TimeCrowdには、ユーザー像だけでなくチーム像を把握するための「チームペルソナ」というものがあります。
以前ユーザーペルソナについては記事にもしましたが、チームペルソナはユーザーペルソナのチーム版という感じです。
目次
チームペルソナを作った経緯
TimeCrowdは、チームで使うことを想定して作られています。
個人で利用目的を持っているというよりは、
チームとしてどう使いたいかを決めて、TimeCrowdを選んでいただいていると思います。
そして、チームごとに目的は様々。
タスクの記録方法にしても、レポートの出力方法にしても、
チームがどういう目的をもってどう使いたいかによって、TimeCrowdの価値は変わってくると思います。
そこで、いくつかの利用目的を設定し、それに沿ったチームペルソナを作りました。
チームペルソナに何を盛り込んでいるか
- チーム、カテゴリー、タスクを具体的に
- チームの構成人数と役職
- 業務内容
- どうやってTimeCrowdを知ったか
- 各役職で困っていること
- TimeCrowdで解決出来ること
- TimeCrowdを導入するまでのフロー
- 利用時の社内ルール
- 各機能の利用目的
- よく使う機能・使わない機能
- ミーティングの内容
- 解決できなかったこと
- 今後使っていきたい機能
ユーザーペルソナでは明らかにならない角度からの情報が見えてきます。
特に作ってみてよかったと思ったのが、ミーティングでどうTimeCrowdを使うかという点が明らかになったことでした。
例えば週1で振り返りミーティングをするとします。
チームがどれくらい仕事をして、どんな業務に時間を費やしたかを見せるにはTimeCrowdは最適のツールです。
しかし、今のTimeCrowdには比較機能がないため、
人別、チーム別、週別での変化を確認することが出来ません。
振り返りミーティングで使ってもらうには、まだまだ改善の余地があるということがわかりました。
業務効率化の洗い出しフェーズを支える
最近、お問い合わせをいただく中で多いのが「業務効率化を行いたい」というお声です。
「働き方改革」が社会的にも声高に叫ばれている中で、
残業規制をしつつも売上は伸ばしていかなければなりません。
業務のムダの洗い出しにTimeCrowdは適しています。
とにもかくにも業務のリスト化が必要ですが、思い出しながらタスクを書き出すと漏れが生じやすいです。
TimeCrowdで毎日記録を続けると、リアルタイムでタスクを記録をするので、
細かいタスクも見逃さず記録することが出来ます。
業務効率化をしたいチームペルソナの場合
チームペルソナのひとつに、このような、
業務効率化を行う目的でTimeCrowdを導入する、というチームがあります。
キャプチャはペルソナの一部分です。
ミーティングの部分は開催時間まで想定しています。
チームやメンバーが実際にどう動くかまでを考えて明文化することをしてみました。
たくさんの人を動かしてオペレーション業務を行う企業にとっては、
いかに効率よくオペレーションを回すかはとても大事なことだと思います。
ペルソナの中では、オペレーターの方にTimeCrowdを利用してもらい、
タスクごとにどれだけ時間がかかるかを測ってもらいます。
まずこの段階でも、TimeCrowdとしては課題が出てきます。
オペレーターの方が時間を測って止める作業をするのはハードルが高いことです。
レクチャーも必要だし、操作が簡単でないと、もしかしたらやってもらえないかもしれません。
それを解決するために、例えば、
APIを公開しているので、それを用いて企業側が何かをトリガーとして自動記録をするシステムを作るのも、ひとつの手段かもしれません。
Chrome拡張を入れて、タスクの打刻をURL打刻するということもひとつの手段です。
そして、データが集まったらその部署のマネージャーやリーダーは、
レポートでは生成しきれないような、複雑な加工をしてデータをまとめたいかもしれません。
そのために、レポートはシンプルな表示をし、
もっと複雑なデータを示したい場合はCSVをダウンロードし加工出来るようにする必要があります。
(レポートやCSVについては機能改善を進めているので乞うご期待)
具体的に想定すると、足りないものが見えてくる
チームペルソナは、チームで使ってもらうTimeCrowdならではの想定で作っています。
ユーザーペルソナを作っていてずっと、「なんか足らないなぁ」と悶々としていたときに、
ふと思いついて、大きい機能の案件が動くタイミングで、
エンジニアチームやデザイナーさんにとの意識合わせのために作りました。
社長、エンジニア、デザイナー、そして私と足並みを揃えるいい資料になったと思っていて、
何か機能に手を入れる際、チームペルソナはこうだからこういう変更があるといいかも?
という議論が出来るようになったので、軸とする何かを作るのはチームがブレなくていいなと思います。
そして、利用想定を具体的にしてみると、サービスに何が足りないのかがハッキリしてきます。
広い視野でサービスを捉えすぎると具体的な問題や解決策を見失います。
そのために、カスタマージャーニーやペルソナがあるんだなと、マーケティング初心者の私は身をもって学びました。
今年も機能改善を爆進させていく予定なので、どうか何卒よろしくお願い致します。