今週からTimeCrowdの運営主体が、「ラフノート株式会社」から「タイムクラウド株式会社」に変わりました。
コーポレートサイトもできました。
https://co.timecrowd.net/
「生きた時間」を増やす
という経営理念、その後の
『「生きた時間」とは何かを、私たちは定義していません。』
という部分まで、自分としては今まで一番しっくりきていて幸せです。
ラフノート株式会社について
もともとラフノート株式会社は「株式会社マインディア」という名前で、私が2007年5月11日に事典サービスを作りたいと思って設立した会社です。
Facebookがソーシャルグラフを見える化して人と人が繋がる事を円滑にしたように、
事典サービスを作って人々の知識を見える化し、「知らない知識」と「知っている知識」が繋がる事を円滑にするためのサービスを作りたかったのです。
正直、未だにポテンシャルあると思っています。
ただ当時は、「市場のトレンドがこうでビジネスモデルがこうで、勝算がこれぐらいだから」みたいな考えではなく、
「誰もやってないし、今後もやらなそうだから僕たちでやるしかない」という思いだけで経営していました。
したがって、外部資本は一切入れず完全自己資本のみ。
Webサービス受託開発事業での利益を自社サービスに投資するという事をずっとやってきました。
実際に振り返ってみると受託開発事業は
- 明確な顧客ニーズがある
- 弊社のために用意して頂いた予算がある
- 納期がある
という特徴を持つのに対し、
自社サービスの特徴は
- どれぐらい顧客ニーズがあるのかはやってみないもわからない
- 予算はない
- 納期もない
という事で、意識のほとんどは受託開発事業に向いていました。
自社サービス体制
それまでの「みんなで忙しい受託開発の片手間で自社サービスやろう」というスタンスから
2013年頃に「自社サービスしかやらないメンバーを明確化しよう」というスタンスに変えました。
とはいえ、当時は受託開発事業の利益で自社サービスにフルコミットできるメンバーを確保できる予算は1人分が限界で、
1人のエンジニアが設計から実装、デザイン調整までやるといった体制でした。
前よりも自社サービスは進捗するようになったものの、1人のエンジニアが全部やるってそれ個人サービスと変わらないと揶揄された事もありました。
そんな中、2015年にTimeCrowdの原型を作りました。
そして、エンジニアやデザイナーやディレクターの稼働時間を見える化し、動いた時間分だけ請求するという「原価共有型受託開発」というものを始めました。
従来の見積り型の受託開発は進める中で、工数が膨らんでも追加費用を請求するのが難しくて、
利益を圧迫したり赤字になる事も多々あったのですが、このモデルだと赤字リスクゼロ。
それまでに比べて格段に利益率を上げる事ができました。
ワーカーの稼働時間の見える化はTimeCrowdで行ない、
稼働時間の内訳をチームやクライアントを共有することで、双方が納得して案件を行うことができます。
TimeCrowdという自社サービスで法人化へ
そうして2016年の冬頃からはTimeCrowdにフルコミットして、僕のカオスな要望を整理してくれて着実に進めてくれている最高のデザイナーが、
2017年夏からはTimeCrowdにフルコミットして3ヶ月かけて一緒に経営理念まで考えてくれるディレクターがジョインしました。
「TimeCrowdしかやらないエンジニアとデザイナーとディレクターがいる状態」が揃った今、
「TimeCrowdしかやらない会社」としてタイムクラウド株式会社が立ち上がりました。
引き続きラフノート株式会社では、TimeCrowdを活用した「原価共有型受託開発」を中心としてTimeCrowd, ChatWork, kintone, G Suiteなどの導入支援カスタマイズ事業を行なっていきます。
例えるなら、タイムクラウド株式会社は美味しいコーヒーを作る事に専念するためのメーカーで、
ラフノート株式会社はコーヒーでもオレンジジュースでも、メニューの中でお客様が求めるものを提供するカフェみたいな感じです。
人々がカフェに集うように、TimeCrowdというサービスも人々のライフスタイルに溶け込むようなツールであってほしいなと思っています。
今後ともタイムクラウド株式会社とラフノート株式会社をよろしくお願いします。