タスク管理ツールを活用することで「いつまでに・何に取り組むべきなのか」が明確になります。また、チーム全体で導入することでタスクごとの進捗状況が可視化されるため、適切なフォローや軌道修正が行いやすくなります。
本記事では、おすすめのタスク管理ツールについてご紹介します。個人におすすめのツールとチームにおすすめのツールの2種類をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
▼タスク管理の意味や必要性については、下記の記事を参考にしてください
目次
タスク管理ツールとは
タスク管理ツールとは、個人やチームが抱えているタスクを管理し、進捗状況を可視化するためのツールです。
タスク管理には、付箋のような形式で管理する「カンバン方式」やスケジュールを視覚的に把握できる「ガントチャート」、所要時間がわかる「時間管理」など、さまざまな方法があります。各個人がチームが置かれた状況や目的にあわせて、適切な方法を導入することが重要です。
株式会社ヌーラボの調査によると、タスク管理ツールを導入している企業は約11%のようです。一般的にはExcelやスプレッドシート、メールやカレンダーアプリなどで管理するケースが多く、導入しない理由としては「現状の管理で十分と感じている」「社内に浸透しない可能性がある」などが挙げられています。しかし、現状のタスク管理方法で「十分」と感じている割合は40代以降では半数以上である一方で、若年層(とくに20代〜30代)では半数以下という結果も出ています。それぞれが置かれている立場や抱えているタスク、世代ごとのITリテラシーなどの違いから、このような違いが生じていると考えられるでしょう。
後述しますが、タスク管理ツールを活用することで「自分の業務状況を整理できる」「チーム全体の業務状況を俯瞰できる」「タスクに関するコミュニケーションが取りやすくなる」など、さまざまなメリットがあります。とくに「業務遂行を中心的に担う若年層が働きやすい環境づくりになる」という点が大きなメリットだと言えます。
各個人や各社の業務環境や業務課題に合わせて、適切なタスク管理ツールを導入しましょう。
タスク管理ツールを使うメリット
タスク管理ツールを活用することで、下記のようなメリットがあります。
- 自分の業務状況を整理できる
- 進捗状況を全体で把握できる
- コミュニケーションがとりやすくなる
自分の業務状況を整理できる
タスク管理ツールを使用することで、自分の業務状況を整理することができます。
たとえば、個人で複数の業務を同時並行している際に「あの業務はどこまで進んでいるんだっけ…」「締め切り日を忘れてしまった…」となってしまうことはありませんか。
タスク管理ツールでは、業務の進捗状況や締め切りについて一括で管理ができるため、状況を忘れてしまっても、すぐに確認することができます。
進捗状況を全体で把握できる
タスク管理ツールを使用することで、個人の進捗状況をチーム全体で共有することができます。
自分の業務状況を他のメンバーが把握できるため、納期に間に合わなそうであればヘルプに入ったりなど、チーム全体で効率的に動けるようになります。
とくにリモートワークが基本になっているチームの場合は、お互いの業務状況を把握しづらいケースがありますが、タスク管理ツールを使用していればすぐに確認が可能です。
コミュニケーションがとりやすくなる
タスク管理ツールには、そのものにチャット機能がついているものや、Slackなどの他のチャットツールと連携できるものなどがあります。
また、ビデオ通話機能がついているものでは、そのままWebミーティングを開催できるため、非常に便利です。メールなどのコミュニケーションでは時間がかかってしまうケースもあるため、チャット機能を使って気軽にコミュニケーションが取れるのがタスク管理ツールの大きなメリットと言えます。
おすすめのタスク管理ツール
タスク管理ツールには、さまざまな種類があります。
個人で無料で気軽に使えるものから、さまざまな機能がついて総合的に使えるものまでありますので、ご自身の利用目的や予算から適切なツールを選定してください。
Trello
出典:Trello
- 費用:無料〜(有料版は1ユーザーあたり5ドル/月〜)
- 特徴:付箋を貼るようなイメージで直感的にタスク管理ができる
Trelloは、付箋のような形で操作できる「カンバンボード」でタスク管理ができるツールです。
それぞれのボードで自由に名称を設定できるため、タスクの種類ごとにボードを分けたり、進捗別にボードを作成したり、柔軟に利用することができます。
進捗別にボードを分けた場合は、タスクが進むにつれてタスクカードを移動させることで、タスクの進捗をひと目で確認できるようになります。細かくタスクを分けたうえで、各タスクの担当者や進捗状況を把握したい場合におすすめです。
Asana
出典:Asana
- 費用:無料〜(有料版は1ユーザーあたり1,200円/月〜)
- 特徴:使いやすいUIで外部ツールとの連携も可能
Asanaは、デザインがシンプルで使いやすく、世界中で愛されているタスク管理ツールです。
Google Workspace・Slack・Teamsなど、200種類以上の外部サービスと連携可能なため、現在の業務環境に合わせてさまざまなツールと連携しながらタスク管理を実現できます。
