プロジェクトを円滑に進めるには、データを一元管理できるプロジェクト管理ツールの活用がおすすめです。
今回ご紹介するプロジェクト管理ツール「ZAC」は、販売管理・勤怠管理・工程管理など、目的に合わせた機能をカスタマイズできるツールです。
本記事では、ZACの機能・料金プラン・導入の流れを分かりやすく解説しています。
無駄なく低コストで利用できるプロジェクト管理ツールを導入したい担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は2023年1月の公式HPの情報をもとに記載しております。最新の情報は公式HPよりご確認ください
ZACとは
出典:ZAC
ZACは、プロジェクト型ビジネスに特化した基幹業務システムです。株式会社オロが提供しており、導入社数は850社を超えています。
自社に必要な機能を組み合わせられるため、無駄なく低コストで利用できるのが特徴です。
■主な機能
- 販売管理
- 購買管理
- 勤怠管理
- 経費管理
- 文書管理
- 在庫管理
- 工程管理
- 予定管理
また、セキュリティオプションを契約することで、スマートフォンでも利用できます。
ZACでできる7つのこと
ここでは、ZACを利用して実現できることを7つご紹介します。
- 売上の予測
- 収支の見える化
- 個別原価計算の自動化
- 経理業務の効率化
- システム統合による業務効率化
- 経営判断
- 内部統制の強化
売上の予測
ZACを利用すると、売上の予測を立てられます。
また、見込みや引き合い段階からの案件管理が可能で、売上・仕入れ・工数・経費を一元入力できます。
■関連機能
- 受注前案件の登録・申請機能
- 案件別の受注確度の設定
- 受注確度ごとの売上・費用・利益集計
- 各案件の売上予定日・受注予定日などの日付設定
- 日付設定をもとにした担当者向けのアラート通知
- 売上・仕入・工数・経費の予定情報入力によるプロジェクト収支予測
- 各セグメント別の売上・費用・利益のレポート出力
- 過去および未来(予定)のレポート出力
収支の見える化
ZACでは、プロジェクトの売上とコストを紐づけて管理できるため、プロジェクトごとの収支状況を一目で把握できます。
■関連機能
- プロジェクト別の売上・仕入・勤怠(工数)・経費管理
- プロジェクト実行予算の立案
- プロジェクト実行予算の変更履歴管理
- プロジェクト実行予算の申請・承認機能
- 債権管理=請求・入金管理、前受金管理
- 債務管理=仕入・支払管理、未払・前払管理
- 見積書・納品書・検収書・請求書の発行・保存
- 発注書・発注請書・発注書控の発行・保存
- ドキュメントへの自動押印
- 部門別採算把握のための社内振替機能
- 同一プロジェクト内における複数回の売上計上処理
- 同一プロジェクト内における異なる計上日での売上計上処理
- 請求の分割処理
- プロジェクトの分割処理
- プロジェクトのグルーピング(売上・費用・利益データの総計表示)
個別原価計算の自動化
ZACでは、プロジェクトごと・工程ごとの工数集計が可能です。
案件やプロジェクトごとに人件費を配賦できるうえ、直接費だけでなく、間接費についても基準に応じて自動配賦できるのが特徴です。
■関連機能
- プロジェクト別、作業工程別など詳細な工数集計(作業時間集計)
- 作業時間に応じた労務費(人件費)の自動配賦計算
- 配賦基準、配賦ルールに応じた原価の自動配賦
- 労務費・間接費を個別プロジェクトへ配賦計算
- 外部システムからの原価・費用データのインポート(取り込み)機能
- 原価進捗率に応じた売上計上を支援する各種機能
- 勤怠時間データ出力(給与計算用データとして利用可能)
経理業務の効率化
ZACを利用することで、経理業務のシステム化ができるため、業務効率化を期待できます。
入力したデータは仕訳データに自動で変換されるため、会計ソフトへのデータ連携も可能です。
■関連機能
- システムにおいて自動作成された仕訳データを、市販財務会計システムに連携可能
- 独自仕様のスクラッチシステムとの連携も可能
- 請求書発行・出力 ~ 入金消込
- 債権管理レポート出力(売掛年齢表、得意先残高表、回収予定表、他)
- FBデータの自動作成、出力
- 債務管理レポート出力(支払先残高表、支払予定表 他)
- 勤怠時間データ出力(給与計算用データとして利用可能)
- 各種経費の申請・承認
- 経費支払FBデータの自動作成、出力
- 源泉所得税の支払調書の出力機能
システム統合による業務効率化
組織全体で同一のシステムを利用することで、各部門で共有や連携が可能になります。
また、未対応の業務や処理については、各担当者のトップページにアラートが表示される仕組みです。
■関連機能
- 一度データを入力すれば重複入力の必要がないシングルインプットのシステム設計
- 各担当者が入力したデータがそのまま会計データにまで利用可能
- シングルインプットの信頼性を担保するワークフロー・電子承認機能
- 得意先マスタ、仕入先マスタ、社員マスタなど、会社業務に必要なマスタを標準装備
- 複数システムに分散するマスタをZACに統一が可能
- 旧システムからのマスタ取り込みにも対応
- 入力作業を簡素化するデータコピー・引用機能
- 業務の処理忘れ・対応モレを防ぐアラート機能
経営判断
ZACに入力したデータは、経営判断の指標にもなります。
各部門の情報を一つのシステムで、同じフォーマットで管理できるため、正確なデータを迅速に取得できます。
また、30種類以上の豊富なレポートテンプレートにより、視覚的な経営分析が可能です。
