「No kintone, NO LIFE.」をモットーに掲げ、サイボウズの業務改善プラットフォーム・kintone(キントーン)を専門に取り扱っている株式会社SACCSY(サクシー)。
株式会社SACCSY(以下、SACCSY)はリモートワークの導入をきっかけに、2020年12月よりTimeCrowdを導入し、「メンバーの業務の見える化」を進めてきました。SACCSYでは、「リモートワークだと、メンバーが今何をやっているのかが見えにくくなる」という課題にTimeCrowdを使って取り組んでいます。
そこで、今回は株式会社SACCSYの代表取締役 行武正剛様、川内様、土井様の3名に話を伺いました。話を伺う中で、行武様・川内様はTimeCrowdを”ちょうど良いツール”と表現されていました。一体TimeCrowdの何が”ちょうど良い”のか、その背景にある思いなどもお聞きしてみました。
株式会社SACCSYの代表取締役。Accessでのシステム開発をきっかけに独立。2019年にkintoneの導入支援・開発サポートを事業とする株式会社SACCSYを設立。
Web制作会社等を経て、2020年にSACCSYに入社。エンジニアとして、JavaScriptを利用したkintoneのカスタマイズ開発に従事
デザイナーとして、帳票のデザインやkintoneのアイコン作成、広告やパンフレット、名刺のデザインなどデザインに関連する業務を幅広く担当。
TimeCrowd導入前の課題
- リモートワークを始めたところ、「メンバーが今何をしているのか」が見えにくくなった
- リアルタイムでメンバー同士の稼働状況を分かるようにしたかった
TimeCrowd導入後の効果
- 誰が今何をしているのかが分かるようになり、コミュニケーションコストが下がった
- メンバーの状況に応じて適切な依頼を出せるようになった
従業員のことを考え、1日7時間勤務×週5日勤務に
SACCSYの事業内容をお聞かせください。
行武:サイボウズ社のオフィシャルパートナーとして、kintoneを活用した業務システムの導入や開発、導入後の運用サポートなどをしています。当社はkintoneを専業にしている、日本でも有数の会社として、簡単なアプリ開発から運用サポートまで、外注せずに、全て自社で対応しています。特に運用サポートには力を入れていますね。
いつからリモートワークをされていますか?
行武:2020年3月末頃から100%リモートワークを実施しています。当社の事務所は福岡にあるのですが、大阪在住の社員もいますよ。
川内:2021年になってもう半分以上が過ぎましたが、今年に入って行武さんと会ったのは2回だけですね。
1日8時間×週5日勤務が一般的かと思いますが、SACCSYでは1日7時間×週5日勤務だそうですね。
行武:そうなんです。当社の勤務時間は10時~18時(休憩1時間)です。自分が従業員だったらと考えたときに、「朝は10時出社くらいが余裕があっていいな。でも10時から8時間勤務にすると、休憩入れて19時終業になる。それはちょっと遅い。18時終業でも問題ないとのことだったので、じゃあ10時~18時の7時間勤務にしよう」と思ったんですね。
自分だったら7時間勤務はちょっと嬉しいですね。
川内:そうですよね。リモートワーク導入に伴い、在宅勤務手当ができたり、私も近々育児休暇を取る予定だったりと、働きやすさや働き方に関する柔軟性は当社の特徴なのかな、と思います。
TimeCrowdで業務の効率性UP
TimeCrowdを導入された経緯を教えてください。
行武:リモートワークを始めたのを機に、TimeCrowdを導入しました。リモートワークでは、どうしても”メンバーが今何をしているのか”が見えにくくなってしまいますよね。そこでTimeCrowdを使い、メンバーのタスクの見える化をして、リアルタイムでメンバー同士の稼働状況を分かるようにしたいなと思い、TimeCrowdを使い始めました。
リモートワーク以前はどのように時間管理をされていましたか?
行武:オフィス勤務だったこともあり、細かく時間管理はしていませんでした。それで特に弊害はありませんでしたが、リモートワークをするとなると、業務の見える化をしないと弊害が出るだろうと考え、いち早くTimeCrowdの導入を決めました。
TimeCrowdはどのように使われていますか?