個人や小規模チームであれば無料で使用することも可能です。有料プランの場合は、使用できる機能がさらに増えるため、より高度な業務管理をしたい場合は有料プランがおすすめになります。
jooto
出典:jooto
- 価格:無料〜(有料版は1ユーザーあたり417円/月〜)
- 特徴:カンバン方式で気軽にタスク管理できるツール
jootoはカンバン方式でシンプルにタスク管理ができるツールです。
タスク名やタスク内容、担当者といった基本的な情報の他に、優先度や進捗状況を表すラベルを追加できるため、細かくタスク管理ができます。また、タスクの配下にチェックリストを作成して、タスクを細分化することも可能です。
タスクはガントチャートとしても表示できるため、プロジェクト全体の流れやスケジュール、進捗状況を確認することもできます。APIやWebhookを活用し、生成AIとの連携やタスク管理の自動化も実現できます。
todoist
出典:todoist
- 価格:無料〜(有料版は1ユーザーあたり488円/月〜)
- 特徴:個人でタスクを簡単に整理できるツール
todoistは、シンプルなチェックリストの形でタスク管理ができるツールです。
メールやカレンダー、ファイルを連携することで、タスクをひとまとめに管理することが可能です。また、ラベルを設定してタスクの種類や緊急度を設定したり、期日を設定してリマインダーをセットすることもできます。
PCとスマートフォンどちらからでも確認や編集が可能なため、自宅やオフィス、出先など場所を選ばず操作できる点が特徴です。
目標設定をしたうえで、1日や1週間ごとに振り返りができるため、個人でしっかりと仕事を進めたいときに便利なツールです。
Microsoft To Do
- 価格:無料
- 特徴:本日のto doリストを作成してまとめることができるツール
Microsoft To Doは、Microsoftが提供しているタスク管理ツールです。Microsoftアカウントがあれば全て無料で使用することができます。
タスクを本日の予定に登録することで、トップページにTo doを表示してくれるため、その日のタスクを確実にこなしていきたいときに便利です。また、リマインダーも設定できるため、タスクのやり忘れを防ぐこともできます。
また、タスクの割り当て機能を使えば、他の人と共同作業する際にも使用することができます。
Notion
出典:Notion
- 金額:無料〜(有料プランは2,000円/月〜)
- 特徴:ドラックアンドドロップで直感的に使えるタスク管理ツール。情報の集約にも活用できる
Notionは、タスク管理やメモなどのさまざまな情報を記入・集約できるツールです。さまざまなテンプレートがあり、カンバン方式やTodoリスト形式でタスク管理を実現することができます。
プロジェクトごとにタスクを管理したり議事録を記録したりできるため、業務情報の一元化につながります。
Wrike
出典:Wrike
- 価格:無料〜(有料プランは10ドル/月〜)
- 特徴:カンバン方式のタスク管理やガントチャート、ワークフローなどさまざまな機能でプロジェクト管理ができるツール
Wrikeは、カンバン方式でタスク管理ができるほか、ガントチャートや進捗状況のレポート、ワークフロー、校正などさまざまな機能が搭載されたツールです。
マーケティング・コンサルティング・デザインなど、各分野に特化したテンプレートが備えられており、あらゆるタイプのプロジェクトに活用することができます。
Brabio!
出典:Brabio!
- 価格:5人まで無料(有料プランは3,300円/月〜)
- 特徴:自分のタスクや依頼したタスクをTodoリスト形式で確認できるタスク管理ツール
Brabio!は、Todoリスト形式でタスク管理ができるツールです。自分のタスクや、他のメンバーに依頼したタスクが一覧で表示されるため、タスクの抜け漏れを防ぐことができます。
ガントチャートも利用できるため、プロジェクトの流れやスケジュールを把握することにも役立ちます。プロジェクトを横断して作業状況を確認できるため、メンバーが複数のプロジェクトを兼任しているチームでも活用できます。
TASKWORLD
出典:TASKWORLD
- 料金:2,050/月〜(無料トライアルあり)
- 特徴:タスク管理とメンバーの稼働負荷を計測できるツール
TASKWORLDは、カンバン方式で直感的にタスク管理ができるツールです。タスクごとに所要時間を計測できるため、メンバーの負荷を把握し、適切なマネジメントに役立てることができます。
また、タスクの種類ごとにグラフが表示されるため、プロジェクトのなかで「どのようなタスクが・どれくらいの割合を占めているのか」をひと目で確認することが可能です。
チャット機能も搭載されており、コミュニケーションもスムーズに行うことで、プロジェクトの推進にも活用できます。
Backlog
出典:Backlog
- 費用:30日間無料(以降はプランにより2,970円/月〜)
- 特徴:チームのプロジェクト管理を最適化するツール
Backlogは、プロジェクト管理に必要な要素を詰め込んだプロジェクト管理ツールです。「ガントチャート」や「カンバンボード」機能があり、プロジェクトの進捗をあらゆる角度から可視化できるところが大きなメリットです。
