在宅勤務・テレワークが普及されている今、問題となるのは、従業員がきちんと働いているのかが見えにくいという点でしょう。しかし、タイムトラッキングツールを導入すれば、その問題を解決することができます。
今回は、法人担当者向けに、おすすめのタイムトラッキングツール5個を比較しながらご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
目次
タイムトラッキングツールとは?
タイムトラッキングツールとは、タスクを管理したり、タスクにかかった時間をグラフ化したり、週ごとや月ごとの稼働時間を可視化したりするためのツールです。オフィスでの使用はもちろん、仕事の進捗管理がしにくい在宅勤務やテレワークなどのリモートワークでも活用できます。業務の効率化や時間の無駄を省くことができるため、生産性のアップに繋がるでしょう。
タイムトラッキングツールのメリット4つ
タイムトラッキングツールが何となく便利なものだと分かっていても、具体的なおすすめポイントが分からないと、イメージがつかないでしょう。イメージがつかないと、なかなか導入にも踏み切れません。そこで続いては、タイムトラッキングツールを導入することで得られるメリットを具体的にご紹介していきます。
無駄な時間をなくせる
タイムトラッキングツールを導入することで、それぞれのタスクにかかった時間を算出することができます。そのため、一日にどれくらいの作業時間を確保できていたか、逆に言うと、勤務時間のうちどれくらい無駄にしていたのかが分かります。
モチベーションの維持が期待できる
特に在宅勤務やテレワークだと、一人で仕事をしなければならなかったり、周りで一緒に頑張っている同僚がいなかったりするため、疎外感が生まれ、仕事へのモチベーションが下がりやすいです。しかし、タイムトラッキングツールを導入すると、自分がどれくらい頑張ったかが可視化できるため、モチベーションの維持にもつながります。
進捗状況を管理できる
タイムトラッキングツールを導入することで、タスクの進捗状況を簡単に管理することができます。これは特に、離れて仕事をしていて直接働きぶりが見えないテレワークでは有効です。どのタスクにどれくらいの時間がかかっているのかが分かれば、あとどれくらいの時間を要するかも正確に見積もれるようになります。
業務の効率化を図れる
タイムトラッキングツールでは、どのタスクにどれくらいの時間がかかったのかを可視化することができます。つまり、かかった時間から社員の適性を判断することもできるのです。同じ仕事でも、人によって得手不得手があり、かかる時間は違います。それぞれが得意な分野の仕事を振り分けることで、会社全体の業務の効率化を図ることができるでしょう。
タイムトラッキングツールの選び方5つ
では、実際にタイムトラッキングツールを導入する際には、どのような点に注意しておけばよいのでしょうか。続いては、具体的な選び方や選ぶ時のポイントをご紹介していきます。
操作は簡単か
タイムトラッキングツールを導入する際に一番重要なのが、操作が簡単かどうかです。機能がたくさんついているツールは魅力的ですが、使いこなせなければ意味がありません。インプットやアウトプットが簡単かをまずはチェックしましょう。
チームで使うか個人で使うか
タイムトラッキングツールをチームで使うか個人で使うか、その使用目的も選ぶ際の重要なポイントです。ツールによっては、チーム版は有料であったり、そもそもチーム管理はできなかったりなど、さまざまな種類があります。使用する人数やその使用目的に合致しているかどうかを十分検討しましょう。
他のツールと連携できるか
タイムトラッキングツールを単独で使うのではなく、他のタスク管理ツールやファイル保管サービスと連携させながら使いたいという場合は、他のツールと連携できるかどうかも重要なポイントになってきます。また、連携のさせ方が簡単かどうかも事前に確認しておくとよいでしょう。
結果が見やすいか
タイムトラッキングツールを導入する目的の一つは、時間の使い方を可視化することでしょう。そのため、結果が見やすくなければ意味がありません。円グラフで表示されるのか、棒グラフなのか、両方可能なのか、出力する際のファイル形式は何なのかなど、細かくチェックし、シミュレーションしておくとよいでしょう。
モバイル端末でも確認できるか
ツールによって、アクセスできるデバイスは異なります。iOSにのみ対応しているものもあれば、Windows、Mac、Andoroid、iOSのすべてに対応しているツールもあります。外出先など、モバイルでも確認したいということであれば、モバイル端末に対応しているツールを選ぶようにしましょう。
タイムトラッキングツールおすすめ5選
ここまで、タイムトラッキングツールのメリットや選び方のポイントについてご紹介してきました。では、実際にどのようなツールがあるのか、さっそく見ていきましょう。利用目的や端末などにマッチしているか考慮しながら検討してみてください。
ATracker(アトラッカー)
〇特徴:ヴィジュアルが美しい。アイコンや背景などを自分好みに簡単にカスタマイズできる。
〇利用料金:無料版あり。有料版はATracker PRO(IOS)が月額$4.99。プレミアム(WEBアクセス)は月額$2.99。
MyStats(マイスタッツ)
〇特徴:iOSでのみ使用可能。時間管理だけでなく、体重管理などにも活用できる。
〇利用料金:すべての機能が無料で使用可能。
Clock It(クロックイット)
〇特徴:チームでの管理ができないため、個人使用におすすめ。グラフがシンプルで分かりやすい。
〇利用料金:すべての機能が無料で使用可能。
Toggl(トグル)
〇特徴:チームでも5人までなら無料で使用可能。WindowsやMac、iOSなど、幅広いデバイスに対応しているところも魅力の一つ。
〇利用料金:無料版あり。プレミアムプランの場合、月額$18。
TimeCrowd(タイムクラウド)
それぞれの仕事にかかった時間等を管理することができるツールです。タイマー機能が付いているため、どの作業にどれくらいの時間がかかったかを正確に把握することができます。これがあれば、どの仕事にどれくらいの時間がかかっているか計算する精度がグンと上がるでしょう。
〇特徴:操作がシンプルで分かりやすい。レポート機能を使うことで、週単位や月単位での閲覧が可能。
〇利用料金:個人での利用は無料。チームでの利用は月額500円。
▼その他にもおすすめのタイムトラッキングツールは下記記事でご紹介しています。
タイムトラッキングツールを上手に活用しましょう
タイムトラッキングツールを導入することで、たとえ勤務場所を離れて仕事をしていても、社員の働きぶりを簡単に把握することができます。在宅勤務やテレワークなどのリモートワークが普及する中で、業務管理がしにくくなったと感じる法人担当者は、タイムトラッキングツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。