントを選ぶポイントに触れながら、業務効率化コンサルができることについて解説します。
目次
業務効率化コンサルができることは?
業務効率化コンサルができることは、大きく分けると以下の4つです。
・業務プロセス可視化
・業務効率化ポイントの抽出
・業務効率化施策の提案
・業務効率化施策の効果測定
これらのことを行った上で、中長期的な視点で業務効率化に向けたアドバイスをしてくれます。また、コンサル内容は数ヶ月単位のオーダーメイドであることが多く、業務効率化に向けたアドバイスだけでなく、業務効率化に役立つツール選定を支援することもあります。
▼業務効率化における目標設定については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
業務効率化コンサルが効果を発揮する企業
業務効率化コンサルが効果を発揮する企業の例を、以下に2つ表にまとめます。
早く確実に業務効率化を実現したい | ・業務量が多すぎる会社 ・人手不足が深刻な会社 |
自社だけでは業務効率化が困難 | ・第三者目線での業務効率化アドバイスがほしい会社 ・競合他社における業務効率化事例を知りたい会社 |
▼業務効率化の事例については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
業務効率化コンサルを受ける際の注意点
業務効率化コンサルを受ける際には、以下の2つの点に注意しましょう。
▼DXと業務効率化については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
費用がかかる
信頼できる業務効率化コンサルに依頼する場合は、やはり数百万規模の費用がかかることは覚悟しましょう。
業務効率化コンサルはリサーチやシミュレーションも綿密に行うため、会社側もそれ相当の費用を払う必要があります。また、依頼するコンサルタントごとに、費用が大きく変わるため、最終的にかかる費用も、事前に確認しましょう。
必ず業務効率化を実現できるとは限らない
業務効率化コンサルを受けても、業務効率化を実現できるとは限りません。特に業務効率化を実現できない可能性が高いケースを、2つ表にまとめます。
コンサルタントとの相性が悪い | 経験不足、もしくは自社業界への理解が少ないコンサルタントを選ぶと、失敗する可能性大 |
コンサルタントに頼りすぎる | コンサルタントはあくまでもサポートする立場なので、組織全体で業務効率化に取り組まないと失敗する可能性大 |
業務効率化コンサルティングの流れ
ここでは、コンサルタントが行う業務効率化の流れを、表にまとめて解説します。
1 | 現状の可視化 | ・社員ヒアリングや現地調査などを実施 ・現状の業務プロセスを、フロー図や業務一覧表などを活用して可視化 ▼従業員の業務を可視化する方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。 |
2 | 業務改善が必要な内容の洗い出し | ・可視化した業務プロセスのうち、業務改善が必要な内容を特定 ・業務効率化コンサルタントの第三者目線も活用し、業務の改善点や無駄な点を徹底的に究明 ▼業務改善の方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。 |
3 | 新たな業務プロセスを立案 | ・現場の社員と業務効率化コンサルタントが一丸となって、新たな業務プロセスを立案 ・第三者の立場でアドバイスをくれる業務効率化コンサルタントと、当事者である現場両方の働きが不可欠 |
4 | 現場で新たな業務プロセスを実践 | ・実際の現場に、新たに策定した業務プロセスを反映 ・マニュアルを事前に用意し、現場の混乱を回避 |
5 | PDCAサイクルを回して更なる業務効率化 | ・効果測定の結果、あまり業務効率化効果が出ていなくとも、その原因を究明して今後の業務に活用 ・業務改善コンサルから、フィードバックと今後の改善策などを提示 ▼業務改善に役立つフレームワークについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。 |
業務効率化コンサルタントを選ぶポイント
業務効率化コンサルタントは多数存在しており、どのコンサルタントに依頼するかも成功を左右します。ここでは、業務効率化コンサルタントを選ぶポイントを3つ解説します。
業界への理解度
業務効率化コンサルタントを選ぶ際には、自社業界への理解が深いコンサルタントを選ぶと成功する確率が高まります。なぜなら、業界ならではの事情や業界用語を理解しているため、話がスムーズに進む可能性が高いからです。また、他の業界では使える業務効率化方法であっても、その業界では使えないケースも考えられます。
「○○業界専門業務効率化コンサルタント」など、自社業界への理解が深いことが明確な業務効率化コンサルタントを選びましょう。
過去の実績に囚われすぎない
業務効率化コンサルタントが有する過去の実績は、コンサルタントを選ぶ際には重要なポイントの1つになります。ただ、過去の実績に囚われすぎないことも大切です。なぜなら、会社ごとに組織体制や業務内容が異なるため、業務効率化コンサルタントが有するノウハウがそのまま活用できるとは限らないからです。
過去の実績以外の要素も十分考慮して、最適な業務効率化コンサルタントを選びましょう。
担当者との相性
自社の社員たちと業務効率化コンサルタント担当者との相性も、コンサルタントの成果に影響を与える可能性があります。なぜなら、両者とも人間であり、よくも悪くも感情に影響を受ける可能性が高いからです。特に、長く関わる場合は、両者の相性はより重要になります。
担当者の業務効率化実績やノウハウはもちろん、柔軟性や人当たりなども考慮して、社員たちと相性がよいコンサルタントを選びましょう。
業務効率化コンサルに依頼して業務効率化を実現しましょう
業務効率化は、日々の仕事において欠かせないポイントの1つです。ただ、自社だけで実現できないことも少なくありません。その場合は、本記事で紹介した、業務効率化コンサルにできることや受ける際の注意点を参考に、業務効率化コンサルに依頼することも検討しましょう。
なお、業務効率化アプリをご紹介した記事もあるため、合わせて参考にしていただけると幸いです。
▼業務効率化アプリについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。