同僚や部下に注意するときや間違いを指摘するとき、どのように伝えたらいいか迷いますよね。また、上司や先輩の間違いが発覚し、失礼のないように伝えるにはどのようにすればいいのでしょうか。言い方によっては相手をイラっとさせたり、逆に遠慮しすぎて指摘内容が伝わらなかったり…。
相手に不快な思いをさせずに伝えられる方法について書きたいと思います。
相手を逆なでした指摘の仕方
まずは相手をイラっとさせる指摘とはどういったものでしょうか。下記の指摘の仕方は、どのように感じますか?
「入力内容が間違っている。こんな基本的なことも分からないの?」
「ミスが多い。もしかして他の業務もすべて間違っているんじゃない?」
「○○先輩。ここ間違ってますよ。修正してください」
このように言われたら、あなたはどう感じますか?なんだかイラっとしませんか?
指摘したり注意したりするときは、言い方を間違えてしまうと相手のやる気を損ねるだけでなく、傷つけたり嫌な思いをさせてしまいます。
「○○さんはもっと難しいこともできるのに全然だめだね…」というように他人と比較したり、人格を否定したり、決めつけるような言い方は信頼関係の構築はおろか、職場の雰囲気さえも悪くしかねません。
イラっと感じさせない伝え方
では、指摘の仕方を次のように変えてみるとどのように感じますか?
「どの数値をいれたらいいか分かる?分からなかったら遠慮せず質問してね」
「ミスを少なくするには、こういうやり方もあるよ」
「私が誤解しているのかもしれませんが、この数字が○○の資料と異なるようです」
伝える相手によっては「○○が間違っている」と決めつけて指摘するよりも、「もしかしたら」「私の勘違いかもしれませんが」などクッション言葉を入れて伝えてみたり、解決策も併せて伝えたりすることで、相手を傷つけることなく指摘することができます。
また、頭から間違っていると否定するのではなく、「そうですよね」や「なるほど」などと相づちを打ち、相手の考えを受け入れつつ指摘することも大切です。
リモートワークはイラっとさせやすい
リモートワークは、チャットライブなどの音声でのやりとりもしますが、テキスト上でのやり取りが多いです。テキストでのやり取りは言葉で伝えるよりも誤った方向に伝わりがちです。
例えば「これ間違っている。書き直して」という言い方ひとつにしても、対面であれば声色によってはキツく感じないかもしれません。しかしテキスト上だと「書き直して!!って怒鳴られた」と受け手によっては感じてしまいかねません。クライアントからの指摘であれば、少しだけ書き直してほしいという意味だったとしても、「怒っている!クレームになってしまった」と勘違いしてしまうこともあるでしょう。
このようなことにならないためにも、人に間違いなどを指摘する時は、「こう伝えたら相手はどう感じるだろう?」「失礼な言い方になっていないかな?」と、一度考えてから伝えることをおすすめします。
さいごに
人に指摘することは、相手を蹴落とすためでも気分を害させるためでもありません。仕事の質を上げるためや、サービスの向上、就業環境アップのためです。
同じ内容でも言い方や言い回しによっては、イラっとさせたり悲しい気分にさせることもあります。人によって感じ方もさまざまなので、傷つきやすい人・傷つきにくい人がいます。
相手に何かを求めるのではなく、自分から変わっていくことが重要です。私自身、仕事だけでなく子どもに対しても思わず怒ってしまうときがありますが、どんな相手にも敬意をもって接することが大切だと改めて感じました。
人に指摘するときは、相手がどう感じるかを考え、上司・部下関係なく敬意をもって伝えることが大切だと思います。