【2024年最新】おすすめのERPシステム10選|企業規模別に最適なシステムを紹介

企業のデータを一元で管理し、経営判断に有効活用できる「ERPシステム」ですが、多くの製品が市場に存在するため、どれを選ぶべきか迷われている企業様も多いでしょう。

本記事では、失敗しないERPシステムの選び方を解説したうえで、事業規模別におすすめのERPシステムをご紹介いたします。

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ERPシステムの選び方

ERPシステムはベンダーごとに、さまざまな製品が開発されています。

機能や形態は製品によって違いがあり、自社の課題や利用状況に応じて適切なものを選ぶ必要があります。

ERPシステムを選ぶ際には、以下6つのポイントを意識して選びましょう。

  • クラウド型かオンプレミス型か
  • 現場で使いこなせるか
  • 導入や運用サポートが充実しているか
  • コスト面の費用対効果が見込めるか
  • セキュリティレベルは高いか
  • 導入実績は豊富か

クラウド型かオンプレミス型か

まず最初に検討するべきポイントは、クラウド型かオンプレミス型かの違いです。

クラウド型システムとは、インターネット上で利用できるサービスです。オンプレミス型と比較して、初期費用やランニングコストを抑えることができ、会計・人事・営業などの利用機能に応じて、機能単位で導入できるのが特徴です。

一方のオンプレミス型システムでは、社内でサーバーやシステムなどの環境を構築する必要があります。そのため初期の開発コストや、運用・保守などのランニングコストが高くなります。しかし、その分だけ、自社の環境に適したシステムを構築することが可能です。カスタマイズ性も高いため必要な機能を組み込むことができます。

最近では、カスタマイズ性の高いクラウド型のERPシステムも多く開発されており、中小〜ベンチャー企業規模の会社であれば、第一の選択肢はクラウド型になる場合が多いでしょう。

しかし「技術的な面から必要な機能をクラウド型のシステムに組み込めない」「グループ会社も含めて大規模な運用が予想される」といったケースでは、オンプレミス型も検討する必要があるでしょう。それぞれメリット・デメリットを踏まえたうえで、最適なシステムを検討してみてください。

現場が使いこなせる操作性か

システムを導入する際に意外と蔑ろにされがちなのが「現場が使いこなせる操作性か」という視点です。

ERPシステムの導入は、経営者や管理職といった経営層からのトップダウンで進められるケースが多いでしょう。そのため機能性や費用対効果といった視点のみでシステムが選択され、結果的に導入しても現場でうまく活用できなかったというケースも少なくありません。

また、操作性が複雑でITリテラシーの高い従業員だけしか利用できないようでは、全社に浸透せず、教育に時間がかかってしまったり、かえって業務効率が悪くなってしまったりといった問題も引き起こしかねません。

一般的なERPシステムには、デモサイトが用意されています。1〜2週間程度の間であれば、無料で体験できるといったケースも多いため、一般の従業員でも問題なく操作ができそうか確認してみることをおすすめします。

導入や運用サポートが充実しているか

ERPシステムの導入時には、社内の各システムに点在するデータの連携や利用マニュアルの作成・システム活用の戦略設計など、専門的な技術や知見を必要とする工程が多数存在します。

そのため、自社でERPシステムを取り扱ったことのない企業であれば、ベンダーからのサポートが充実しているシステムを選ぶことが必須になります。

また、会計や人事領域では頻繁に法改正が行われます。このような法改正のたびにシステムの追加や機能変更が必要になるため、導入後の運用サポートについてもあらかじめ確認しておくことが大切です。

コスト面の費用対効果が見込めるか

ERPシステムの導入にかかる費用は、主に以下の3つです。

  • ライセンス料
  • 導入費
  • 開発費

ライセンス料は、ERPシステムを利用するにあたってかかる「利用料」です。クラウド型であれば、一般的に1ユーザーあたりのユーザーライセンス料がかかります。オンプレミス型の場合は、ベンダーにもよりますが1事業者ごとに費用が発生するケースが多いです。

