先延ばし癖とは、やらなければならないことや振られた仕事を後回しにしてしまう癖のことをいいます。面倒くさい仕事を後回しにした経験、多くの人が一度はあるのではないでしょうか。
しかし、これが癖になってしまうと良くありません。
提出期限を過ぎてしまったり、仕事を抱え込みすぎたりしてしまうためです。そこで今回は、先延ばし癖がある人に向けて、その原因と対処法をご紹介します。
目次
先延ばし癖が治らない原因3つとは?
はじめに、なぜ仕事を先延ばしにしてしまうのか、先延ばし癖が治らない原因について考えていきましょう。原因を知らなければ、対処法を打ち出すことはできません。また、原因を知ることで、自分がなぜ仕事を先延ばしにしてしまうのか自覚することもできます。
先延ばしにしてしまうという悩みを抱いているということは、既に改善に向けての意思があるということです。まずは原因から解明していきましょう。
時間管理ができていない
仕事を先延ばしにしてしまう原因として、時間管理ができていないことが挙げられます。つまり、先延ばしにしてもまだ時間があるから大丈夫だと思っているということです。
また、時間管理ができていない理由としては、自分がそのタスクにかかる時間を正確に把握していないということも考えられます。このパターンの場合は、スケジュール管理を強化すれば先延ばし癖も治しやすいでしょう。
優先順位が分からない
いくつかある仕事の優先順位が分からず、好きではない仕事や面倒くさいと思っている仕事を好きではないことを後回しにすることが原因で、先延ばし癖がついてしまうことがあります。
期限や重要度から優先順位をつけられるようになれば、先延ばしにしてはいけないという意識が芽生えるでしょう。
ストレスを避けたい
仕事を先延ばしにする原因として、ストレスを避けたいという思いが挙げられます。ミスなく仕事を終えるには、細心の注意を払ったり、顧客に気を遣ったりしなければならないなど、ある程度のストレスとプレッシャーを感じることになるでしょう。
仕事を先延ばしにしてしまえば、そのストレスやプレッシャーも先延ばしにできるため、つい後回しにしてしまうというわけです。
仕事を先延ばしにするデメリット
では、仕事を先延ばしにするデメリットとしては、何があるのでしょうか。続いては、先延ばし癖によって生じる弊害について考えていきます。
仕事を抱え込んでしまう
先延ばし癖がついてしまうと、当然ながら、どんどん仕事が溜まっていきます。結果的にやらなければいけないことが増え、避けたかったストレスやプレッシャーが後からかかってくることも。
また、仕事が溜まっているということを意識するあまり、今取り組んでいる仕事でも集中力や生産性を欠いてしまうことがあるでしょう。
先延ばしにすることで、依頼を受けた時の指示を忘れてしまい、求められている仕事ができないという可能性も拭えません。
信頼性を欠く
仕事を先延ばしにして起こりうるのが、締め切りに間に合わないというトラブルです。万が一間に合ったとしても、クオリティーが低くなってしまうことも考えられるでしょう。そのため、同僚や依頼主からの信頼性を欠いてしまうというデメリットが挙げられます。
仕事をするうえで、信頼関係は非常に重要です。信頼関係を強めるためにも、先延ばし癖は早く改善する必要があるでしょう。
先延ばし癖を治すための対処法4つ
では、どうすれば先延ばし癖を治すことができるのでしょうか。一度ついてしまった癖は、なかなか改善しにくいですよね。しかし、できるところから対処法を試みることで、少しずつでも改善に向かっていくことができます。
「先延ばし癖はどうせ治らない」と諦めてしまうのではなく、まずはこれからご紹介する対処法を試してみてください。
TO DO管理をする
自分のやるべきタスクが把握できていないと、「先延ばしにしても大丈夫」と勘違いしてしまい、結果的に仕事がどんどん溜まってしまうという事態に発展します。それを防ぐためには、TO DO管理をしましょう。
抱えている仕事を可視化することで、先延ばしにしたら作業時間がなくなるということを直感的に把握しやすくなります。TO DO管理をする際には、単に仕事を書き出すだけでなく、期限や優先順位までメモをしておくとよいでしょう。
作業に係る時間を正確に見積もる
先延ばし癖を治すには、自分がその仕事にどれだけ時間がかかるのかを知る必要があります。そうすることで、「すぐに終わるだろう」と軽く考えて先延ばしにするということはなくなるでしょう。
作業に係る時間を正確に見積もることができるようになるためには、事前に見積もった時間と実際にかかった時間を蓄積していくことが大切です。それを積み重ねていくことで、次に同じような作業をするときに、より正確に時間を見積もることができるようになるでしょう。
一日ごとのスケジュールを立てる
先延ばし癖を治すには、タスク管理だけでなく、一日ごとのスケジュールを立てることが効果的です。なぜなら、仕事の期限を把握したり、正確な時間を見積もれるようになっても、実際の勤務時間で仕事をこなせなければ意味がないからです。
一日ごとのスケジュールを立てていないと、「明日やればいいか」と気楽に考え、再び先延ばし癖が出てしまう可能性があります。一日ごとのスケジュールを立てることで、「明日は明日しなければならない仕事で既に埋まっている」ということを自覚することができるでしょう。
締め切りを2段階に設定する
締め切りを2段階設定することで、仕事の見通しがつき、先延ばし癖の改善に役立ちます。仕事を先延ばしにしてしまうのは、「なんとなく面倒くさそう」、「何から手を付けていいか分からない」ということが原因の一つとして挙げられます。
そのため、一つの仕事を2段階程度のステップに分け、それぞれの締め切りを自分で設定すると見通しがつき、やる気のアップに繋がるのです。
先延ばし癖を改善するためのアプリ2選
先延ばし癖を治すためには、先ほどご紹介したような対処法を実践することで、少しずつ改善していくでしょう。ただ、自分一人でタスク管理をしたり、スケジュールを把握したりしておくのは多少の負担がかかります。そこで最後に、時間管理やタスク管理、スケジュール管理に効果的なアプリをご紹介しましょう。
TimeCrowd
TimeCrowdでは、タスク管理はもちろん、タスクにかかった時間を管理することができます。また、タイマー機能が付いているため、次回にまた同じような作業をする際に、時間の見積りが簡単です。
TimeCrowdを活用することで、タスク管理や一日のスケジュール管理がしやすくなり、先延ばし癖の改善に一歩近づけるでしょう。
ジョルテ
ジョルテは、2000万人以上のユーザー数を誇る、カレンダー&システム手帳アプリです。直感的に操作ができるため、スケジュール入力に手間がかかることもありません。
また、日記機能があるため、日々の進捗状況やメモを残しておくこともできます。自分の予定をメールや、LINE、Twitter などにシェアすることもできるため、関係者への共有もスムーズです。
タスク管理はテクニックの一つ!先延ばし癖を少しずつ治していきましょう
先延ばし癖は、意識することで着実に改善していくことができます。タスク管理やスケジュール管理は、アプリを使うことでそれほど手間なく行うことができるため、先延ばし癖を治したいと考えている方は、今回ご紹介したような対処法やアプリをぜひ試してみてください。