デザイナーの田中です。
鳥唐揚げをティラノサウルス揚げと思いこんで食べるのが最近の趣味です。
というのも、最近の説によると鳥って恐竜が進化したものなんだとか。
たぶん味も似ているにちがいない。
さて。どのようなものを作るときでも、進化の過程はあるもので。
恐竜のように、アノマロカリスのように、生き残れず人知れず絶滅したアイデアもあるわけです。
今回は、TimeCrowdのそんな没UIデザイン案を晒して供養してみます。
CASE1: 計測をとても手軽にしたかったよ案
TimeCrowdリニューアルのUIデザインしてみない?という話をいただいて、詳細を話す前に考えた最初期案です。
実際のアイデアスケッチがこちら
……汚すぎて自分以外まったく意味がわからない。
ので、この記事のために清書しました。それはまたのちほど。
考えたこと
TimeCrowdは時間計測ツールです。
だからこそまず考えたのは、計測自体無くせないか、ということでした。
毎回押して止めてするのは、めんどくさい。状況から勝手に判断してほしい。
でも、よくよく考えてみると。
これから仕事はじめます!今やってます!なんてのはとても主観的なもので、状況からはわからないんじゃないかと。
たとえば今ブログを書いていて、キーを打つことよりも文を考えるのが大事。
だけど考えている時間って、外からだとぼけーと空をながめているようにしか見えない。
だからこそ自身で、今仕事をしてますと申告=計測しないといけない。
……それではせめて計測と記録を手軽に行えるようにしよう。というのが案の目的でした。
モックアップ案
ストップウォッチのように。押してはじめて、押して止めるだけ、というのに近づけたかったのです。
そして、キー入力という悪魔の一種類をなるべく出てこさせたくなかった。
実際にどう使うのか?というと。
計測をはじめる
この案は、プロジェクトというものを持っています。今のTimeCrowdでいうとカテゴリーのようなもの。
たとえば「T社さま案件」とかそれぐらいのもので、現在参加しているメンバーが表示されます。
では仕事をはじめるときはどうするか。
目的のプロジェクトをスワイプして開始します。以上です。
今のTimeCrowdだとタスクのタイトルを入力して開始です。
この案ではプロジェクトを開始(参加)であり、入力を行いません。
計測をやめる
計測をやめるなら、もう一度押します。
止めるときに、
- 開始/停止時間の編集
- タグの付与 (必須でない)
- メモの付与 (必須でない)
- 保存/捨てる
ことができます。
仕事ってはじめる前に決めることよりも、終わったあとに記録しておきたいことのほうが多そうです。
だから、あとで色々記録するのが合理的に思えます。
タグやメモをつけられるので、使いたければタイトルみたいに運用することもできます。
タグやユーザーからも
タグというのが出てきましたが、タグを作成&探して開始/停止もできます。
あとはユーザーから、というのも。
いろいろな方向から作成/検索→開始/停止できます。
もちろん記録簿として、プロジェクト/タグ/ユーザー/チャンネルの各レベルでレポートが見られます。
あとは、チームに似ているけどすこし違うチャンネルという概念も持っていたり。
入力レスでも使えるので、AppleWatchにも対応できそう(とメモされていた)
……ここまではいい感じに思えていました。
なぜ死んだのか
アラはあるけれど進化できそうな案だったのですが。結論から言うとわりと即死しました。
死因1:時系列を扱うことになった
プロダクトオーナー(社長)と話したところ、
過去と未来が重要なコンセプトとして時系列を大事にすることに。
すばらしいのですが、しかしこの案ではダメだ。
プロジェクトは時系列で分割できないとか、予定の入力は後からフローでは行えないとか色々ありますが。
この案はストップウォッチであり、けしてカレンダーではなかったのでした。
死因2:おおざっぱすぎた
タイトルすら必須ではない、とすると取れるデータが大雑把すぎます。
詳細を割り切ることで、計測するハードルを下げた案ではあるのですが。しかし。
プロジェクトだけではなにをやっているのか詳細がつかめないことに。
ということで、絶滅です。
TimeCrowdとしてはダメですが、わりと好きなのでいつか日の目を見せてやりたいです。
……本当はもっとポンコツだったCASE2、3ぐらいまでは書きたかったのですが。
画像つくるのがめんどくさくて心折れたので、ここまでにします。