導入費は、ハードウェアなどの設備や使い方に関するレクチャー、導入サポートにかかる費用です。導入するERPシステムの規模感や利用人数などによって価格の幅が広く、数十万円から高い場合には数百万円にも及びます。

このほか、自社の利用環境に応じてカスタマイズが必要な場合には、開発費が追加でかかります。

このようにERPシステムの導入には、多くのコストが必要になります。クラウド型を選択することで費用を大幅に抑えることが可能ですが、あくまでも自社が抱える課題と照らし合わせて「どれくらいの費用対効果が見込めるのか」を算出して選択しなければいけません。

セキュリティレベルは高いか

ERPシステムでは、顧客情報や自社の会計・財務情報など、機密性の高い情報を取り扱います。ウイルス感染や不正アクセス等のサイバー攻撃で、顧客の個人情報を流出させてしまうと法的責任を問われる恐れがあります。

そのため、ERPシステムには高いセキュリティが求められます。選定する際には、ログ監視やファイル暗号化といった対策がされているかを必ず確認するようにしましょう。

導入実績は豊富か

導入形態や費用・セキュリティなどを確認した上で、最後に導入実績が豊富かどうかを見極めましょう。多くのベンダーでは、ホームページや資料などで過去の導入実績を公開しています。

実績を確認するポイントとしては、以下の2点になります。

  • 同じ業界・業種の導入実績はあるか
  • 同規模の企業への導入実績はあるか

公開されていない導入実績もあるため、詳しくはお問い合わせをして確認してみてください。

中小企業におすすめのERP

従業員規模が数人〜数十人単位の中小企業におすすめのERPシステムを6つご紹介いたします。

  • マネーフォワード クラウドERP
  • クラウドERP freee
  • Clovernet ERPクラウド
  • GEN
  • SMILE V Air 販売
  • Oracle Netsuite

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マネーフォワード クラウドERP

出典:クラウドERP「マネーフォワード クラウドERP」- バックオフィス業務を効率化

マネーフォワード クラウドERPは、PFMサービスおよびクラウドサービスの開発・提供を手掛ける株式会社マネーフォワードが運用するシステムです。

シリーズで累計10万社以上の企業から導入されています。会計・人事・労務などのバックオフィス系の業務をシームレスに連携して、手作業で行っていた作業を自動化することができます。

既存で利用している他社のSFAやCRM・在庫管理システムなどとも連携ができるため、素早くスムーズな導入が可能です。

クラウドERP freee

 

出典:クラウドERP freee 

クラウドERP freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をコンセプトに数多くのクラウドシステムを提供するfreee株式会社が運用するシステムです。

経理の業務フローを一元化して、リアルタイムに経営状況を可視化することが可能です。

このほか稟議のペーパーレス化・IPO準備・内部統制対応・勤怠管理など、幅広い機能を備えているため、バックオフィス業務の効率化を一気通貫で図ることができます。

Clovernet ERPクラウド

出典:Clovernet ERP クラウド | NECネクサソリューションズ

Clovernet ERP クラウドは、NECグループのNECネクサソリューションズが提供するERPシステムです。

バックオフィス業務の工数を大幅に削減できることを売りにしており、データ統合・販売管理・会計業務・勤怠給与の機能を備えています。

最大2ヶ月間の無料トライアルが可能なため、機能や操作性に問題ないかを見極めた上で本格的な導入に移ることができます。

GEN

出典:【公式】クラウドERP-GEN(ジェン)|GEN CO,. LTD.

