健康や美容、さまざまな場面で睡眠の大切さが取り上げられています。そんな睡眠は仕事の生産性にも深く関係していることをご存知でしょうか?
私自身、今年の目標に「休む」そして「より生産性を上げていく」ことを掲げています。さまざまな方法を模索する中で、辿り着いたのが睡眠です。なんといっても睡眠ひとつで「休む」「より生産性を上げていく」が一度に満たされるのですから。
ここでは私が2018年の生産性の向上に「睡眠」を取り入れようと思ったきっかけについて紹介します。
睡眠負債とは
「睡眠負債」という言葉が近年よく取りあげられています。この睡眠負債とは、毎日の睡眠不足が借金のように積み重なり、体や心に影響を与えることをいいます。
体への影響としては、ストレスや疲れがたまりやすい、肩がこるなどの未病から、糖尿病、癌などの病気のリスクが高まりやすくなるなどさまざま。心の状態としては、落ち込みやすく、ネガティブになりやすいという結果も出ているほどです。
そして、この睡眠負債は生産性とも直結していることが最近わかってきました。
あなたは毎日何時間の睡眠をとっていますか?日本人の睡眠時間はほかの先進国よりも短いそうです。20歳以上の男女で睡眠時間が6時間に満たない人は年々増え続け、平成27年の調査では、約4割の方を占めるという結果が出ています。
この6時間という睡眠時間、私は良く寝たと感じるほうです。しかし、この6時間ですら睡眠不足とされています。毎日6時間の睡眠が2週間続くと、なんと2晩も徹夜したのと同じ脳の状態になることが分かってきたのです。
また生産性にかかわる集中力や記憶力にも、この睡眠は深くかかわっていることが分かってきました。さらに、ストレスの軽減に役立つ幸福ホルモン「セロトニン」の分泌にも睡眠が深くかかわることから、モチベーションについても関係があることが分かってきています。
睡眠時間を増やすために
これらのことから、睡眠の質を上げることは、生産性を向上させる上でとても重要であり、身近な方法です。最適な睡眠時間は7時間ほどといわれていますね。とはいえ、最適なひとりひとりの睡眠時間は人それぞれです。そのため、大切なのは毎日「あなたにとって」最適な睡眠時間をキープすることです。
…といっても充分寝られる日もあれば、充分に寝られない日も出てきますね。ただ単に眠れない日だったり、強いストレスを感じていたり、仕事をしていたりと理由はさまざまです。
その中でも、仕事がある、仕事が残っているということを、睡眠が取れない理由にしてはいけません。これは一旦くぎって眠ることで、起床後、より早い時間で完了することができます。
睡眠時間が取れない原因で深刻なのが、寝たいのに眠れない不眠の症状です。どんなに眠りたいと思っても眠れない方は、睡眠時間を確保するためにアプリなどさまざまなアイテムを活用するのもいいかもしれません。寝る前のスマホをやめる、部屋の電気を暗くするなど、さまざまな対応法があります。
睡眠を促進させるために有効なのが、眠る前のスマホの閲覧禁止や部屋を真っ暗にすること。そして、決まった時間にベッドに入ることも有効とされていますね。
またアスリートは、試合前にしっかり睡眠をとるために、副交感神経が集中している首を温める方法をとることも知られています。また子供やペットとの添い寝は、安心感が生まれ睡眠の質をあげることもわかってきました。最近話題になっているさくらんぼのジュースなども試してみる価値がありそうです。
自分の生活に合わせて、より良い睡眠方法を見つけていきたいですね。
ちなみに私は睡眠時間を増やすため、確保するために毎日同じ時間にベッドに入ること、そして同じ時間に起きることを意識しています。人間は起床してから、15、6時間すると強い眠気が生じるようにできているようです。そのため同じ時間に起床することで、しっかり睡眠を確保できるようになるのです。
おまけ
企業では、昼寝の時間を設けるところも増えてきているそうですね。これは生産性を上げるためにとても重要です。人間は起床後7~8時間に一度眠くなるそうです。そのため12時~14時くらいは、どうしても眠たくなって生産性が落ちる時間です。
そのため昼寝をすることで、仕事中の眠気を防ぎ、生産性を高いままに保つことができるのです。とはいえ、昼寝は何時間もとる必要はありません。15分ほどで十分に生産性が上がるそうですよ。