担当者・ステータス・期日などを設定できるため、タスクごとの進捗や「誰が・いつまでに・何をやるか」といった情報をすぐに把握することができます。また、カテゴリーや種別を設定することで、タスクを整理するのにも役立ちます。
My Redmine
出典:My Redmine
- 料金:10,000円/月〜(無料トライアルあり)
- 特徴:オープンソースのタスク管理ツールRedmineをクラウドで利用できるサービス
My Redmineは、オープンソースのタスク管理・プロジェクト管理ツールである「Redmine」をクラウドで利用できるようにしたサービスです。チケット方式でタスクを一元管理できるほか、ガントチャートの利用もできます。
タスクをカンバン方式で表示するプラグインや、UIを拡張するプラグインなど、Redmineのプラグインを利用して機能拡張することも可能です。
MeisterTask
出典:MeisterTask
- 料金:無料(有料プランは1,400円/月〜)
- 特徴:タスク管理と進捗管理に特化したツール
MeisterTaskは、タグやカスタムフィールドを使用してタスクをさまざまな観点から管理できるツールです。タスクに関連タスクを紐づけられるため、タスク同士の関係性を把握するのにも役立ちます。
マインドマップツールである「MindMeister」でブレストしたアイデアを、そのままタスク化できる部分も大きな特徴です。タスクのタイムトラッキング機能も搭載されており、作業時間を把握して適切なマネジメントを行うのにも役立ちます。
タスク管理は時間管理とセットで行うのがおすすめ
タスク管理に加えて、TimeCrowdのような時間管理ツールを組み合わせて活用することで「タスクごとに・どれぐらいの時間をかけているのか」を可視化できるため、業務効率の向上につながります。
TimeCrowdでは、タスクの開始時と終了時にワンクリックで打刻をするだけで、タスクごとの所要時間を自動で可視化することができます。Google カレンダーやOutlook カレンダーと連携することで、打刻を自動化することも可能です。
▼TimeCrowdのレポート画面
「各メンバーがどれくらい稼働しているのか」「どの業務に何時間かけているのか」を確認することで、マネジメントにも役立てることができます。
少しでもご興味のある方は、下記のサービス資料から詳細な機能や料金プランをご確認ください。
時間管理ツール「TimeCrowd」の資料をダウンロードタスク管理ツールの選び方の注意点
タスク管理ツールを選定する際には、下記のようなポイントに注意をする必要があります。
- 現状の課題と合っているか
- すでに導入しているツールとの連携ができるか
- メンバーが使いやすいデザインか
現状の課題と合っているか
タスク管理ツールにはさまざまな種類があります。サービスによって特徴が異なるため、よく下調べをして、現状の課題とあったサービスかどうかを検討する必要があります。
シンプルにタスクを整理したい場合は「カンバン方式」のツールを、業務時間の管理も同時にしたい場合はTimeCrowdのような「時間管理」機能のついたものも組み合わせて利用すると良いでしょう。
無料トライアル期間が設けられているツールも多いため、実際に利用することになる現場メンバーと一緒に操作性を確認してみるのがおすすめです。
すでに導入しているツールとの連携ができるか
タスク管理ツールには、他のチャットツールと連携できるものがあります。
今使用しているツールと連携することで、さらなる生産性向上につながるため、できるだけ現状のツールと連携できるものを選びましょう。
メンバーが使いやすいデザインか
タスク管理ツールは、基本的にはチームメンバー全員が使用することになるため、誰もが使いやすいデザインである必要があります。
メンバーが使いづらいと感じるツールを選らんでしまうと、利用が定着せずにサービス導入が無駄になってしまう恐れがあります。また、使わない機能が多すぎるツール場合も、使いやすさを阻害するリスクになるため、使用する機能をしっかりと検討してから導入すると良いでしょう。
まとめ|タスク管理ツールで生産性を向上させよう
タスク管理ツールは、チームの生産性を向上させるために欠かせないツールです。
とくにテレワークが中心のチームや人数が多いチームでは、物理的・心理的な距離が生まれることで、タスクの進捗状況を把握するのが難しく、それ自体が課題となってしまうケースが多く見られます。タスク管理ツールを活用することで、このような課題が解消されるほか、メンバー自身が自分の業務状況を整理したり、全体の進捗状況を踏まえて業務に取り組むようになるため、全体の生産性を大きく向上させるきっかけとなるでしょう。
また、タスク管理と合わせて「時間管理」を取り入れるのもおすすめです。時間管理ツールTimeCrowdを活用することで、チーム全体で「どのタスクに・どれぐらい時間をかけているのか」を把握できるため、業務改善やプロジェクトごとの収支管理に役立てることができます。
少しでもご興味のある方は、下記のサービス資料から詳細な機能や料金プランをご確認ください。
工数管理ツール「TimeCrowd」の資料をダウンロード