行武:メンバー全員が、全タスクの作業時間を計測しています。タスク自体はプロジェクト管理ツールのAsana(アサナ)で管理していて、そのタスクをする際にTimeCrowdを使っています。
TimeCrowdを使い始めて、どのようなメリットを感じていますか?
行武:まず「今何やっている?」というやりとりは無くなりました。また誰が今何をやっているのかが分かるようになったので、例えば「こちらの案件を先に着手してもらいたいのですが、お願いできますか?」など、社員の状況に応じて適切な依頼を出せるようになったことも大きなメリットだと感じます。
業務の効率性を上げられたんですね。
土井:そうですね。あと、私はデザイナーとして、デザイン案件を請け負っているのですが、業務管理にも役立てられています。例えば、時間契約しているクライアントさんに「もう1件、デザイン案件お願いできますか?」と聞かれた際に、過去1つの案件にどれくらいの時間を割いていたのかをTimeCrowdのデータを見直して、適切な返答をしたりしています。
行武:あとは抽象的な話になってしまいますが、気持ちの切り替えができています。「このタスクだったら1時間以内にできるだろう」と思って、TimeCrowdのスタートボタンをクリックすると、「始め!よしやろう!」と気合いが入ります。
川内:気持ちの切り替えができるのは私も同意します。また、ゆくゆくメンバーが増えてくると、今何の案件がどう動いていてメンバーは何をしているのかが、より見えづらくなると思うので早めの段階で導入したのは良かったと感じています。
TimeCrowdは導入ハードルが低い
他の時間管理ツールと比較したTimeCrowdの特徴は何だとお考えですか?
川内:仮想空間上のオフィスに出社するツールや、数十分おきに強制的に業務が共有されるツールなど、より厳密に時間管理ができる他の時間管理ツールはたくさんあるかと思います。その中で自分で打刻してゆるく共有ができるTimeCrowdは”ちょうど良い”時間管理ツールなのかな、という印象です。
行武:私自身ガチガチに管理されたくもないし、したくもありません。時間管理ツールはあくまで会社の生産性を上げるために導入するものですよね。皆がリモートワークしやすくするために導入したのに、ガチガチに管理することで、仕事がしにくくなるのは本末転倒です。その点、押し忘れも修正できたりと、厳密すぎないTimeCrowdは、当社に合っていると考えます。
TimeCrowdを使うようになって、時間に対する意識は変わりましたか?
土井:私はこれまで1つのタスクにどれくらい時間をかけているのか、気にしていなかったのですが、TimeCrowdを使うようになってから、時間を意識することが多くなってきました。時間を意識するようになると、例えば「意外とあっさりこのタスクができた。すごい!」と、自分のモチベーションが上がったり、嬉しい効果もありました。
最後に、時間管理ツールの導入を検討している方に、メッセージをお願いします。
行武:TimeCrowdは、厳密に時間管理をしたい企業には合わないかとは思いますが、「それなりに時間管理をしたい、でもガチガチには管理したくない」という企業には合うツールかと思います。手軽に始められ、また運用も負担にならないので、少しでも気になる企業は、まずはお試しでも導入してみてはいかがでしょうか。
川内:導入されたメンバー側の立場からしても、新たに大掛かりなツールが導入するとなると、心理的なハードルが高いですが、基本的にはTimeCrowdは導入して作業して、ボタンをクリックするだけで始められます。そのため、私自身も抵抗感なく受け入れることができました。そのため、これから時間管理をし始めようとしている企業にも合うのではないでしょうか。
編集後記
取材を通して、株式会社SACCSYの方々が、TimeCrowdの管理具合を”ちょうど良い”と表現されていたのが印象的でした。行武様や川内様が仰るように、厳密に社員を管理したい方にはTimeCrowdは向かないでしょう。ただ逆に「社員の自主性を重んじたい」「信頼関係の下、時間管理ツールを運用したい」と考えている方には、TimeCrowdは選択肢の1つになるはずです。川内様が述べているとおり、TimeCrowdは導入のハードルも高くありませんので、まずはお試し感覚でも、TimeCrowdを導入してみてはいかがでしょうか。