生産性とアイデアを生み出すメモトレーニングと深堀り習慣

頭の中がアイデアで溢れかえることや、何か別のことでいっぱいになることはありませんか?私はよくあります。何かの作業中に急にひらめいて、そのことばかり考えていたり、頭の中が別のことで支配されたりすることも少なくありません。

そんな時は、以前もブログで紹介したように、やりたいことを紙に書き出すようにしています。その中でも、アイデアやひらめきは、A4の紙にメモを取るようにしています。

きっかけは、著書「ゼロ秒思考」のメモトレーニングを始めたことです。

 

やりたいことやアイデア、思っていることを時間をかけて考えたからといって、必ずしも良い方向に深堀りできたり、素晴らしい名案が浮かんだりするとは限りません。それならば、考える時間を別に設けることで、仕事中は頭がすっきりし、その後の時間にアイデアや考え、ひらめきを練ることができます。

そこで、ここではメモを取る方法とそのメモを深堀りする方法を紹介します。

著書「ゼロ秒思考」

私がメモを取るクセができたのは、著書「ゼロ秒思考」がきっかけです。ゼロ秒の定義を著書では以下のように述べています。

ゼロ秒とは、すなわち、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。

引用:「ゼロ秒思考」(赤羽 雄二著/ダイヤモンド社)

文字通り瞬時にできることが多いが、もう少し時間がかかる場合もある。それでも、従来に比べて驚くほどのスピードアップとなる。そのためにメモというトレーニングの習慣を身に着け、悩む時間を減らし、瞬時に判断できる力を伸ばしていく方法を紹介しています。

このメモ習慣、トレーニングは、仕事中に自分の頭の中を占める「その時は必要ではないアイデアや考え」をスッキリさせてくれます。さらには、オンオフの切り替えを上手にしてくれるので、私は気に入っています。

著書「ゼロ秒思考」に学ぶメモトレーニング

方法はとても簡単です。A4用紙を横置きにし、1件1ページで、1ページに4〜6行、各行20〜30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。という方法です。著書では毎日10個のメモを10分間でおこなうと書かれていました。

(イメージ図)

実際やってみると本当に簡単で1つのメモに1分ほどしかかからないのです。そして、メモを残している安心感からか、その後はメモの内容について、さほど気にならなくなり、仕事に集中できます。またメモにすることで、客観視でき、判断がしやすいのです。

この方法は、Wordや別のものでもできないか試してみましたが、私の場合、A4の紙に自分の手で書くことが一番合っていました。紙に書くことで、一旦思考から離れることができ、考えをまとめられるような気がします。

しかし、このメモは、書くだけで完結するわけではありません。著書ではメモを取った後のさまざまな深堀り方法が紹介されていましたが、私がメモの深堀りに使用する方法は、「アイアイ式優先順位策定モデル」「トヨタ式のロジック3」「コルブの経験学習モデル」そして「SMARTの法則」です。

メモのアイデアを深堀りしていこう

メモのアイデアを深堀りする際、まずは「アイアイ式優先順位策定モデル」で、どのメモをどの順番で深堀りするかの優先順位を決定します。

その後、メモを「トヨタ式のロジック3」もしくは「コルブの経験学習モデル」で深堀りしていきます。使い分けは簡単。企画やプレゼンの際、内容を深める場合は、「トヨタ式のロジック3」を使用します。「トヨタ式のロジック3」は5W1の深堀りに最適です。

(イメージ図)

5W1Hのなかでも求められている3つを抽出し、図のように深めていく方法です。選んだ3つのことを3つだけ書き出していくので、要点もまとまりやすく、企画書作成やプレゼンに最適です。

著書「トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術」(浅田すぐる著/サンマーク出版)で詳しい方法が記載されています。


そして、経験や学習方法を深めるには、やはり「コルブの経験学習モデル」が便利です。4つのステップに沿ってロジカルに考えることで、柔軟に対応できる案を導くことができます。

そして、そのアイデアをより具体化していくのに便利なのが「SMARTの法則」です。

書籍やメディアから学ぶことは日々あります。しかし学んだだけでは何の役にも立ちません。自分なりに何度も実践して、繰り返していくことで血肉となり、身についていきます。

アイデアを深めるためにも、毎日のひらめきを大きな成果につなげるためにも、ぜひこれらを活用してみてくださいね。

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