弊社(タイムクラウド株式会社)は、工数管理を主導する管理者(制作部部長/管理職/ディレクター)104名に対し、「工数管理」実施に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
■調査概要
- 調査概要:「工数管理」実施に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年12月12日〜同年12月13日
- 有効回答:工数管理を主導する管理者(制作部部長/管理職/ディレクター)104名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
目次
工数管理を主導する管理者の業種、「情報処理サービス」「製造業」が最多
「Q1.あなたの業種・仕事を教えてください。」(n=104)と質問したところ、「情報処理サービス」が16.3%、「その他製造業」が12.5%という回答となりました。
- 情報処理サービス:16.3%
- 自動車部品製造:6.7%
- Web制作・開発:4.8%
- BPO・アウトソーシング:4.8%
- ソフトウェア受託開発:3.8%
- コンサルティング:3.8%
- 建設設計:3.0%
- シェアードサービス:2.9%
- 医薬製剤製造:1.0%
- その他製造業:12.5%
- その他:32.7%
ー46歳:金融
ー41歳:電気通信業
ー45歳:サービス業
ー42歳:運輸物流
ー45歳:卸売 - わからない/答えられない:7.7%
工数管理を主導する管理者の職種、「人事・総務」「営業」が最多
「Q2.あなたのメインの職種を教えてください。」(n=104)と質問したところ、「人事・総務」が22.1%、「営業」が21.2%という回答となりました。
- 人事・総務:22.1%
- 営業:21.2%
- 経営企画・経営管理:20.2%
- マーケティング:12.5%
- 情報システム:11.5%
- 開発:4.8%
- ディレクター:1.9%
- 広報:0.0%
- 役員・経営者:0.0%
- その他:4.8%
ー46歳:経理
ー50歳:カスタマーサポート
ー50歳:購買 - わからない/答えられない:1.0%
65.4%が「工数管理システム」を導入
「Q3.あなたのお勤め先では、工数管理システムを導入していますか。」(n=104)と質問したところ、「はい」が65.4%、「いいえ」が26.9%という回答となりました。
- はい:65.4%
- いいえ:26.9%
- わからない:7.7%
工数管理により、半数以上が「作業進捗の正確な把握」に効果を実感
「Q4.工数管理を実施したことで、どのような効果が出ましたか。(複数回答)」(n=104)と質問したところ、「作業の進捗が正確に把握できるようになった」が54.8%、「コストが把握できるようになった」が46.2%、「プロジェクト単位での成果が可視化できるようになった」が31.7%という回答となりました。
- 作業の進捗が正確に把握できるようになった:54.8%
- コストが把握できるようになった:46.2%
- プロジェクト単位での成果が可視化できるようになった:31.7%
- スケジュール調整が簡単に行えるようになった:27.9%
- プロジェクトの質が高まった:26.9%
- プロジェクトの生産性が向上した:23.1%
- データが蓄積し、計画・見積もりの精度が向上した:23.1%
- 他のチームとの連携が容易になった:22.1%
- プロジェクトの遅延回数が減った:21.2%
- 赤字案件が減った:16.3%
- 成果が可視化でき、モチベーションが向上した:14.4%
- コミュニケーション効率が向上した:13.5%
- その他:1.0%
ー45歳:そもそも工数管理をしないなんてことがあり得ないから比較対象が存在しない - 特にない/わからない:20.2%
他にも「必要な人員数を提供するよう、上席と交渉できた」や「労務単価が見える化され、コスト意識が芽生えた」などの効果も
「Q5.Q4以外で、工数管理を実施したことで、どのような効果が出たか自由に教えてください。(自由回答)」(n=104)と質問したところ、「必要な人員数を提供するよう、上席と交渉できた」や「労務単価が見える化され、コスト意識が芽生えた」など57の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 43歳:必要な人員数を提供するよう、上席と交渉できた。
- 41歳:各プロジェクトの労務単価が見える化され、コスト意識が芽生えた。
- 37歳:業務の可視化が進み、その結果をもとに論理的に議論ができるようになった。
- 50歳:残業削減。
- 46歳:経理が楽になった。
- 46歳:個人スキルの把握。
- 31歳:無駄な業務の削減。
- 43歳:定量化の意識が広く身についた。
58.7%が「工数管理における失敗経験」あり
「Q6.工数管理において、失敗・うまくいかなかった経験はありますか。」(n=104)と質問したところ、「ある」が58.7%、「ない」が24.0%という回答となりました。
- ある:58.7%
- ない:24.0%
- わからない/答えられない:17.3%
工数管理において、半数以上が「個々の工数管理の正確な把握」に課題を抱える結果に
