TimeCrowd代表があるきながら語るポッドキャストのweb版です。
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2019.3.12
今日は以前話した、僕がプログラミングを好きになるまで①という話の続きをお話したいと思います。
前回は、中学生の時パソコンを買ってもらってから、大学にいたるまでまでを話したんですけど、そのあとですね。
関西大学情報学部に入って、その学部は文系のこともやるし理系のこともやって、プロフェッショナルなジェネラリストを育てるみたいな学部でした。
なぜそこにしたかというと、大学に入るまでは色んなことに興味がある子で、今もその傾向があるんですけど、経済学部、理学部、商学部、法学部って、一つに選べなかったんですよね。自分が将来何をやりたいかわからないから。
その選べなかった時に、インターネットとかパソコンができたら、何か「これ!」って思った時に、どの道に行っても役立つだろうなという直感があって、実際にその直感は当たってたと思うんですけど…。
それで情報学部に行きました。大学入った時は、授業にサークルにバイトに、一気に世界が広がって、消化不良をおこしてました。色んな経験を一気にして、これをどこかにストックしていきたいと思ったんですね。
その時にホームページ作ったりしました。大学入学が2003年なんで、ちょうどブログが日本に来たっていうタイミングで。
2003年ってインターネット界は面白いタイミングで、ブロッサムっていうブログが日本に来た時でもあり、Wikipediaの日本版も2002年とか2003年に日本に来たという年なんですけど。
ブログを書こうって思った時に、ブログって書いても書いても流れるなと思ったんですよね。
今はすごい知識を得られてるけど、いっぱい書いても流れていくので、読み返さないとせっかくインターネット上に情報を置いて、リンク貼ってデータベースができるはずなのに、なんかブログを書くだけってもったいないなって悶々としていました。
そんな時に、軽音楽部のサークルの1個上の先輩が、サークルのホームページをWikiというものを使って作ろうと。
今でもWikipediaが有名で、Wikiの言葉の概念はすごい有名になってると思うんですが、当時うちの先輩が新しいものにアンテナ張っていて、Wikiを取り入れました。
Pukiwikiという、PHPでできたオープンソースのWikiなんですが、それを入れると時系列ではなくて、「Wiki形式」、タイトルと本文という、辞典形式でデータを保存できるんですね。
そのすごいところは、例えば「起業とは」っていう言葉を書いたとして、別の言葉のページでも「起業」という言葉が出てきたらそこに勝手にオートリンクがついてクリックできて、過去に書いた「起業」というキーワードに飛べる。辞典コンテンツをどんどん追加していけば、わざわざリンクを貼らなくても、その本文中のキーワードに勝手にリンクが貼られてどんどん辿れると。
ブログだと、1回書いたコンテンツは検索しない限り流れていってしまうんですが、辞典形式だと書いた瞬間は流れるけど、過去に起業って書いて、もう一回起業って書こうとすると出てくるし、起業以外のことを書いても、本文中に起業っていう言葉があれば、勝手にリンクがついて辿れるしっていう形で、あらゆる情報に勝手に辿れるデータベースが作れる。それはすごいことだなと思いました。
Wikiに出会ったのが2004年、大学2年生の時なんですがそこが僕の原点ですね。
その時わからなかったんですが、後々プログラミングを知るようになってから思うことが、プログラミングの世界にMVCっていう考え方があるんですね。
MVCって、MがModel(モデル)、VがView(ビュー)、CがController(コントローラー)なんですけど。
説明が難しいんですが、簡単に言うと、まずはモデルというもので定義を明確にして、ビューではモデルを組み合わせて表示するっていうような…。モデルを確立すれば色んなところで使いまわせるというのがプログラミングの世界なんですね。
Wikiもそれに近しくて、ブログとかTwitterとか流れていくようなもので情報を保存していくと、どんどん流れていってしまって、ストックされないんですよね。でも辞典形式だとストックできると。
何を学んでも、どんどん自分のデータベースが貯まっていくという感覚は、当時僕はプログラミングやったことなかったんですが、プログラミングの楽しみの一部を、Wikiとの出会いで体験できたのかなと思います。
伝わってますでしょうか?続きは次回お話します。