デザイナー的に思う、売れないストックフォトの4つのポイント

デザイナー的に思う、売れないストックフォトの4つのポイント

デザイナーの田中です。

写真撮影が趣味です。
この前、撮った写真ではじめてお金をいただけて、とてもうれしかったです。

そんな写真とお金というと、ストックフォトというのがあります。
自分で撮った写真を素材写真として販売できます。

一応デザイナーのはしくれなので、
ストックフォトで売る側じゃなくて選ぶ側になることもあります。

その経験上。こんな写真はダメだな…というのを、
近所で撮った日光浴する大根の写真を題材に書いてみます。

※ 個人の感想です

デザイナー的に思う、売れるストックフォトの4つのポイント

ダメ1: よくわからない印象

ストックフォトの使われ方って、なんだかんだ広告の背景がほとんどだと思うのです。
広告なのだから、当然なにかを訴えたい。

たとえば日本旅行を売りたいなら「和風」「テクノロジー」
保険なら「安心」「信頼感」
かっこいい会社をアピールしたいなら「都会的」「スタイリッシュ」

そんな風なわかりやすい印象が必要です。

以下のように、わかりやすい印象がないものは使いづらいです。
同じ理由でアート的な写真も使いづらいです。

デザイナー的に思う、売れないストックフォトの4つのポイント

たとえば「暑い」という印象がほしいなら。
日に当たる大根ではなく、日に当たるかき氷のほうがいいはずです。

デザイナー的に思う、売れないストックフォトの4つのポイント

ダメ2: 空間がない

普通の写真だと、無駄な空間はよくないこととされます。

しかし。
広告には訴えたい主題があって、たいてい文字で書かれます。

そして文字を入れるには、空間が必要です。

以下のように空間もなく、写真の主題と文字がかぶってしまっては、
肝心の広告の主題が見づらくなってしまいます。

デザイナー的に思う、売れないストックフォトの4つのポイント

以下のようにのっぺりした空間を上下左右のどこかに持っていると、
主題を入れることができて助かります。

デザイナー的に思う、売れないストックフォトの4つのポイント

ダメ3: 明暗が強すぎる

2と似ている話です。
一般的な写真だと、コントラスト強めが喜ばれがちです。

しかし、文字を入れるとなるとすこし困ります。

以下だと、明るい+黒文字の「Beautiful」、暗い+白文字の「大根」は読めますが、
「Daikon」と「すばらしい」は読めません。

文字を白にしても黒にしても、読めない場所が出てきてしまいます。

デザイナー的に思う、売れないストックフォトの4つのポイント

以下のようにコントラストが弱く、そして明るいか暗いかどちらかのほうが使いやすいです。

デザイナー的に思う、売れないストックフォトの4つのポイント

もちろんこれは写真に対して加工すればいいだけの話です。
しかし、他にもいっぱい候補写真はあるのだから。
どうせなら加工の手間が少ないほうを選びたくなるのも人情です。

ダメ4: 検索キーワードが一般的すぎるか特殊すぎる

もしかしたら一番大事かもしれません。

写真がほしいとなったときに、たくさんの写真から検索するわけです。
なるべく良いのを探したいのでたくさん見たいとは思うのですが、
それにしたって多すぎるので、キーワードで絞ります。

そのとき、あんまりにも一般的すぎるキーワードでは探しきれないし、
あるいは思いもつかないようなキーワードではそもそも探せないです。

ちょうどよいキーワードって難しいです。


以上になります。
ケースバイケースのほうが多い上に個人の感想ですが、参考になれば幸いです。

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