市場競争が激しい現代において、生産性向上は各社にとって重要事項のひとつでしょう。
日本企業は国際的に見て労働生産性が低いと指摘されていますが、逆に捉えれば伸びしろがあるとも言えます。
本記事では生産性向上を実現した企業事例をご紹介いたします。実際の成功事例をもとに各社に共通するポイントも考察していますので、ぜひ参考にしてください。
▼生産性向上について、メリットや導入手順は下記記事もご参照ください
生産性向上の成功事例
生産性向上を実現した企業事例を厳選してご紹介します。
分散していた業務を集約化した事例
新潟の暖房器具製造販売会社では、お客様へのアフターサービスを各営業所で担当していました。
しかし事務担当の社員が問い合わせ対応に追われ、結果として残業時間の増加や休暇も取得しづらいなど状態が悪化。そこで、同社では各営業所への連絡を新潟本社のコールセンターへ集約し、必要に応じて営業所に割り振るよう変更しました。
コールセンターで対応可能な問い合わせについては電話対応で解決し、営業所の問い合わせ業務を減らし、残業時間の大幅削減や休暇の確保に繋がりました。
長引く会議時間を短縮した事例
和歌山県の電子基板製造メーカーは、労働環境を改善するために長引く会議を削減しようと試みました。
そこで特別な場合を除いて下記のようなルールを定めました。
- 夕方5時以降の会議開催を禁止
- 開催時間は45分まで
さらに「起立会議」を導入することで少しでも早く会議を終わらせる工夫も施しています。
同社はこの改革で3年間の生産性を落とすことなく、約10時間の平均所定外労働時間を削減させることに成功しました。
ルールの整備で無駄な動きを削減した事例
東京のあるスーパーマーケットでは、バックヤードにおける商品管理のマニュアルやかご台車の配置ルールを決めて改善に取り組みました。
ストック棚を追加し在庫商品を置くことで、バックヤードで煩雑に置かれている在庫から探し出す時間や手間がなくなり、棚の空きを確認後、バックヤードから補充する歩行の無駄もなくなりました。
この方法で9台使っていたかご台車を4台まで削減でき、生み出されたスペースで通路を確保できました。また、無駄な歩行や探す手間を削減できたことで労働時間も年間150時間削減でき、生産性向上に成功しています。
参考:厚生労働省
ITを活用し人手不足を解消した事例
京都市にある創業187年の老舗旅館では、長引く人員不足から作業効率の悪化に悩まされていました。
そこで、専門家を招いて生産性の向上に取り組み、問題点としてフロントと客室係の連携が取れていないこと、社員業務が適切に管理できていないことがわかりました。
そのためIT技術を駆使した業務連絡の効率化を実施し、さらにスキルアップなどの生産性向上に努め、年間労働時間の14%減少を成功させました。
参考:厚生労働省
生産性向上を実現した企業の特徴
生産性向上を実現した企業事例を考察すると、主に下記のような特徴が見られます。
業務の無駄を減らしている
生産性向上をさせるためには業務のムリ・ムダ・ムラをなくす必要があります。とくに「ムダ」をなくす取り組みが重要で、業務のスピードを上げるほか、細かなミスを削減することにも繋がります。
ムダが発生しづらい仕組みを一度構築してしまえば、人員異動や組織拡大などが生じた場合でも高い生産性を維持できるでしょう。
コミュニケーションが活発に行われている
社内のコミュニケーションが活発に行われていれば、部署内・外での連携が柔軟に取れるため業務スピードが向上すると考えられます。また、問題が生じた際には素早く報・連・相が行われるため、解決に時間がかからず、問題が肥大化する前に対処することが可能となります。
テレワークの環境下ではSlackやChatworkなどのチャットツールを活用して、コミュニケーションを促進している企業が多いようです。
ITツールを活用している
新しいITツールの導入は既存の仕組みを変える必要があったり、社員に周知させるのが大変だったりなど、抵抗を感じられる企業様も多いでしょう。もちろん導入時にはマニュアルの整備やトラブルシューティングに時間を取られる可能性はあります。
しかし、一度定着させてしまえばムダな業務は削減されていきます。操作方法を把握したメンバーが現場に数名いれば、新人が入ってきても教育してすぐにツールを定着させることができるでしょう。最近のツールはサポートも充実しており、不明点があればすぐに問い合わせられます。
導入時のハードルさえ超えてしまえば、ITツールで業務効率化は意外と実現できてしまうものです。
現場の意見を拾い上げている
経営陣が「現場メンバーが抱えている課題」をしっかりと把握できいるかは、生産性向上のカギとなります。
とにかく生産性を向上させるために「残業禁止命令」や「業務フローの改善」を一方的に行っても、課題を的確に把握できていなければ意味を成しません。また、トップダウンな施策は現場メンバーからの反感を買ってしまう可能性もあります。
目安箱を設置したり、会議の場を開いたりなど、積極的にコミュニケーションを取って現場の意見を拾い上げるようにしましょう。
生産性向上には「TimeCrowd」がおすすめ
生産性の高い組織を作るためには、下記2点も重要なポイントとなります。
- 時間管理
→従業員一人ひとりの時間に対する意識を高めること - 業務可視化
→無駄な業務が発生しないように従業員の業務内容を可視化すること
これらは「TimeCrowd」を導入することで実現が可能です。
TimeCrowdでは従業員が「タスク」と「時間」を記録することで、組織全体で誰が・いつ・何をしているのかを、ひと目で把握することが可能になります。
レポート画面からは、組織全体で「何の業務に何時間かけているのか」を確認できるため、ボトルネック(生産性が低い業務)の特定にも役立ちます。
時間管理と業務可視化に特化したツールなので、複雑な操作はありません。ブラウザ・アプリ・Chrome拡張から、いつでもワンクリックで打刻ができるためツールが形骸化する心配もないでしょう。
実際に「TimeCrowd」で生産性向上を実現した企業の事例を、いくつかご紹介します。
キリンホールディングス株式会社様
業務改善を図りたいと考えていたところ、コロナ禍でテレワークが突然導入され「誰が何の業務にどれだけの時間をかけているのか」を把握することが困難になりました。そこで同社ではTimeCrowdを導入。各従業員の業務内容を可視化することで、業務改善に役立てられたようです。
忙しい現場でも、打刻をするだけのシンプルな機能で操作が簡単だったため、従業員への負担も少なくスムーズに導入ができました。また、業務が可視化されたことで従業員一人ひとりの時間に対する意識を高められたようです。
▼キリンホールディングス様の事例はこちらをご参照ください
スパイスファクトリー株式会社様
同社では、基本的にすべての従業員のタスクをTimeCrowdで計測されています。
それぞれの案件に対して「何にどれくらい時間をかけて、どれがボトルネックだったのか」を確認することで、次の案件に経験を活かされています。このサイクルの積み重ねが継続が、生産性向上の成功に繋がっているようです。
▼スパイスファクトリー株式会社様の事例はこちらをご参照ください。
最初の2週間は無料でお試しいただけますので、ぜひお気軽にご利用ください。
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