好きな時間か決まった時間 リモートワーカーの働き方を比較してみた

ライターのりんごです。

私は現在2つのタイプのリモートワークをかけもちしています。1つは、日中でも夜間でも、納期に間に合えばいつでも空いた時間に作業できる仕事。もう1つは、平日10~14時と時間が決まっている入力業務です。

どちらの働き方にも、メリットとデメリットがあり、心構えも違ってきます。

リモートワークは、子育て中や介護中の人にも働きやすい働き方なので、関心を持つ方も多いと思います。それぞれの働き方について比較してみますので、参考にしていただければと思います。

好きな時間に働くメリット・デメリット

まずは好きな時間、空いている時間を利用してフレキシブルに働くということについて考えてみます。

子どもが幼稚園や小学校に通い始めると、その時間を活用して働きたいと考える人は多いと思います。でも、「行事や子どもの発熱などのたびに休むのは気が引ける」という理由で、行動に移せない人も多いのではないでしょうか。

こういった人にも働きやすい働き方が、「好きな時間に働けるリモートワーク」です。

たとえば、ライティングや校正、デザイン業務など、「何日か後に締め切りがあるものの、その期限までなら、日中でも夜間でも自分の好きなときに働ける」というものです。

幼稚園は親の出番がなにかと多くありますし、小学校に入学しても授業参観や懇談会はたいてい平日に行われます。そういった「日中に予定がある日」でも、24時間のうちどこかで時間を確保できればいいというのは大きなメリットでしょう。

デメリットとしては、自分できちんと計画を立てないと、期待するほどの収入が得られないということ。また逆にがんばり過ぎると、プライベートの時間を犠牲にしてまで働いてしまい、ライフワークバランスを崩すことも考えられます。

暇なときに必ず仕事があるというわけではないし、納期の重なった仕事が集中して入ってくるときもあります。体はひとつなのですべてを請け負うことはできません。細切れに作業することも多いため、毎日少しずつ働くという形になりがちです。私の場合、毎日なにかしらの仕事をしていたつもりでも、1カ月の収入が数万円ということもありました。

しかし、それを回避しようとして仕事をどんどん引き受けてしまうと、納期が重なったときなどに睡眠時間を削って仕事をする羽目になります。その結果、体調を崩してしまっては元も子もありません。

これらのことから、空いている時間を利用したフレキシブルな働き方に向いている人は、次のような人だと思います。

  • 意志が強く目標を持って計画的に物事をすすめられる人
  • 自分から積極的に仕事を取れる人
  • 多様な仕事に対応する柔軟性がある人

自分で時間を管理して「今月はこのくらいの収入を得る」などの強い意志を持って目標を立てること、そのためにコンスタントに仕事を請け負う努力と積極性がとても重要になってきます。

また、どんな仕事でも対応しようという柔軟な姿勢があれば、空いた時間を利用した働き方でも、収入源として心強いものになるのではないでしょうか。

決まった時間に働くメリット・デメリット

在宅で勤務する場合でも、出勤する人と同じ時間帯を主な軸として働くということもあります。

たとえば電話やメールでの応対、データの処理・入力業務など、通常は出勤して行う事務作業やルーティンワークをリモートで行うものです。

リモートワークといえども、働く時間が定められている場合、働く場所以外は出勤する人と同じです。休む場合はあらかじめ申請が必要ですし、予定外に休むとクライアントに迷惑をかけることになりかねません。

ただし、それでもリモートワークとしてのメリットは大きいです。たとえば、先日台風で子どもの学校が休みになりましたが、私は休むことなく仕事をすることができました。勤務時間中は子どもにかまってはやれないのですが、家にいるだけで安心するようです。一人で丸一日お留守番というのは、小学校高学年でも心細いものかもしれません。

また、通勤に時間を取られないというのもメリットのひとつですね。その時間を家事や自分の時間に回すことができます。

そして、最大の違いは、コンスタントに仕事があるため一定の収入が確保できること。たとえば時給が1000円だったとして、平日3~4時間働くことができれば、月5~8万円ほどの収入になります。

これらのことから、決まった時間のリモートワークに向いている人は次のような人だと思います。

  • 「最低でも月に5万円以上」など、確実に稼ぎたい目標がある人
  • つきっきりでいなければならないような年齢の子どもや要介護者がいない人
  • 毎日決まった時間に働くことが苦にならない人

とくに、積極的に仕事を取りに行くのが苦手な人や意志の弱い人は、あらかじめ「この時間に働く」と決まっている仕事はおすすめかもしれません。

まとめ~私の理想とするリモートワーク~

私の場合、どちらの働き方を選んでも、基本的に働く時間帯は同じです。平日の日中、子どものいない時間を活用したいと考えています。ただ、定時制だと園や学校行事が度重なるときに「休みたい」といいにくいのも事実です。そんなとき、時間が自由なリモートワークなら、その日は夜間などに作業できるのにと思うこともあります。

  • 時間の融通がきけば、コンスタントに仕事がなく、期待する収入が確保できないこともある
  • 時間が定められていれば、通常の出勤する仕事と同様に休みにくい場合もある

理想としてはこの2つの中間で、コンスタントに仕事を任せてもらいつつ、契約時間は週単位や月単位で決まっているという形だと思います。収入の確保もでき、その日の都合によって時間をフレキシブルに選べる働き方ができればスバラシイです!私自身も、そういった働き方ができるようなスキルを身につけて実現したいと思っています。どちらの働き方にもメリットとデメリットがあり、自分の状態に合わせて決めるしかないですよね。

リモートワークがもっと広く普及して、働きたいと思う人が、もっと自由に働ける世の中になるように心から願っています。

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