喫茶店で変わる!時間の有効活用法

やりたいこと、やるべきことが山積みなのに、なかなか捗らず、気が付いたら時間ばかりが経ってしまっている!リモートワークをされている方だけに限らず、そんな経験をしたことがある人は多いのではないかと思います。今回は、そんな悩みの解決に役立った、ある本を紹介します。

みんなも飼っている?自分の中の怠け虫

私は今、大学院で勉強しながら、アルバイトとしてリモートワークをしています。実際に授業で時間を拘束されているのは、長くても週に6時間程度です。それ以外は自己学習が多く、時間の使い方はとても自由です。

まわりには、私のようなリモートワークをしている人も居れば、週の半分くらいをインターンシップに割いている人もいます。

しかし最近、たくさん時間があるにも関わらず、勉強や仕事が捗らないことが多くなりました。1日を終えてみて、その日自分が完了できたタスクの少なさにショックを受けることすらあります。「あれほどあった時間は、どこへいってしまったのだろう?」と、不思議に思えることも。

振り返ってみると、やるべきことを確認したあと、実際に取り組むまでの間に無駄にしている時間があること。そしていざ取り組んでからも、長すぎる、または頻繁すぎる休憩をとっていることに気が付きました。つまり、時間があるという事実に油断し、怠けてしまっていたのです。

この自分の中の怠け虫をどうしたものかと悩んでいたときに、昔読んだ本のことを思い出しました。齋藤孝さん著の「15分あれば喫茶店に入りなさい。」という本です。

コーヒー1杯の値段と価値

ちょっと良い喫茶店でコーヒーを1杯飲むと、300~400円はします。これを例えば毎日続けてしまうと、それなりの出費になってしまいますよね。最初は「そんなやたらに喫茶店に行くのってどうなんだろう?」と、半信半疑でこの本を読み始めました。

しかし齋藤さんは、コーヒー1杯の値段は、そのコーヒーのためだけに対して払っているのではないといいます。コーヒーを買ったことによって過ごすことができる、喫茶店という空間に対して払っている、と考えているのだそうです。

確かにそう考えてみると、コーヒー1杯の値段が高いカフェほど、座り心地の良い椅子や可愛いインテリアなどで、居心地の良い空間となっているような気がします。そんな空間で過ごす有意義な時間に対する対価だと考えてみれば、コーヒー1杯に対する価値観も変わってきます。

目の前のことに集中できる時間

また、喫茶店で作業することのメリットも大きいと齋藤さんは言います。喫茶店は、飲み物や食べ物をオーダーし、時には友人や家族や恋人と、時には1人で、思い思いの時間を過ごせる場所です。自分の家のような完全にプライベートな場とも違う特殊な空間である喫茶店という場所は、半公共的な場といえるそうです。

この場所を自分の作業の場として使うことで、自宅とは異なる、程よいリラックス感と緊張感の中で作業することができるのだといいます。また、喫茶店には「今」取り込むべきタスクだけを持ち込むので、目の前にあることに集中でき、思考力が高まり、効率が上がるのだそうです。

もちろん、喫茶店ではお茶をしながらお喋りを楽しむ人も多いです。自分にとって作業のしやすい、お気に入りの喫茶店を見つけることや、訪れる時間帯を選ぶこと、騒音対策グッズを常備することはとても大切です。

私はよく午後4時~6時の間に、近所の喫茶店にこもります。主婦の方が多いようなエリアだと、この時間帯はわりと店内がすいていて、時間がゆっくりと流れているような印象を受けるので気に入っています。

喫茶店の有効活用

この本のことを思い出してからは、自分のやるべきことがいっぱいになったら、1~2時間で終えられる分量だけ持って喫茶店にこもるという習慣を始めるようになりました。タスクを終えて喫茶店を出る時の爽快感はたまりません。以前は机の前で怠けていた時間も、喫茶店への往復の時間に変わり、気分転換のための散歩の時間にもなっていて一石二鳥です。

もちろん図書館なども良いのですが、個人的には静かすぎて眠くなってしまったりして逆効果な部分もあり、喫茶店がしっくりきています。みなさんもぜひ、半公共的な空間、喫茶店での作業を試してみてくださいね。

ノマドワーカーやリモートワーカーの方で、喫茶店をオフィス代わりとして活用している人は多いと思います。その意義を改めて理解できる本としてとても面白いです。ぜひ、「15分あれば喫茶店に入りなさい。」も読んでみてください。

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