■関連機能
- セグメント別のP/L 出力
- 月、四半期、半期、年度別予実対比レポート
- 予算データのCSV取込機能
- 案件確度別売上予測
- 翌四半期売上予測
- 債権債務管理レポート
- 担当者別の作業時間集計レポート
- 作業担当者の関与率集計レポート
- 視覚的グラフによる経営分析
- 指標を任意に組み合わせたドリルダウン分析
内部統制の強化
ZACで見積作成や発注申請などを行うと、電子申請やワークフローが自動的に機能します。
いつ・誰が・どのプロジェクトで・何の承認を行ったのかを「ログ自動保存機能」で確認できたり、アクセスの権限設定もできたりと、内部統制を支援する機能が豊富です。
■関連機能
- 業務の進捗に応じた電子申請の自動発動
- 販売管理、購買管理など、各機能モジュールに標準搭載
- 申請内容ごとの申請・承認フロー設定
- 申請・承認フローの設定・変更(管理者権限)
- 申請内容の電子メール通知
- 承認・非承認など結果の電子メール通知
- 電子申請・承認履歴の自動ログ保存
- 日付、担当者別、申請内容別、進捗別の検索機能
- 申請・承認履歴のExcel,CSV出力
- モバイルによる電子承認機能
ZACの利用パターン
ここでは、ZACの利用方法や機能について解説します。
利用方法
ZACを利用する際は「クラウド型」「自社設置・オンプレミス型」の2種類から選択をします。
クラウド型では、システムを利用するために必要なハードウェアやソフトウェアをデータセンターに設置し、インターネットを経由してZACにアクセスします。
データセンターを活用することで、サーバー導入などの初期投資が不要になります。コストを抑えたい場合におすすめです。
一方で、自社設置・オンプレミス型では、社内に専用サーバーを構築してソフトウェアをインストールし、社内LANを経由してZACにアクセスします。
自社のシステム運用ポリシーやセキュリティポリシーに準じた運用を行いたい場合におすすめです。
利用機能
ZACは、ライセンス型の基幹業務システムです。自社に必要な機能を自由に選択して導入できます。
機能やライセンス数(ユーザー数)の拡張・縮小は、ZACの導入後でも可能です。必要に応じて柔軟に利用できます。
■利用機能一覧
出典:ZAC
ZACの料金プラン
ZACの利用料金は「利用方法」「利用機能」「利用人数」によって変動します。
ここでは、導入にかかる初期費用と月額費用についてご紹介します。
初期費用
ZACの初期設定費用は10万円です。
導入支援オプションは個別に見積もりが必要で、プロジェクト型オプションだと平均450万円、プレミアムオプションだと平均700万円となっています。
月額費用
月額費用は、ライセンス費用と保守費用によって構成されます。
ライセンス費用は「各機能の価格×機能の利用人数」で算出されます。保守費用はデータセンターの利用料として月額5万円から。保守費用はライセンス数(ユーザー数)によって変動するため、見積もりをとって確認しましょう。
ZACの導入までの流れ
ZACを導入し運用を始めるまでの流れは、以下の通りです。
- ヒアリングと提案
- 契約を結ぶ
- プロジェクトの開始
- 機能の調整
- マスタや会計科目の設定
- 利用説明会
- 利用開始
ZACを導入して利用を開始するまでに最短で3ヵ月、通常で6ヵ月かかります。
自社に合うシステムにするために、時間をかけて丁寧な調整を行うため、余裕をもったスケジュールで動くことをおすすめします。
1.ヒアリングと提案
まず、ZAC担当者から現状の課題をヒアリングされます。
ヒアリングの中では、ZACの機能説明や活用方法の提案を受け、操作のデモンストレーションを確認します。
具体的な活用イメージや希望がある場合はこちらから提案し、対応してもらうことも可能です。
2.契約を結ぶ
ZACの利用方法・利用機能・利用人数を決定し、契約の手続きを行います。
3.プロジェクトの開始
契約を結んだら、プロジェクトメンバーによるキックオフを行います。
ZAC担当者から導入スケジュールや手順などの共有があります。
自社設置・オンプレミス型を選択した場合は、この段階でサーバーの構築やスペックについての提案がありますので、適宜進めましょう。
4.機能の調整
業務フローや機能要件に合わせて運用設計を行います。
実際の画面や操作を確認しながら調整し、最適な形に仕上げます。
5.マスタや会計科目の設定
経理業務に利用する場合は、必要なマスタの項目や会計科目のヒアリングが行われ、設定をします。
また、システムから出力される各帳票の仕様・デザイン・種類を決定します。
6.利用説明会
ZAC担当者による社内向けの利用説明会を行います。部門ごとの実施も可能です。
旧システムの移行作業がある場合は、並行して移行スケジュールやテスト期間の提案があります。
7.利用開始
ZACの利用開始後は、運用が定着するまで担当者によるサポートが行われます。
まとめ
ZACは、システム業・IT業・広告業などのプロジェクト型ビジネスでのプロジェクト管理に役立つITツールです。クラウド型・オンプレミス型から導入方法を検討でき、販売管理・勤怠管理・工程管理・予定管理などのさまざまな機能が搭載されています。
プロジェクトに関する業務をひとつのシステムで一元管理したい場合におすすめのツールです。少しでもご興味のある企業様は、詳細な機能や料金プランについて公式HPから資料をご確認してみてはいかがでしょうか。
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