Q6で「ある」と回答した方に、「Q7.失敗・うまくいかなかった背景・理由を教えてください。(複数回答)」(n=61)と質問したところ、「個々の工数管理が正確に把握できなかった」が54.1%、「プロジェクト進捗が把握できず、遅延につながった」が42.6%、「工数管理ツールの工数入力に手間がかかった」が41.0%という回答となりました。
- 個々の工数管理が正確に把握できなかった:54.1%
- プロジェクト進捗が把握できず、遅延につながった:42.6%
- 工数管理ツールの工数入力に手間がかかった:41.0%
- チーム内のコミュニケーションが不足していた:37.7%
- ツールを導入したが、現場でのツールの理解が甘かった:32.8%
- プロジェクトごとのコストが不透明だった:18.0%
- その他:3.3%
ー45歳:ツールが古い
ー37歳:個人の力量把握も必要だった - わからない:0.0%
他にも「正確性を求めすぎて現実的にワークしなかった」や「ゴール設定が曖昧になり、各工程のスケジュールがチグハグになってしまった」という失敗談も
Q6で「ある」と回答した方に、「Q8.Q7以外で失敗・うまくいかなかった背景・理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=61)と質問したところ、「正確性を求めすぎて現実的にワークしなかった」や「ゴール設定が曖昧になり、各工程のスケジュールがチグハグになってしまった」など41の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 37歳:正確性を求めすぎて現実的にワークしなかった。
- 50歳:ゴール設定が曖昧になり、各工程のスケジュールがチグハグになってしまった。
- 36歳:プロジェクトをまたいでいる場合、個人の工数把握が難しい。
- 39歳:慣れるまで、逆に手間を要した。
- 37歳:個人の力量把握も必要だった。
- 43歳:作業数を見積もるのが難しい。
- 33歳:ツールをうまく使いこなせなかったため。
- 49歳:製品品目が細分化されており、導入当初、煩雑な工数管理となってしまった。
失敗を踏まえ、約半数が「工数管理ツール」を導入
Q6で「ある」と回答した方に、「Q9.工数管理の失敗・うまくいかないことに対する対策として、どのようなことを実施しましたか。(複数回答)」(n=61)と質問したところ、「毎日進捗確認を実施した」が49.2%、「工数管理ツールを導入した」が47.5%、「コミュニケーションツールを導入した」が41.0%という回答となりました。
- 毎日進捗確認を実施した:49.2%
- 工数管理ツールを導入した:47.5%
- コミュニケーションツールを導入した:41.0%
- ツールを現場視点で選定:27.9%
- コスト分析を実施した:24.6%
- その他:4.9%
ー37歳:管理粒度を現実的な範囲まで粗くした
ー37歳:スキルマップを作成 - 特にない:11.5%
- わからない/答えられない:1.6%
他にも「ゴールレベルを明確に設定して、意識合わせのミーティングを繰り返し行った」という声も
Q6で「ある」と回答した方に、「Q10.Q9以外で、工数管理の失敗・うまくいかないことに対する対策として、どのようなことを実施しましたか。(自由回答)」(n=61)と質問したところ、「ゴールレベルを明確に設定して意識合わせのミーティングを繰り返し行った」や「工数に余裕を持って対応した」など36の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 50歳:ゴールレベルを明確に設定して意識合わせのミーティングを繰り返し行った。
- 43歳:工数に余裕を持って対応した。
- 43歳:全員で複数回レクチャーを受けた。
- 47歳:有識者へのヒアリング。
- 37歳:スキルマップを作成。
- 33歳:工数管理の利点をメンバーと共有。
- 49歳:現場の意見を取り入れ、工番の取り方を簡素化した。
まとめ
今回は、工数管理を主導する管理者(制作部部長/管理職/ディレクター)104名に対し、「工数管理」実施に関する実態調査を実施しました。
工数管理により、半数以上が「作業進捗の正確な把握」に効果を実感する一方で、工数管理の要である「個々の工数管理の正確な把握」自体に失敗を経験した管理者が多い実態が明らかになりました。他にも「把握ができずに遅延につながった」や「工数入力に手間がかかった」という失敗も多く、このような失敗を踏まえたうえで「工数管理ツール」を導入する管理者が多いことが分かりました。
工数管理において、管理業務や入力自体に時間がかかってしまう傾向が多い結果となり、いかに簡単にシンプルかつ有効的に管理できるかという工数管理ツールの選別も成功させる秘けつとなるようです。
また、現場での入力作業においても、分かりやすいツールでなければ入力作業が煩雑となり、プロジェクトの進捗に誤差が生じやすくなります。管理者だけが便利だと感じるツールでは、工数管理の精度に問題が出てくることから、プロジェクトに関わる人員全てが共通の目的で動けるような分かりやすいツールが「工数管理」に求められる重要なポイントなのではないでしょうか。
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