選択にかける時間を見直して、選択疲れを解消したい。

サポートメンバーの野田です。TimeCrowdを使い始めて時間に意識的になると「こんなことにこんなに時間がかかっているのか」と気づくことが多々あります。その中の一つが「様々な選択に要する時間」。1日の中で思いのほか、かなりの時間を費やしていたりしますよね。「今日何着ていこうかな。」「ランチには何を食べようか。」「夕飯何作ろう。」等々、小さな選択まで含めると決めないといけないことは無数にあるのです…!

選択しないようにすればいいのか問題

20世紀の心理学者たちは、「人間が1日に使える意思決定の量は限られている」ことを発見しました。つまり、朝、どの服を着ていこうかとか、あるいはLINEでどう返事をしようかと意思決定するたびに、わたしたちの心はすり減っていくのです。

ー「疲れない脳をつくる生活習慣」(石川善樹著・プレジデント社)より

ああ、まさに。「心がすり減る」という表現がぐっときます。うちには小さい子供がいるので、さらにそこにいくつもの「突発的案件」が加わってきます。

着替えとごはん、どっちを先にするかな。寝汗かいているし着替えさせてから食べさせるか。あ、泣き出したーおなかすいてるもんね。でも汗は気持ち悪いし、着替えさせてと。あーごはんで下着までぐっちゃぐちゃ。もう一回着替え〜…あ、まずい、半袖の下着もう乾いてるのがない。保育園の着替えから取り出すか、それともちょっと涼しいから長袖着せちゃうか…。

こんな感じで、選択→突発的案件→また選択→また突発的案件→…の繰り返し。

Wikipediaにもちゃんと「決断疲れ」という項目が載っています。それによると、「意思決定 と 心理学 の分野において(判断疲れ、決定疲れ)とは、意思決定を長時間繰り返した後に個人の決定の質が低下する現象を指す。」のだそう。疲れるだけじゃなくて判断力もあやしくなるなんて、これはなんとかしなくては…と思いました。

この手の話で有名なのが、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグが毎日同じ服を着ているという話。そもそも選択しないでいいようにすれば、他のもっと大事な選択に頭を使えるよねということなのでしょう。けれども、そこまで振り切れない一般人としては、毎日同じ服じゃあねぇと思ってしまうし、毎日同じおかずというのもちょっと辛い。

とはいえ、選択疲れは結構切実なので、いくつかのルールを作ってみることにしました。

いつもの選択アルゴリズム

それはこんな感じです。

  1. さいころを振る
  2. 選ぶ楽しみ
  3. あるもので仕上げる

例えば夕飯の支度だと、

  1. 冷凍肉のストックの1番上にあるのを取り出す。(今日は豚こまでした。)
  2. 和・洋・中華でどれが食べたいか考える。(今日は和の気分。和食本のレシピをパラパラ。)
  3. 家にある野菜と調味料を使ってそれらしく仕上げる。(糸こんにゃくは切らしていたけど、じゃがいも、玉ねぎと合わせて肉じゃがに。)

あらかじめやっておくこととして、まずさいころの目(ここでは何種類かの冷凍肉)を準備します。ここでのポイントは、さいころの目はどの目が出てもOKなバリエーションで揃えておくこと。次に、2の段階で「気分」を投入するとあとは自動的に決まるように仕込んでおき(和洋中それぞれの料理本を各1冊準備)、最後に基本ツール(調味料)はある程度幅広く対応できるようにしておきます。

こうすると、自分で決めるのは2の段階での「和か、洋か、それとも中華か?」ということだけになります。それも直感で、気分でさっと決めてしまえばいいので、選択の負荷はほとんどない上、「選ぶ楽しみ」は一応確保されます。

準備にそれなりに時間はかかるものの、おかげで日々の選択にかかる時間は以前より圧縮できています。何より選択に向かう気持ちの軽さが違います。

おまけ

型にはめやすい選択事項は効率化しやすいですが、突発的に起こる出来事に対する選択・判断はその都度にならざるを得ません。そしてこれが一番消耗する原因だったりします。

先ほど触れた本、「疲れない脳をつくる生活習慣」(石川善樹著・プレジデント社)には、「疲れない脳」をつくりパフォーマンスを上げるための様々な方法が紹介されていますが、その中の「観察瞑想」というのが良さそうだなと思っています。

観察瞑想は、放っておけば暴走してしまう思考や感覚に振り回されるのではなく、それを客観視できるようになるためのトレーニング

機会があればまたブログに書いてみたいと思います!

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