テレワークでのメンタルヘルスが心配!個人&企業でできる予防策5つをご紹介

 

テレワークを導入するときには、IT環境や勤務管理、使用するコミュニケーションツールなど、考えなければならないことが多くあります。そのため、案外見落とされがちなのがメンタルヘルスについてです。しかし、職場を離れていつもと違う環境で仕事をするため、メンタルヘルスは非常に重要です。

 

そこで今回は、テレワークでのメンタルヘルスについて、個人でできる予防法と企業ができる予防法をそれぞれご紹介していきます。

 

メンタルヘルスとは?

メンタルヘルスとは、「心の健康」を意味する言葉です。世界保健機関では、メンタルヘルスを「自身の可能性を認識し、日常のストレスに対処でき、生産的かつ有益な仕事ができ、さらに自分が所属するコミュニティに貢献できる健康な状態」と定義しています。

 

テレワーク中のメンタルヘルス問題

例えば風邪を引いたときには、喉が痛くなったり熱が出たりするなど、身体的な不調が表れるため分かりやすいですが、「心の健康」は目に見えるものではありません。

 

もしかすると、本人も気が付いていないうちに、「心の健康」が脅かされてしまっているということも十分あり得るのです。では、なぜテレワークでメンタルヘルスが問題視されるのでしょうか。個人の立場からと、企業の立場から、それぞれみていきましょう。

 

個人:閉塞的になりストレスを抱えてしまう

職場から離れて行うテレワークは、普段顔を合わせていた同僚と直接コミュニケーションが取れなくなってしまいます。それだけでなく、特に自宅でテレワークをする場合にはその空間に自分一人しかいないという状況が生まれやすいため、心理的にも閉塞的になってしまい、ストレスを抱えてしまうのです。

 

企業:直接会わないため健康管理が難しい

テレワークになると、社員と直接顔を合わせる機会が激変するため、健康管理が難しくなってしまいます。もちろん、ビデオ会議やチャットツールを使っての問診等は可能です。しかし、メンタルヘルスは普段働いている様子からチェックすることも大切ですから、直接会わない社員の健康管理は非常に難しいでしょう。

 

個人でできる予防法3つ

では、どうすればテレワーク時のメンタルヘルス問題を解決することができるのでしょうか。一番効果的なのは、予防策を施しておくということです。心が健康でなくなってからでは遅いので、まずは以下でご紹介する、個人でできる予防法を試してみてください。

 

生活リズムを崩さない

テレワークになると、通勤時間が削減されます。通勤に1時間以上を費やしている方にとっては、体力的にも時間的にも嬉しいでしょう。特に朝は、通勤時間分を睡眠に費やす人が多いのではないでしょうか。

 

しかし、ここで注意したいのが、生活リズムです。朝いつもより寝られるからと言って、夜更かしをするようになってしまえば、一気に生活リズムが崩れてしまいます。生活リズムを整えることは、メンタルヘルスの基本ですので、注意しておきましょう。

 

適度な運動をする

通勤がなくなったことに加え、会社よりも狭い空間で過ごすことが多いテレワーク。そのため、運動不足になりがちです。しかし、適度な運動はストレスの解消にもなり、気分もリフレッシュすることができるため、非常に重要です。

 

休憩時間に散歩をするだけでも効果はあるため、意識的に身体を動かすことを心がけましょう。

 

ビデオ通話などでコミュニケーションを取る

同僚が近くにいないため、どうしてもコミュニケーションが疎かになってしまうのがテレワークのデメリットの一つです。コミュニケーションを取らないと、孤独感から不安やストレスを抱えてしまうため、メンタルヘルスにもよくありません。

 

ビデオ通話やチャットなどを使って、他人と積極的なコミュニケーションを図るように意識しておきましょう。

 

企業ができる予防法4つ

続いては、企業ができる予防方法をご紹介していきます。個人だけではどうにもならないことでも、企業が意識しておくだけで解決する問題がたくさんあります。社員のメンタルヘルス管理のためにも、これからご紹介する項目について検討してみてください。

 

コミュニケーション対策

テレワークで疎遠になりがちなコミュニケーションを活性化させるには、コミュニケーションツールを積極的に導入することが重要です。ビデオ通話やチャットができるツールはもちろん、タスク管理ツールなどを導入して、作業の進捗状況を共有できるツールもおすすめです。

 

いずれのツールも、「チームで仕事をしている」という気持ちを社員に持たせることができます。

 

労働時間の把握

テレワークを導入するときには、労働時間の管理を徹底するようにしましょう。特に在宅勤務をする社員の場合は、仕事場と生活の場が同一であることから、プライベートとの境界線が分かりづらくなってしまいます。そのため、時間外労働が増え、メンタルヘルスにも影響してしまうのです。

 

業務開始時と終了時にチャットで連絡し合う、定時でビデオミーティングを実施するなど、勤務のメリハリがつくよう工夫してみてください。また、出退勤を管理するツールを導入するのもよいでしょう。

 

労働環境の整備

テレワーク時の社員の労働環境整備は、企業がある程度支援をしなければなりません。パソコンやテレワークで使用するツールはもちろん、仕事に適したデスクや椅子、ネットワーク環境まで配慮してあげられると、快適にテレワークをしてもらうことができるでしょう。

 

労働環境の整備は、メンタルヘルスの維持だけでなく、仕事の効率化にも役立ちます。

 

ストレスチェックを実施する

定期的に、ストレスチェックを実施しましょう。ストレスは目に見えづらいため、専門家による診断が必要です。もしかすると、社員自身も自分のストレスに気が付いていない可能性もあります。

 

ストレスはメンタルヘルスを脅かす原因の一つですので、軽視しないようにしましょう。

 

テレワークの際はメンタルヘルスにも気を付けておきましょう

他の社員と離れた場所で仕事をする分、孤独感を感じたり、会社への帰属意識が低くなってしまうことが懸念されるテレワーク。メンタルヘルスの維持には、個人でできることもあれば、企業で取り組むべきこともあります。まずは自分の立場でできることがら始めてみてください。

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