ここ数年で、テレワークを導入する企業が増えましたが、各社その難しさを感じ始めているところでしょう。
とくに経営者や管理職の方は「部下が本当に仕事をしているのだろうか?」と不安にもなることも多いですよね。
本記事では、テレワークのなかで「監視」はしたほうが良いのか、その注意点も含めて解説いたします。
テレワークで監視をする必要はあるのか
テレワークのなかでは、実際に部下が働いている姿を見れないため、例えば少し返信が来ないだけでも「本当に仕事をしているの?」と思ってしまうこともありますよね。
リクルートマネジメントソリューションズの調査によると「テレワークのなかで部下がサボっていないか心配である」と回答した人は半数ほどいるようです。
実際にマイナビの調査によると、なんと約7割以上の人がテレワーク中にサボった経験があると言われています。「動画サイトを視聴していた」「昼寝していた」など、サボりの内容は人それぞれですが、おそらくオフィスであれば真面目に取り組んでいた人でも、やはり周りの目がなくなるとサボってしまう傾向にあるのでしょう。
しかし一方で、ヌーラボの調査によると20代の半数が、テレワーク中に「サボっているのでは?」と上司から思われていないかとストレスを感じているようです。
このようにテレワークのなかでは「部下がサボっているのでは?」と思う管理職と、「サボっていると上司から思われているのでは?」と感じる部下が共存している状況で、業務が見えないことに対して多くの方がストレスを感じています。そのため、監視は従業員のストレスを減らすためのひとつの手段とも考えられるでしょう。また、監視には「過剰労働を抑制できる」「生産性が低い従業員へのフィードバックができる」などのメリットもありますので、何事もそうですが、適度に行う分には一定の効果があると考えられます。
▶テレワークでサボりを防ぐ方法はこちらの記事でも解説しているので、ご確認ください
テレワークで監視を行うデメリットと注意点
しかし、テレワークでの過度な監視には注意が必要です。
生産性が低下する恐れがある
過度な監視が行われると、従業員側は息苦しく感じて、かえって組織全体の生産性が低下してしまう可能性も考えられます。
例えばオフィスでは気軽にできていたトイレ休憩やタバコ休憩なども、監視されたテレワークのなかでは「サボっていると思われるのでは……?」と疑心暗鬼になり、気軽に休憩ができなくなってしまいます。しかし、1日8時間の労働時間のうち、すべての時間で集中して仕事を行うのは難しいですよね。実際には息抜きをしつつ仕事をした方が、多くの人はメリハリを持って業務を進められると思います。
監視を行うといっても、1分1秒まで何をしていたのか把握するのではなく、大まかに「何の業務をしていたのか」ぐらいにまで留めておきましょう。
信頼関係が悪化する可能性がある
急に監視ツールを導入したことがバレた場合、従業員はどう感じるでしょうか。おそらく会社や経営者への信頼がなくなってしまいますよね。また「監視ツールを導入します」と伝えたら、拒否感さえ感じてしまう人もいるでしょう。
そのため、もし業務の監視を行う場合には伝え方に注意が必要です。「業務効率化のボトルネックを特定するため」など、納得感のある目的をしっかりと共有したうえで、監視ではなく「業務可視化」したい旨を伝えてから実施しましょう。
プライバシー侵害に繋がる恐れもある
常時カメラONや、常時音声接続などは、従業員の家(プライベート空間)を覗くものであり、過度に行うとプライバシーの侵害に繋がる恐れもあります。例えばトイレ休憩の度に上司に連絡をするなど、なかには実施している会社もありますが、これも下手をするとセクハラに該当してしまう可能性も考えられるので、注意が必要です。
テレワークのなかでも「しっかりと顔を見てコミュニケーションを取りたい」という気持ちはわかりますが、もし実施するにしても、例えば朝昼晩の3回だけビデオ通話をするなど、時間を決めて行うのが良いでしょう。
従業員の業務状況を可視化できるツール
さまざまなデメリットを紹介しましたが、なかにはセキュリティやガバナンスの観点からPCの管理が必要となるケースもありますよね。
そのような企業におすすめのツールをご紹介いたします。
Qasee
引用:Qasee
Qaseeは従業員の「業務状況」「ストレス度合い」「モチベーション」などを管理できるツールです。PCの利用ログをもとに、従業員が何に、どれくらいの時間を費やしたのかグラフで可視化されるため、業務の問題点や課題をいち早く特定できます。また、業務時間などをもとに、各従業員のストレス度合いがレコメンドされるため、テレワークでも健全なマネジメントが可能です。
AssetView Tele
AssetView Teleは従業員が申告したデータと、PCログをもとに算出した実データを照らし合わせることができるツールです。業務状況をもとに、働き方を的確にフィードバックできるため、従業員のタイムマネジメント能力の向上にも役立ちます。また、関連サービスのAssetViewではマルウェア対策や駆除、PCの遠隔操作なども可能なため、テレワークでのセキュリティ対策に関心のある企業様にもおすすめです。
MITERAS
引用:MITERAS
MITERASも先に紹介した2つのサービスと同じく、PCの利用ログをもとに従業員の業務状況を把握できるツールです。各従業員がアプリケーションのなかで、1分間に何回キーボードを打鍵したのかまで確認できるので、厳密に管理したい方におすすめです。
監視をせず、業務可視化を行いたいならTimeCrowdがおすすめ
繰り返しになりますが、行き過ぎた監視は逆効果をもたらします。
とくにテレワークのなかでは、経営者や管理職の知らないところで、悪い噂は一気に広がります。「会社が私たちを監視しているらしい」など、そんな噂が広がったら、転職が当たり前なこの時代では、一斉に退職者が出てもおかしくありません。
そのため「監視」ではなく、何かあったときに業務状況を確認できる環境を整える、それぐらいの方がうまく管理できると感じます。
監視のイメージを与えずに、業務可視化を実現するにはTimeCrowdの導入がおすすめです。PCの利用ログは取得せず、従業員が打刻したデータをもとに業務可視化を行うため、性善説に基づいた運用ができます。
打刻はブラウザ・アプリ・Chrome拡張機能などで、ワンクリックでできます。簡単にできるのでツールが形骸化する恐れもありません。
管理職や経営者の方は、従業員が打刻したデータをもとに業務状況をグラフで確認できます。チーム内の誰が何にどれぐらいの時間をかけているのか、ひと目で把握できるので、定期的に確認するだけでも業務効率化に繋がるでしょう。
このようにTimeCrowdでは、テレワークのなかでも従業員に不信感を与えずに業務可視化を実現できます。
登録から2週間は無料でお試しいただけます。導入数は累計2,000社以上で、PASONAやKUBOTAなどの大手企業から地方中小企業、ベンチャー企業にまで幅広くご利用いただいていますので、少しでも興味のある方はぜひお問い合わせください。