クラウドERP「GEN」は、販売管理・在庫管理・生産管理・管理会計・顧客管理・ワークフローなどの機能を備えたオールインワンのERPシステムです。

メーカー・商社・アパレル・ITサービス・食品 / 化粧品製造業・工場・クリエイティブの7つの業種向けに別のサービスを展開しています。

それぞれの業種業界で特有のルールにカスタマイズされたシステムのため、現場レベルで活用しやすい点がメリットです。

SMILE V Air 販売

出典:クラウドSaaS型基幹業務システム SMILE V Air 

SMILE V Airは、クラウド型と並行してオンプレミス型の「SMILE V」のサービスも提供しており、利用ニーズに応じた型式で導入することができます。

災害やセキュリティ対策に強みを持っており、自然災害が発生した際にもシステム内のデータを守り、素早く復旧させることが可能です。

また、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を受けており、データセンターの高い安全性や脆弱性対策を万全に行っています。

Oracle Netsuite

出典:クラウドERP、財務会計、CRM | NetSuite (ネットスイート)

Oracle Netsuiteは、世界で約34,000社以上の企業で導入されている利用実績を誇ります。顧客管理やEコマースなど、マーケティング領域の機能も単一のシステムで利用することが可能です。

拡張性やカスタマイズ性が高く、ビジネスのフェーズによって、シームレスなアップグレードを実現できるため、これからの成長が見込めるスタートアップ・中堅企業におすすめのシステムです。

中堅企業におすすめのERP

従業員規模が数十人〜数百人単位の中堅企業におすすめのERPシステムを2つご紹介いたします。

  • クラウドERP ZAC
  • Ross ERP(ロス イーアールピー)

工数管理(プロジェクトごとの収支管理)に特化したツールをお探しの方には「TimeCrowd」の導入がおすすめです。

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ZAC

出典:クラウドERP ZAC 

クラウドERP「ZAC」は、クラウドソリューション事業並びにマーケティングコミュニケーション事業を手掛ける株式会社オロが提供するシステムです。IT・広告・コンサル業界を中心に900社以上の導入実績を誇ります。

案件管理やプロジェクト管理の機能に強みを持っており「赤字プロジェクトを改善したい」「売り上げ予測を正確に立てたい」といった課題を解決してくれます。

Ross ERP

 

出典:統合基幹業務システム「Ross ERP」(ロスイーアールピー):株式会社日立システムズ

統合基幹業務システム「Ross ERP」は、化学・医薬品・食品・飲料などの業界プロセスに特化したERPシステムです。

工程製造管理・使途検索・ロット追跡など、生産管理や品質管理に必要な機能を数多く搭載しており、業務全体の可視化やスケジュール管理を効率よく実現することが可能です。

大企業におすすめのERP

従業員規模が数百人〜数千人単位の大企業におすすめのERPシステムを2つご紹介いたします。

  • SAP S/4HANA Cloud
  • HUEシリーズ

SAP S/4HANA Cloud

出典:SAP S/4HANA Cloud ERP ソフトウェアソリューション

SAP S/4HANA Cloudは、最新の業界別のプラクティスに基づいた運用ができるクラウド型のERPシステムです。

ガイド付きの導入プロセスや直感的なインターフェースによって、本格的な研修がなくてもすぐに運用できる点が特徴です。初期スコープにかかる期間は30日以下となっており、すぐにERPを使い始めたい企業におすすめです。

HUEシリーズ

出典:大手企業向けERP「HUE」|株式会社ワークスアプリケーションズ

HUEシリーズは、株式会社ワークスアプリケーションズが提供する大企業向けのERPシステムです。

日本の大手企業向けに作られた国産ERPシステムで、日本企業の慣習やルールを踏まえて、高い業務網羅性を実現しています。

2,000社以上の大手企業での導入実績があり、多くの要件を標準装備で搭載しています。バージョンアップも無償で行うことができ、追加コストがかからないため、ランニングコストを抑えつつ運用することができます。

自社に適したERPシステムを選ぼう

本記事では、ERPシステムの選び方について、導入形態や費用対効果・セキュリティ面などの観点から解説しました。

ERPシステムと言っても、提供するベンダーによって特色が異なります。運用を見据えて、どのERPシステムを導入するべきかを適切に選んだ上で、トライアルでテスト運用を行いましょう。

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