1日何時間仕事をしていますか?
仕事時間が長いほど、ストレスを感じる傾向が高いとも言われていますが、どうして仕事時間が長くなってしまうのでしょう。
この記事では、国が定める労働時間と適切な労働時間、また仕事時間が長くなってしまう理由を考えた上で、どのようにしたら仕事時間を短くできるかを提案します。仕事時間を短縮しても効率の落ちない方法を見つけましょう!
国が定める労働時間はなぜ8時間なの?
労働基準法では1日の労働時間は8時間と定められています。この仕事時間は、どのようにして算出されたものなのでしょうか?またそれが適性なのかどうかも検証してみます。在宅ワークになってもこの労働時間は変わりません。
労働基準法における仕事時間
労働基準法第32条には、労働時間の上限が1週間40時間、1日8時間となっています。一定の条件を満たせば1ヶ月単位や1年単位の変形労働制がありますが、これを超える労働は「法定時間外労働」つまり残業となります。
尚、2019年4月には「時間外労働の上限規制」も新たに導入され、以下のように残業が制限されました。(中小企業への適用が2020年4月)
- 時間外労働の上限は、原則月45時間・年360時間
- 臨時的な特別な事情があって労使が合意しても、時間外労働は年720時間以内、時間外労働+休日労働は月100時間未満、2〜6ヶ月平均80時間以内
- 月45時間を超えていいのは年6ヶ月
どうして8時間労働なの?
そもそも国が1日の労働時間を8時間と定めた理由は何でしょう?何故8時間働くのか、考えたこともないという人が多い中、根本的なことから探ってみます。
18〜19世紀のイギリスでは、労働時間は1日14〜18時間にも及びました。これは仕事時間が長ければ長いほど生産性が上がると考えられていたからです。しかしながら健康被害や生産性の低下が問題となり、労働者が仕事時間短縮のデモを行いました。
その後、生理学からも実験が行われ、労働時間の短縮は健康・知力・能率ともに向上することがわかり、8時間労働を採用した企業は生産性が上がったのです。そこで1919年のILO第1号条約で8時間労働が採択され、世界的な標準となりました。
8時間の仕事時間は長い?
それでは日本での仕事時間の実態を、実態調査から見てみましょう。
男性の長時間労働が目立ち、4割を超える人が200時間以上の長時間労働をしています。職種別でも差があることがわかりますね。
さらに次の表では多くの人が仕事時間の短縮を希望していることがわかります。
仕事時間が長い人ほど時間の短縮を望んでおり、切実であると言えます。「望ましい仕事時間は?」という質問では、35.1%の人が月160時間未満を希望しており、心身共に健康で、時間に余裕のある生活をしたいと願っています。
仕事時間が長い理由は?
仕事時間の短縮を願っているのに、そして国も政策を打ち出しているのに、長時間労働がなくならないのは何故でしょう?原因を探ってみます。
原因1【業務量と人員のバランスが悪い】
仕事時間が長くなる原因の最たるものは、業務量が多いこと。業務量が多すぎて法定時間内に処理できないから残業を余儀なくされる訳です。さらには、業務の量に対して人員が少なすぎることも要因。
業務量に対して適切な人員が導入されれば、仕事時間が長くなることもなく、心身ともに疲弊していくことはなくなります。
原因2【マネジメントができていない】
管理職が全体の業務量や進捗状況、チームの実情を把握できておらず、マネジメントできていないことも原因となります。残業や休日出勤の事実や、チーム内の声をしっかり聞くことができなければ効率が悪く長時間労働に陥ってしまいます。
また管理職が長い仕事時間の現状に気づいていながら、適切な対策をしないのも問題です。管理職がマネジメントをしないと、仕事が有能な人に集中しがちとなり、特定の人の仕事時間が長くなってしまいます。
原因3【繁忙期と閑散期の差】
年間を通じて、繁忙期の仕事量と閑散期の仕事量に差がありすぎると、閑散期に合わせた人員で繁忙期の業務を行うことになります。企業としては当然の措置かもしれませんが、繁忙期だけ臨時で派遣やアルバイトを雇用するなど、対策を講じなければ長時間労働は改善されません。
原因4【長く働くのを良しとする文化】
長らくタテ社会だった日本企業は、労働者の「がんばり」を評価する風習があります。この「がんばり=残業」という、わかりやすい文化がまだまだ存在することも否めません。
上司より早く帰りにくい、仕事は終わっているけれど帰られないという状況も根強く残っています。
原因5【無駄な時間が多い】
企業にとっては意味があることとして行っていることでも、労働者からすると無駄に見える時間が多いことも原因です。例えば毎朝の朝礼や一言スピーチ、定例会議、打合せなど。
朝礼はなくてもそれぞれがスムーズに仕事に入れれば良いことですし、定例会議も話し合うべき議題がある時だけにすれば無駄が省けます。企業の体質や文化が根底にあるため、簡単に是正できるものではありませんが、在宅ワークが増えていることで「不必要なもの」も見えてきています。
長い仕事時間を短縮して、効率を上げよう!
在宅ワークが多くなり、逆に仕事時間が長くなったという声も聞こえてきます。そこで仕事の効率を上げることで仕事時間の短縮を図り、在宅ワークの生産性を上げる方法を紹介します。
在宅ワークを「見える化」する
在宅ワークになって、業務開始や終了時間を何らかの方法で会社に連絡する方法が一般的になっています。企業によって在宅ワークのルールは違いますが、労働基準法では在宅ワークであっても基本的な労働時間は週40時間、1日8時間です。
在宅ワークの問題点は、家事や育児と仕事の時間が曖昧になって管理しにくいこと、そして他の人がどのように働いているかわかないことの2点。これを自分もチームリーダーも管理しやすくするために、仕事時間を「見える化」するツールを使いましょう。
TimeCrowdとは?
TimeCrowdは、タスクの時間を記録することで「見える化」に特化した時間管理ツールです。しかも特別な入力も必要ないため、簡単な操作で誰でも導入できます。チームのメンバーが「いつ」「何を」「どのように」しているかが一目でわかり、仕事の効率が上がります。
さらにはメンバーの状態がわかるだけなので、見張られる感や束縛感もないのが特徴。現状把握だけでなく、過去の記録を振り返ることもできるから、反省や改善策にも使えます。もちろん、個人でタスク管理などに使うのも大変便利です。
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効率よく仕事時間を短縮して、充実した時間を増やそう!
在宅ワークを効率よく仕事時間を短縮できれば、プライベートな時間や趣味の時間を増やすことができます。ダラダラと長い時間仕事をするより、オン・オフをきっちり区別すると、在宅ワークでも切り替えがしやすくなります。
そのためには時間管理ができるツールを使いましょう。時間が「見える」から、無駄を省きお互いの仕事が効率よくできるようになります。まずは何が無駄な時間なのか、ツールを使って「見える化」してみてください。